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髙木義明文部科学大臣記者会見録(平成23年5月10日)

平成23年5月10日(火曜日)
教育、科学技術・学術

髙木義明文部科学大臣記者会見映像版

平成23年5月10日(火曜日)に行われた、髙木義明文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成23年5月10日髙木義明文部科学大臣記者会見※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

髙木義明文部科学大臣記者会見テキスト版

記者)
福島の自治体が、学校の土壌を、穴を掘って埋めるということを発表されましたけれども、これに対する受け止めをお願いいたします。

大臣)
穴を掘って埋めるという、多分、二本松小学校などですか。
これについては、私どもも今、福島大学の附属幼稚園、そして附属中学校において、日本原子力研究開発機構によって、5月8日の日曜日ですけれども、調査をしております。この調査結果の分析を進めておるところでありまして、これが校庭とか園庭の空間線量の低減に、有効な選択肢となり得ることを期待をいたしております。今、調査分析を進めておりますので、これがまとまり次第、原子力安全委員会に報告をいたします。そして、このことが合格的な方法であるということが確認されましたら、私どもとしては空間線量の低減策の一つとして、福島県の教育委員会、あるいは市町村の教育委員会の関係者に示してまいりたいと思っております。
今、二本松小学校などで穴を掘って埋めるということがなされたということで聞きますけれども、これも一つの選択肢であろうかと思いますけれども、どういうことがいいのか、これもいろいろ現地の状況によりますと、そういう穴を掘る場所が、適当なところがあるのか、あるいはまた野積みとどう違うのか、これはまたちょっと検証してみなければならんと思っておりますので、今のところは私としてはまだ評価はする段階ではありません。いずれにいたしましても、線量の低減の努力を今模索しているという状況でございます。

記者)
ちょっと前のことになりましたけれども、平泉と小笠原諸島が世界遺産にほぼ登録へという形になりましたけれども、大臣の御所見をお願いいたします。

大臣)
非常に、大震災の中で喜ばしいニュースがございました。これは御承知のとおり、我が国が世界遺産候補としてこれまで申請しておりました平泉、一時厳しい状況もございましたが、このたび世界遺産委員会に対して専門的な立場から勧告を行う、いわゆる諮問機関ICOMOSから世界遺産としてふさわしいとの評価を受けられたことは、大変私は喜ばしいことだと思っております。最終的な結論は、来月19日からと聞いておりますが、パリで開催されるユネスコ世界遺産委員会において決定される予定であります。特に平泉については、復興に向けた励みになる。諮問機関の勧告どおりに世界遺産委員会において記載されるように、私どもとしましても、引き続き努力をしてまいりたいと思っております。

記者)
平泉なんですけれども、一部の柳之御所遺跡については除外することが適当だという条件付きの登録勧告だったわけですけれども、これへの対応については大臣はどうお考えでしょうか。

大臣)
今、私たちも勧告の内容を詳細に検討しております。そして、その上で地元の岩手県を含めた関係者で今後どういう対応をしていくのか、速やかに検討していきたいと思っております。

記者)
学校の土壌の問題なんですけれども、今、野積みになっている土壌の処理については、こちらの上下置換方式の実証の試験の結果とかを踏まえた上で決めるということなんでしょうか。それとも、先に土壌をどこかに持って行くとか、そういった処理だけ先行して決めるということなんでしょうか。

大臣)
今は結局、既に郡山など、いわゆる運動場に積まれたものについての土や砂の持って行き先については、これは今政府としてもその先について調整をしておりまして、まだこれはまとまっておりませんので、それはそれで早く努力をしなければならんと思っておりますが、そういう状況の中では注意をしていただくということが、まず第一。それから、穴を掘って埋めるということについて、これはまたその後の線量がどのように推移していくのか、これはまた見なければなりませんし、それから私どもが今、試験的にやっております表土の置き換えといいますか、これについても安全委員会の評価をいただいてまいります。出た中で、私たちとしてはどれが一番いいのかということを、その時点で判断をすることになります。
いずれにいたしましても、これは安全・安心という言葉がありますが、より安心を確保するためのことでありまして、いずれにしてもできるだけ速やかにしなければならないと、このように思っております。

記者)
関連で表土問題なんですが、現在野積みになっているもの、文科省が推奨するかどうかというのは今後の結果次第だと思うんですけれども、それで仮に、表土の入替えで線量が低くなるという結果を示されたとして、一回入れ替えたものを、土壌の持って行き場所が見つかったときに、もう一度はいで、そこに持って行くような、そういう措置をしてもらえるかどうかというのは、自治体の方で非常に懸念があると思うんですけれども、これは入替えたものも場合によっては、捨てる場所が見つかったときに、さらに掘り返して別の場所に持っていくということも考えられるのでしょうか。

大臣)
その点については、これからの重要な課題です。したがって、そのことも頭に置いて、また持って行く先の量という話もありますので、それも一つの制約として考えておかなければなりませんので、どれが一番いいことになるのであろうかということを、今それも含めて検討中でございます。

記者)
持って行き場所の調整なんですけれども、郡山市などでは東電に引き取ってほしいという要望を出していたりしますけれども、そのところも含めて今どういったところが候補地として挙がっていて、どのように今調整中であるのか。

大臣)
そういう意見は、原子力発電所のサイトにという意見もあるのは事実でございますが、これは今調整中でございまして、今ここでどうのこうの言うことではなかろうと思っております。いずれにいたしましても、早く調整を図ってまいりたいと、こういう今日は決意だけ示させていただきたいと思います。

記者)
震災からおおよそ2ヵ月ほどになりますけれども、ずっとモニタリングを続けていらっしゃいますが、ここ数日を見ていますと、福島県は高い数字がありますけれども、そのほかの自治体については、ほぼ横ばいといいますか、平行状態みたいな形になりますけれども、この現在の数値についてどういうふうに分析していらっしゃるかということ、あと健康への影響など検討されているのか、その辺の評価とか、あと今後の見通しなどがありましたら、ちょっとお聞かせ願います。

大臣)
今言われましたように、私も毎日、皆様方にも御協力いただいて報道していただいております。それぞれの地区の線量、そして積算線量、こういうものが毎日、私もそのことが頭から離れません。今でも浪江とか、あるいは飯舘などで、特に浪江の赤宇木というところですか、ここは非常に高い線量が示されておりますので、非常に私としては懸念をしておりますが、ほかのところは意外と低めも出ておるということでございます。しかし、いずれにいたしましても、とにかく何とか早くそういうものが下がるように、いわゆる元のサイトの収束について、今日現在も相当な厳しい中で作業が行われていることを私も同時に思っておりますので、そういうものが早くロードマップどおりに、それよりも早く収束されるような状況をつくっていかなければならんと思っております。
したがって、できるだけ線量が下がっていくことを私は期待をしておりますし、その間も安心のために何ができるのか十分に見守っていきたいと思っております。当然ながら、モニタリングを正しく計測をして、そしてそれを皆さん方にお知らせをする、そしてまたきめ細かいことについても今後とも考えていきたいと、このように思います。

記者)
校庭の話なんですけれども、学校の校庭の場合だと、意外と砂利とかがあって、入れ替えるというような形でも、結構土の部分が少ないという話もあるんですけれども、実際、今回の結果で入替え方式が有効だとした場合に、砂利とかが積んであるところはあると思うんですけれども、それは考えずに一応全部でやってくださいというふうな形で推奨されるとか、お勧めするんでしょうか。

大臣)
それぞれ校庭の築造といいますか、これについても、例えば排水の機能を強めるために水路を掘って、あるいは砂利を埋めたり、そういういろいろな工法があると思うんですね。水はけのいいところはそういうことをしないでもいいところもあれば、水はけの悪いところはそういう工法だってあるわけです。したがって、それぞれの運動場はまた一様ではないと思うんです。そういうところも私たちとしては加味しながら、どれが一番効果的であるのかと、そしてできるだけ長くそういうものが維持できるような方法の結論を出していかなければならんと思っております。

記者)
3自治体の校庭の除去についてなんですが、地元では地上1センチで1.9マイクロシーベルトを超えたところに関しては除去するんだと、国の示した目安の半分というのを示しています。どうも4月19日に示されて以降、国の学校施設の安全基準が信用されていないという状況があります。大臣はこれまで基準については説明されてきましたが、改めて地元の自治体、お住まいの保護者の方々に、どういうふうに安全・安心について理解をしてもらえればいいか、その方策というか、お考えはございますでしょうか。

大臣)
私どもも専門家の意見を踏まえて、一つの目安を決めさせていただきました。それはもとより、子どもたちの健康・安全にいかなる影響があるか、それを我々としてもいろいろな人の話を聞きながら決めさせていただいた数値でございますので、これについてひとつ信頼をいただきたいと。それぞれの説明の仕方、あるいは皆さん方への説得の仕方の工夫をこれからもしなければなりませんし、できれば説明会等のことを何回もやって、繰り返しやっていくということもありましょうし、あるいは専門家の皆さん方に改めてお話をいただく機会もつくらなければならないかも分かりませんが、とにかく私たちとしては子どものことを考えておりますので、これをひとつ心配しないでいただいて、当座ひとつしっかり子どもたちにも、そういう指導をお願いをしたいと思っております。
私どもとしましても、原子力安全委員会の言うように、そういう線量、経験の努力をしなければなりませんし、それからきちっとしたものを報告をして評価もいただかなければなりません。くるくる方針を変えるわけにいきませんので、一応めどとしては夏休みに一つのタイミングとして、全体的な見直しをするということにもしております。
20ミリシーベルトという値は、年間、1年を通じてということでございますので、一部にはもう即20ミリシーベルトを、運動場に出たら当たるような、そういう誤解もなきにしもあらずでございまして、私たちとしてはそういうことで決めさせていただきましたので、どうぞひとつ御心配なさらぬように、これをお願いをするのが、今私たちのできる限りのことでございます。

記者)
今回の二本松なんかが1.9を基準にしたということ自体については、どうお考えですか。

大臣)
これはより安心のためのことでしょう。しかし、私どもとしては、そうしなければだめだということでもない。

記者)
また土の入替えの話なんですが、これから工法として示せる、有効だということで示せるようにということで準備をされていると思うんですけれども、外に出て浴びる線量が低くなるという安心感をそれで与えられるのかもしれないですけれども、土を入れ替えるという方法になった場合、その下に土があるということへの不安というのもやっぱり同時に出てくるかなと。そこが払拭できるのかどうかというのは。

大臣)
それも大事な視点であります。土の入替えということについても、その作業についても非常に注意をしなければなりませんし、またどれくらいの深さが重要なのかについても、科学的・専門的に検証しなければなりません。したがって、もしそういう私たちとしては答えが出たなら、それはそれとしてきっちり説明をして不安解消に努めたい、このように思っております。

記者)
土の持って行き場所の検討なんですけれども、原発のサイト内とか東電の敷地内ということも選択肢として排除はしていないということですか、現段階で。

大臣)
そうですね、ありとあらゆるところを、わたしたちとしては物色をしております。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成23年05月 --