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笹木竜三文部科学副大臣記者会見録(平成22年11月10日)

平成22年11月10日(水曜日)
15時45分~16時05分
文部科学省 記者会見室
科学技術・学術、文化、その他

笹木竜三文部科学副大臣記者会見映像版

平成22年11月10日(水曜日)に行われた、笹木竜三文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

笹木竜三文部科学副大臣記者会見(平成22年11月10日):文部科学省(※YouTube文部科学省チャンネルへリンク)
笹木竜三文部科学副大臣の記者会見関連資料(平成22年11月10日)

笹木竜三文部科学副大臣記者会見テキスト版

副大臣)
私の方からの報告として今日三点で、一点が第52次南極地域観測隊の出発について、二点目が税制に関する議論について、三点目が先週の金曜日ですが、ノーベル賞受賞者の根岸先生とお話をした、そのヒアリングの結果踏まえてと、その報告の三点です。一点目、昨日、南極観測船の「しらせ」の視察を行ったわけですが、明日12時に晴海埠頭(ふとう)から南極へ出航すると。いろんな活動見させていただいて、南極地域観測事業についての説明を受けました。例えば、オゾンホールを最初に発見したのは、この南極観測隊の事業において発見したということですとか、最近ですと長さ約3,000メートルの氷を床から掘って、そして氷が含んでいる空気を分析する。こういうことで72万年にわたるCO2の濃度と気温の変化を解明していると。地球温暖化などの観測としては最前線の研究をされている、そんなことをいろいろ見させていただきました。二点目の税制に関する議論について、これはずっとこちら、文科省からは寄附社会の実現という一点、これは最も強調している点です。あと、最近のことで言うと法人税の引き下げの問題ですとか、研究開発税制、さらに昨日ですと課税ベースをどう広げるかと、そういうことが議論になっているわけです。扶養控除の見直しということが結構時間をかけて議論をされました。課税ベースを広げていくということについては、私もむしろ賛成なんですが、ただ、そういういろんな見直しをしていく場合に極端なしわ寄せがないか、そこは吟味する必要があると。例えば、成年扶養控除、これだとアメリカにおいても、ドイツにおいても、フランスにおいても、大学院生ですね、大学院生を扶養している家族に対して控除があると、これは例外的に認められていると、24歳以下とか25歳以下とか、そうした形で認められているわけですが、例えばこの成年扶養控除を見直しをしていくんであれば、こうしたことはしっかりと別途配慮することが必要になってくるのではないかと、そういうふうに思います。あるいは障害のある子ども、これは配偶者控除の場合ですが、障害のある子どもを世話をしていて、それで専業主婦をやらざるを得ないようなケースも結構あります。幼稚園に通っている、その世代の子どもで専業主婦になっている世帯、こうしたこと、これは所得との関係も見ながらではありますが、そこに極端なしわ寄せがいかないかどうか。こうしたことも配偶者控除を見直すという方向を進めていくのであれば目配りが必要だろう、そんな話をしていました。三点目、根岸先生と部門会議で1時間ほどお話を伺って、その後菅総理、仙谷長官、それと海江田大臣と一緒にお話をする機会を得たわけですが、非常に印象的なのは、若い方、日本の研究者のことを意識した発言なんですが、どんな分野でも世界が競争の場だと、今後はもう世界、地球規模での競争なんだと、競争相手になっている、そこが競争の現場になっている、世界の。だから日本で駄目だとは言わないけれども、世界に目を向けてほしいというふうにおっしゃっていたのが印象的でした。それと、ちょっと余談にはなりますが、実は二酸化炭素、CO2 排出のことも話題になりました。部門会議でも、総理との会見でも、二酸化炭素を悪者扱いしてなるべく減らそうと、これはこれで全否定はされませんが、しかしそれだけでは我々の分野で言うと非常におかしいんで、元々CO2 というのは有機でいろいろな化合物作っていく材料になり得ると。例えば食料問題とかエネルギー問題、その解決に必ずいろんな研究の可能性があるんだと、そんなことを言われてました。こうした課題で結構、菅総理と根岸先生が非常に議論が白熱していたので、私とか周りの者は改めて菅総理は理科系出身だなんていうことを感じたりしてました。以上、私の方からは三点です。あとは御質問に答えさせていただきたいと思います。

 

記者)
予算関連でお伺いしたいんですけれども、昨日、行政刷新会議で、これまでの事業仕分けの判定結果が予算要求に十分反映されていない事業に対して改善通告というものが出されました。文部科学省でも芸術創造活動特別推進事業などが改善通告の対象となっていると思うんですけれども、まずこの改善通告を受けたことについて、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。また、この通告を受けて、今後、文科省としてどのように対応していくんでしょうか。

 

副大臣)
過去に2回の事業仕分け、そうしたことを受けて、その後行政事業レビューの評価、結果と、それで平成23年度の概算要求の、そういう流れがあったわけですが、そこで反映が不十分ということでそういう指摘があったというのは分かっておりますが、もちろんそこはこちらとしても再吟味が必要だと思います。来週も再仕分けについていろいろやり取りが始まるわけですから、ただ、そういうことを精査しながら、吟味もしながら、その一方では我々が今、取り組んでいるのは、その仕分けの、そのものの一つ一つについて、どこまで本当にこちらとして腹に落ちて納得できるものなのか、あるいはそこがどうなのか、いろいろばらつきがあるように思うんで、そこを今精査をしているということです。指摘は指摘として重く受け止めたいと思っております。

 

記者)
「もんじゅ」の関係でお伺いしたいんですが、8月のトラブルで運転再開が大幅に遅れる見通しになったということですが、それについての受け止めと、あと、この計画全体の今後のスケジュール感への影響をどうお考えですか。

 

副大臣)
いろいろ情報が若干、錯綜している面もあるんですが、昨日の機構の現地での報告なんかを見る限りでは、具体的にスケジュールがこれだけと遅れるとか、そういうことをはっきり言っているわけではなくて、今、装置を支えているスリーブごと引き抜くと、ここはもうそういう方向でやるということは決めたと。その対策を実際にやる、その時期がまだはっきり決まっていないと。そういうことを言われているわけで、機構の現場においては、例えば40パーセント出力とか、そういうことについて具体的な言及は、遅れるとかそういう言及はなかったと、そういうふうに把握をしております。ただ、スリーブごと引き抜くということを受けて、全体のスケジュールがどうなるのか、しかし、まずはこのスリーブを引き抜くというそのこと自体がいつ最終的にやることになるのか、それがまだはっきりと確定できていないんですね。そこをまず確定することが必要なんだろうと、今の時点で言えることはそこまでです。私としても把握していることはそこまでです。

 

記者)
これから引き抜く時期とかを決めると思うんですが、地元のこういう経験、計画への心配というか、今回のことへの懸念というか、その辺はどのようにお考えでしょうか。

 

副大臣)
そうですね。安全確保と情報公開の徹底ということで、今回のは別に情報を隠してたということは、今のところないと思っています。ただ、軽いトラブルというふうに認識していたんですが、それが本当にスケジュール的にどうなのかとか、そうしたことも含めて、改めて再確認というか、把握が必要なのかなと、そうは思っています。 

 

記者)
先ほどの再仕分けの関連なんですけれども、副大臣おっしゃいました、皆さんに納得できるものかどうか、ある程度こちらとしても仕分けに対する評価といいますか、認識をチェックしてみたいと、これ具体的に例えば仕分け結果に対して文科省側のですね、反論なりを何らかの形でまとめたりして、そのようなものを明示的に出していくということになるんでしょうか。

 

副大臣)
例えば、これまでの流れ、私はそのときに直接タッチしてないんですが、三役になる以前だったということでタッチしていませんが、これまでの流れを踏まえても、例えば仕分けをやる、その後でそれを受けながらも政府として、省としての決定をする。で、予算の要求をしていくという流れがあったわけですが、もちろんそこでいろんなことは御説明していたんでしょうが、仕分けと若干違いというか、外から見て違いがある部分についてはより丁寧に、ちゃんと説明をする、その理由を説明する、ここは必要なのかなというふうに感じています。これ、何も私個人だけではなくて、副大臣会議なんかを毎週やってるその前後に、他の省の副大臣と話をしていてもちょっと実感をしているところです。ですから、仕分けは大事だし、これはもっともっと徹底的にやらないといけないところはあるでしょう。しかし、去年仕分けの対象になった事業、私が把握している中でも、例えば今幾つか、これはどうなのかなというのがあるわけですよね。そこをあまりほったらかしにしないでちゃんと説明をした上で、こちらはこういう判断の結果、予算要求としてはこうしましたと、そこはやはりちゃんと発信をしていくべき、いや発信していないわけじゃないですが、もっとはっきりと分かりやすく発信していくことが必要かなと、そういうふうに感じています。ですから、これからこちらとしては、少なくとも私自身がそういうことをかなり努めていきたいと思っています。

 

記者)
発信しながらですね、一方で来年度の事業として、先ほどの文化庁のですね、芸術の活性化事業みたいなものですね。これ、一番文化庁の主要事業の一つでありまして、いわゆる芸術団体に助成金を出すのももちろん副大臣御案内のとおりでございますけれども、これをですね、もし完全に出来ないとなると文化庁がひっくり返るような、芸術業界がひっくり返るような話ではあるんですが、ある意味で、そういう厳しい結果を突きつけられると言えると思うんですが、そこら辺はどういうふうに。

 

副大臣)
それは来週、私もそういう、直接的にそのことについて発言する機会になるかどうかは別としても、これから再仕分けについてやり取りが具体的に本格化するわけですが、そこの場を利用できるものなら利用したいし、いずれにしてもそこはちゃんと私どもの考えは伝えていきたいと思ってます。

 

記者)
来週の再仕分けの場ではもう取りざたされないものに入っちゃっているわけですので、通告された事業ですから、要するに再仕分けで再び議論する評価の対象にさらされるものではなくても評価をしてしまうという。

 

副大臣)
ですから、さっきもお話したように、今までのその対象になって、しかしその結果、仕分けの結果とは違う結果を省なり政府として出していったものについては、やはり必要と判断したものについてはもっと丁寧に説明していく必要があるだろうと私は思っているし、幾つかのことについてはやりたいと今思ってます。すべてをやるかどうかは分かりませんが。

 

記者)
科学技術の予算のことについてなんですが、今、審議されてます補正予算を含めて3期5年間の科学技術投資の政府全体の額もほぼ固まってきたかと思うんですが、21.6兆円ということで、ひょっとして25兆円にかなり下回るかもしれないと、その辺どのように受け止めていらっしゃいますか。

 

副大臣)
そうですね、これは今日も部門会議で、朝ちょっと冒頭のところでお話が出たし、そういう御意見も委員の方からもありましたが、やっぱり、例えば、2000年に比べて科学技術の予算がどうかとか、各国比較の中で伸び率がはどうかとか、あるいはその中で一番中核的な予算がどうかとか、そんなことでみても各国に比べて非常に低迷しているというか劣っている、これは文化予算もそうですよね。文化予算の国の予算に占める割合ということでいっても非常に貧弱。そんな中で、科学技術のそれも目標を達成できていないということは、やはり科学技術についての重要性はもっともっと政府全体、強く認識する必要があると思っています。本当に日本が資源もなくて何で伸びていくのか、これは根岸先生とか鈴木先生だけじゃありませんよね、恐らく国民も、これからの場合には、その知識とか知恵とか科学技術とか、そこで伸ばしていかないと経済も伸びないと分かりきったことなんで、これは非常に今、達成できそうにないということはあるわけですが、計算の仕方はいろいろあるようですが、しかしいずれにしても達成できないのは間違いないんで、そこら辺は政府全体として、もっと科学技術に対する認識は強く持たなきゃいけないんじゃないかと思っています。そういうことも含めて、今日もいろいろお話をこちらからしていきたいと思っていますが、今日は評価会議ですが。

 

記者)
民主党政権に変わってから1年分の予算しか組んでいませんけれど、それにしてもその刷新できなかったことの責任といいますか、原因をどう分析をして要求につなげていくのかというのが普通なんだと思いますが、その辺はどのようにお考えでしょうか。

 

副大臣)
それは正に今日の評価会議とか、この政策コンテストとかの課題でもあると思ってますが、そういうつもりで取り組んでいます。

 

記者)
今日のコンテストの関連なんですが、10項目、全部で文科省事業ありますけれども、このうち科学と文化に関しては副大臣が担当されますが、計何項目になりますか。

 

副大臣)
えーっと計10項目でしたっけ、私は4項目です。

 

記者)
そうしますと、時間にして10分の4の時間をもらえる。

 

副大臣)
あんまり細かい割り振りはしていませんが大体そうですね、10分の4以上はということです。ただ、計画どおりいくかどうかは分かりませんが、やり取りありますから、要は評価する側とのやり取りもありますから。

 

記者)
御案内のとおり、事業仕分けと違いまして、政策コンテストということで勝ち残らないといけないわけですよね。今日、結果が出るわけじゃないと思いますけれども、そういう意味では問題なく進めばいいというのではなくて、きちっとアピールができなければいけないというんで、副大臣としては、その10分の4についてきちんとアピールする責任というか、正に大変だと思うんですが、今回ですね、文化に関しては10分の1になりまして、しかも予算額も少ないですけれども、これやっぱりその辺はちゃんとアピールされるいうことでいろいろお考えはあるわけでしょうか。

 

副大臣)
はい、しっかり頑張りますので。

 

記者)
「もんじゅ」の関係なんですけれども、スケジュールへの影響について、まずどのように見ていらっしゃるかというのを改めて確認したいのがまず一点。

 

副大臣)
それはさっき言ったとおりです。今は、引き抜くということ自体がいつやられるか、そしてそれに対する、引き抜く作業のいろんな、そのやりようとかそういうことも含めて確認が必要だと思ってますし、そのことによっての影響ですね、それがどれぐらいのものか、それは今やり取りをしているところです。ですから全体スケジュールについてはまだ見えていません。

 

記者)
結局、遅れそうという認識は今のところまだないという。

 

副大臣)
まだそこも見えていない、さっき言ったとおりです。まだ把握ができていないということですね。確認を今始めているということです。

 

記者)
もう一点。引き抜く方法としては、今、スリーブを引き抜くという方向で、それはもうその方法でやるという認識でよろしいんですか。

 

副大臣)
はい。

 

記者)
私の認識ではまだ、こうどうやるか、まだ一応検討してという。

 

副大臣)
基本的にこの方向でいこうという、そういうことを聞いています。ただ、すべて100パーセント固まっているわけじゃないと思いますが。

 

(了)

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-- 登録:平成22年11月 --