平成23年4月6日(水曜日)
全ての学校関係者の皆様へ 高木文部科学大臣からのメッセージ(平成23年4月6日):文部科学省
(※YouTube文部科学省チャンネルへリンク)
全ての学校関係者の皆様へ
平成23年3月11日に発生した東日本大震災によりお亡くなりになった多くの方々に心からお悔やみ申し上げます。また、被災された多くの方々に、深甚のお見舞いの意を表します。
地震、津波から20日余りが経(た)ち、新年度が始まりました。子どもたちの教育が再開できるよう、学校はじめ教育関係者、教育委員会が、地域の皆様やボランティアの方たちと手を取り合って、各地で懸命の努力が続けられています。このことにまず、文部科学大臣として深く感謝いたします。
教職員の中には、子どもを守ってお亡くなりになった方もいらっしゃいます。避難所では、子どもたちを守り世話をし続けてくださっている先生方も多くいらっしゃいます。日本の教職員のすばらしさを誇るとともに、亡くなられた方に、改めて哀悼の意を表し、皆様の御努力に感謝いたします。
こうした国難に直面しますと、正に「子どもは国の宝」ということを実感いたします。これからの新しい日本社会を担う、この子どもたちを、どうか悲しみの淵(ふち)から救い、教え導いてあげてください。
学業をおろそかにすることはできませんが、子どもの笑顔を取り戻すために、スポーツ、文化活動、ボランティア活動、できることは何でも工夫して取り入れていく必要があるでしょう。文部科学省としても、平時以上に柔軟に、皆様の取組を支援していく所存です。
私の子どもたちへの気持ちは、お配りした「新学期を迎える皆(みな)さんへ」という文章の中にしたためました。できるだけ子どもの心に届くように、小学校段階の児童向けと、中学校・高等学校段階の生徒向けとに分けて文章にしました。それでも小学校の低学年には少し難しい文章になったかもしれません。中学校の新入生には、少し厳しい表現になったかもしれません。その部分は、どうか現場の先生方が、更にかみ砕いて、私の気持ちをお伝えいただければと願っています。
生徒向けの文章にも書きましたが、この大震災を通じて日本国と日本社会は、大きな変化を余儀なくされます。大量生産大量消費を前提とするような社会、物質至上主義から、どうやって国のかたちを変えていくのか。自然と共生して生きてきたはずの日本社会が、その本来の姿を取り戻すためには何が必要なのか。
教育の在り方もまた、改めて問われることとなるでしょう。
生徒たちにお願いしたのと同じように、皆様もまた子どもたちの声に耳を澄ましてください。小さな声、弱い声に耳を傾けることが、新しい教育の出発点です。
被災地以外の教職員の皆様にも、被災地からの転入児童生徒の受入れ、直接的な学校支援や、ボランティア活動などでの被災地支援で、大変御尽力いただいております。本当に感謝いたします。
どうか、全国の教職員が心を一つにして、この難局に当たってください。全ての力を、子どもたちのために結集してください。
最後にもう一つだけ、お願いがあります。
教職員の皆様自身の心のケアです。
皆様が児童・生徒を思う余り、過度な負担がかかってしまっていることを、何よりも心配しております。
被災地の教職員の中には、御家族や同僚を亡くされた方、御自身もまだ避難所生活の方もたくさんいらっしゃるかと思います。そういった皆様も、新学年、授業の再開に向けて御尽力いただいていることには、本当に感謝いたします。しかし、できることなら、一日に1時間でも2時間でも、御自分の時間を作っていただき、心と体に滋養を与えてください。
復旧から復興へ、子どもたちを守り育てていくこの取組は、長期戦となるでしょう。持続可能な復興を、できるところから手を付けていきましょう。
私はもとより、文部科学省職員一同は、今こそ一丸となって、粉骨砕身、現場の皆様を支えていきます。
どうか、子どもたちの明るい笑顔があふれる学校を、もう一度、共に作っていこうではありませんか。そして、子どもたちの元気をもらって、日本全体を、明るく元気にしてきましょう。
御協力を、切にお願い申し上げます。
文部科学大臣 髙木 義明
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