平成22年9月17日(金曜日)
9時25分~10時
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化
内閣総辞職、国会答弁回数、一年を振り返り、民主党幹事長人事、教員免許更新制、経費削減の徹底、文化行政、児童虐待問題
平成22年9月17日(金曜日)に行われた、川端文部科学大臣・内閣府特命担当大臣(科学技術政策)の定例記者会見の映像です。
川端達夫文部科学大臣記者会見(平成22年9月17日):文部科学省
大臣)
今開かれました閣議で、辞表を書いて参りました。閣議決定として全員の辞表をとりまとめ、内閣は総辞職ということになりました。振り返ってみますと、去年の9月の16日ですか、就任を拝命をいたしまして、鳩山内閣でしたけれども、一年前の9月17日の、多分12時か、12時過ぎぐらい、日付が変わった頃にここへやってきて、この場所で1時間20分会見をしたことを昨日のように、10年前のように思い出しますが、いろいろな形でお世話になりありがとうございました。調べていただいたら、国会で委員会・本会議等の発言、答弁と同時に提案の発言を含めて、機会を86回いただきまして、発言回数1282回ということで、ずいぶん国会でも発言をしたんだなということでありまして、政治主導、政治家がいろんなことの、閣僚が先頭に立ち、官僚の皆さんとは役割を分担しながら、しかし政策の責任は閣僚が持つということの、一つのまあ、数字で見るあかしではないかなあというふうに思ってます。比較をしてませんが、今までの内閣で、1年で国会で1282回、多分、長妻大臣とかだったら3倍とか4倍じゃないかと思うんですが、言うことはなかったんではないかということであります。いろんな形では、政策的にも沢山のことをやらせていただきましたけど、一年間お世話になったことをお礼を申し上げて、私の冒頭の発言にしたいと思います。以上です。
記者)
御自身、一年文科大臣をお務めになられて、いろんなことに尽力されてきたと思うんですが、御自身として一番尽力されたこと、印象に残っていること、一年を振り返って御自身の仕事を、大臣としての役割が十分満足いくものだったか、ちょっとやり残したことがあるのか、もし点数を付けるとしたら何点ぐらいか、ということをお願いします。
大臣)
はい。仕事という意味では、やはり高校の実質無償化が、長年の我々の主張であり、マニフェストの目玉の一つであったものが実施できたということは、日本の教育というか、日本の教育の中でも、後世大きなエポックメイキングなことではないかというふうに自分では思っておりまして、その事に、これは多くの皆さんの今までの積み重ねと御協力の下にスタートできたわけですが、その時に責任者としてかかわれたことは、大変私にとっては有り難かったと思っています。言うまでもなく、教育も科学技術もスポーツも文化も、国の大変大事な、これは冒頭、ちょうど一年前の会見の時も申し上げたんですが、前の世代から引き継いで次の世代へ橋渡しをするという、日本の歴史そのものを作っていく中核に、教育も文化も芸術もスポーツも科学技術もあるということを思っております。そういう意味では、その大事な仕事はエンドレスに続くことであります。その中で、来年度予算要求をしたということで言うと、教員の質の向上と数の確保という意味でも、いわゆる学級編成の改善に、これももう悲願の一つでありまして、スタートを切れるかどうかというところに今いるという意味では、どなたがおやりになるにしろ、是非ともこれは民主党政権の中で来年からスタートを切ってほしいなということが、バトンを託す思いであります。個々言い出したら、いくらでもありますが。
記者)
御自身で、点数を付けるとしたらいかがでしょうか。
大臣)
点数というのは自分で付けるものに何の意味もないというのは、よく分かってきました。何か既に、いろんな報道もしていただいておりますので、それに任せたいと思います。
記者)
もうちょっと続けたかったなあという思いはありませんか。
大臣)
いや、これはそれぞれ、それの立場立場ですから、こういうものは、特に人事というか、仕事というのは組織でやるものですから、与えられた部分に一瞬一瞬を全力で尽くすということでやってきましたので、今はその一区切りはついたと思っています。
記者)
心残りといいましょうか、課題として手がけられなかった、自分としての仕事が成し得なかったという意味で言うと、振り返って思うことはどんな点ですか。
大臣)
あの、うまくいかなかったという意味のことはないと思うんです。皆手がけだして、大きな改革のスタートは切る、高校無償化は大きな階段を上がれた、学級編成の、教員の数の35人学級ではスタートを切る芽出しだけ、要求だけ出来たということだと思いますが、という意味では、これはうまくいかなかったなあという話ではなくて、課題というか、これからやっていくことの芽出しの段階は一応、種をまいて芽が出そうになってきているということはあると思うんですが、これは何か、枯れてしまったという話はないと思っています。ただ、教育という意味じゃなくて、科学技術の分野で言いますと、やはり科学技術政策が国の根幹、将来にかかわるものであるという意味では、科学技術の政策の、要するに国家としての戦略、それからそれを裏打ちする財源、財政、それから配る時の配分、そしてどこが実行するかという、戦略と資金と配分と実行という、この4段階は、国家の意思として一体でやるべきだと、私は就任以来申し上げてきました。これはまだ緒に就いていないという意味では、是非共にこれは、いろんな、これは国全体にかかわる他のこともありますので、国家戦略という局、国家戦略担当大臣の下で、是非ともこれは、正に国家戦略をどうするかということの柱の一つとして、他にもありますから、やってほしいなという思いとしては、スタートをまだ切れていないという意味ではあります。今日は代表選挙のことは誰も聞かないの。あれだけ聞いていたのに。
記者)
幹事長が岡田さんに決まりましたけれども、川端大臣もですね、お名前が上がったわけですけども、今回、岡田さんがなられることに対してですね、御意見を。
大臣)
はい。報道では、私のことをいろいろ載せていただきましたけれども、昔の画像まで出していただいて、懐かしく、若かったなあと思って見させていただきましたが、誤解のないように、官邸及び関係者周辺から、私にそういうことの要請や打診はゼロでありますので、それだけは事実関係として申し上げておきたいと思います。岡田さんは、能力的には、もう申し分のない人でありまして、これまで鳩山内閣、菅内閣、とりわけ今回の菅内閣の選挙を含めて中心でお支えをされた方ですから、その人が、大変課題は多いですけれども、やはり党の看板、責任者として頑張られるということは、最適任者であるというふうに思っております。いろんな形で、私も昔の岡田代表の時の幹事長でもありましたから、何かの形で、別に役職がうんぬんではなくて、影でも裏でもいいですから、お支え・お手伝いできることは、お手伝いをしたいと思っております。
記者)
それに関連して、今回ですね、岡田幹事長になったということで、脱小沢色がですね、鮮明になったというふうな見方もできますけども、挙党一致体制を掲げる菅新内閣の下でですね、今後どういうふうに、その辺は折り合いを付けていくんでしょうか。
大臣)
うん。だからまあ、皆さん、脱小沢という言葉が好きなんだけども、何が脱小沢で何が挙党体制なのかは僕はよく分かりませんが、少なくとも幹事長が、この党を、国民の期待にこたえられる党としてやっていくということに皆協力すべきだし、そのことにおいて、逆に言えば、その脱小沢とか親小沢とかいうことではなくて、公平に総力を皆が気持ちよく力を発揮して、国民の期待にこたえられるように党運営することで示していかれるんではないかと思います。
記者)
関連ですが、ちょうど岡田幹事長が適任というようなお話もありましたが、具体的にですね、今後の党運営を担う、難しい時期というお話もありましたが、どういう党運営を期待したいですか。
大臣)
やはり今申し上げたように、やはりいろいろご批判やご不満や、一部の失望もいろんな形で与えてきたし、国民の皆さんが思っておられることも事実だと思うんですが、しかしやはり、民主党に変えたんだから、期待しているし頑張ってほしいという思いは根強くあると思うんですね。このことはやはり、本当に去年、ちょうど一年前にスタートした時からの原点、幹事長もおっしゃっていましたが原点ですから、そのことが実行できるようにということにおいて、幹事長もご苦労が多いと思いますが、その部分でまっすぐに、それこそ彼はあの、「まっすぐに、ひたむきに」というのがキャッチコピーでしたけども、ということでやっていかれるんではないかと期待しております。
記者)
すみません、先ほど代表選のことをおっしゃってましたが、一応伺うんですけれども、菅さんに入れられたというニュアンスで伺っておるんですけども、どなたに入れられたのかということと、あとその理由について改めてお聞きしたいと思います。
大臣)
直前の会見では、我々のグループの会長はそういう方向を示したということは重く受け止めるということを言いましたし、そして同時に、前回までは私がその仕事をやっていましたから、グループを、いろんな意見がある中で、できるだけ皆の意見を集約しながら、仲間としての行動をしようという時のご苦労もよく分かるという意味で重く受け止めると言いましたけど、重く受け止めて菅さんに入れました。はい。理由は、菅さんがいいと思ったから入れたということになるんでしょうね。はい。
記者)
先ほど科学技術政策についておっしゃいましたけども、今年になってから科学技術担当大臣も兼務され、ずっと続けてこられて、その在り方ということについては、若干その立場がきっ抗する部分、難しい局面もあったかと思うんですけども、兼務することは今後も望ましいと考えられますか。それとも、あるべき姿ではないと思われますか。
大臣)
うん。これはですね、さっき言いましたね、これからの科学技術政策をどうするかという、一番初めに、国家としての戦略をどうするのかと申し上げました。正にそれなんですよね。だから私は、これは私見になりますけども、どういう人事をするかは、これはもう総理の専権ですから、たまたま兼務になったということですけれども、本来は、やはりそういう企画立案をし、国家戦略としてこういうものに重点を置こうということは、やはり、その大臣が要るんだろうと思うんです。それが例えば、内閣府科学技術政策担当と言われているけれども、宇宙担当とかね、海洋担当とかね、またあるじゃないですか。そうすると、そこをどうなんだということが、要するに御指摘、科学技術総合会議があるということが、要するに、何か一本化すべきだというふうに思いますね。そして、そこの中で、先ほどのように、財政的にどう裏打ちするのかと同時に、配分をどうするかと、実行をどうするかという時の実行部隊に、各省庁それぞれ関係する、あるいは独法があるという位置づけになると思いますので、そういうふうにしっかりすれば、おのずとそこに兼務するなんていうことは基本的に多分あり得ない、普通としてはあり得ないんだと思うんですね。今は大半が、多くの予算が文部科学省にあるから、何か非常に近いように、人的にも近い形になっているんですけれども、本筋はやっぱり違うんだと思うので、だからそういう意味では、今の形は過去そういう例もないし、まあかなりイレギュラーだったんだと思いますし、逆に言うと、内閣府特命担当大臣(科学技術政策)という位置づけはもう少し、しっかりとあっていいのではないかと、やらせていただいた感想としては思いますね。
記者)
細かいことなんですが、その1282回の答弁の中で、科学技術担当としての答弁は。
大臣)
あ、これは、それも入れた。入ってない。内閣府の分は、これ、文科省だけの分で、プラス。
文科省)
いいえ、内閣府も入っています。
大臣)
入ってるの。内閣委員会も入ってるんだ。
文科省)
入っています。
大臣)
内閣府、所信以外で何か聞かれたことあったけどな。
文科省)
10回ぐらいですね。
大臣)
ああ、あるある。6回とか1回とかあるから。まあ20回ぐらいじゃないかなあ。はい。
記者)
それでは10回前後。10回程度ですか。
大臣)
10回程度。ほとんど、古川さんが多かったのかな。
文科省)
そうですね。古川さんですね。
大臣)
自民党の古川さん。
記者)
それだけ少ないと、やっぱりそれに大臣を作るということ自体が、どれだけ意味を持つのかなあと思うんですけども。
大臣)
逆に、そこがやっぱり非常に大きな権限を持って、そこが全てを決めるんだということになれば、また違うんじゃないかと思う。それともう一つ、トータルとしてやっぱり、国会議員の皆さんで関心度がちょっと、淋しいけどちょっと低い部分もありますよね。熱心にやっておられる方は沢山おられるんだけども、トータルで言うと、分野的にはやはりちょっと少ないのかなという気はします。
記者)
先ほども、その実績の一番大きなものとして高校無償化を挙げられましたけども、残念ながら無償化についての外国人学校の扱いについては結論が現時点で出ていないようですが、その点については。
大臣)
だから、時間がかかっているのは、いろんな我々の理屈の整理と感情の部分、思いの部分、率直な国民の皆さんの思いもあるという部分で、やはり、丁寧にやっていることが時間がかかっていることだというふうに思います。私の在任、今日まででは結論が出なかったという部分では、持ち越してしまったことになってるのは、若干心残りではあります。
記者)
すみません、教員免許更新のですね、見直しについてもですね、未だにですね、具体策が出ていません。その件についてはいかがでしょうか。
大臣)
教員の免許制度をどうするかということが、来年、新年度から新しく変わるというスケジュールではないと思って、着々と議論はしております。それに伴って、例の更新制を、何かこの3月31日でやめるということをオフィシャルに言ったこともありませんが、一番早かったらそういうふうに、何か改正の中でなるのではないかというふうに受け止められた方が一部おられたのかなあという感想でありまして、教員の、より質の高い教員の養成というのは我々の大きなテーマの一つでありますから、それに向けて、熟議も含め、党も含め、あるいは中教審も含めですね、いろんな御議論をいただいている中で、今年議論して来年からというのはスケジュールとしては元々無理ですから、そういうことをやっていく中で、今の10年研修も、それから教員の免許も、その更新制も包含していこうという方針は持っております。ただ、来年の3月31日で、何かなくなってしまうというのは誤解であって、ありますよと。ということは、いろんな形で言い続けてきたんですが、えー、ほんまにあるのと言われると、ちょっとこっちも戸惑う部分で、今日大きく一部報道されておりましたけれども、誤解のないように、そして混乱のないようには、しっかり対応して、しつつあるところです。
記者)
免許法の改正案はですね、来年通常国会に今のところ出すというお考えですか。それともそれにこだわらないという考えですか。
大臣)
明日からのことは、今晩でも開かれる会見で聞いていただいたら、いかがでしょうか。
記者)
現時点で。
大臣)
もうあの、辞表を出してしまったので。あとは、職務執行のあれなので、新規のことは差し控えさせてください。
記者)
すみません。改めて、今日の夜、どなたが新しい大臣になられるか分からないんですが、その新しい大臣に期待することとか、頑張ってほしいとか、どういう成果を挙げてほしいと思いますか。
大臣)
うん。それはもう、期待しているし、頑張ってほしいというのは当然でありまして、お決まりになったら週明けにでも引き継ぐことになりますので、その時にはいろんな思いは、立派な人がなられると思いますが、私なりの思いは伝えたいと思ってますけども。もうこれは言うまでもなく、我々の担当する4分野は本当に大事なことでありますから、そして思いの部分では、政策的に方向性がころころ変わるものでもないと思ってますので、しっかり引き継いで参りたいし、頑張ってもらえる人がなっていただけるんだと思っております。
記者)
野党から与党になって1年間、与党として霞ヶ関に入ってきてですね、追及する側から、実際にマネージする側に回って、役所との関係というのは、この一年間どういうふうに変わりましたか。
大臣)
もしあれだったら、どこかの機会で役所の人に会見でもしてもらって聞かれたらいいかと思いますが、こちらからの一方的なあれでは分かりませんが、たまにいろいろ雑談している感じで言うと、初めはやっぱりですね、何が起こるのか分からないという、相当身構えて緊張を持っておられたようです。私は別に何も感じません、鈍感なので感じませんでしたが、ただやっぱりですね、特にこの行政の教育にしても科学技術にしてもそういう分野にいる人は、やはりその専門的な知識や能力、経験を一杯持っていると同時に、やはり、その分野をちゃんと一生懸命したいという、いい政策を実行したいという思いは、私は非常に強く持っている集団であったということは大変うれしかったし、極めて真面目な人であるということで、そういう分では、その共通する思いの中で、我々が正直にこういうことをやりたいし、ということにおいては、政務三役と官僚の皆さんとは、そういう部分では滑り出しの緊張感は別にしてですね、戸惑いもあったと思うんですけど、それぞれの役割でいえば、うまく機能したんではないかと私は思っています。ずいぶん助けてもいただいたと思っています。
記者)
ここに入ってくる前の御自身の思いと、実際に大臣になってみてからの意識の違いとか、気持ちの変化とかは。
大臣)
だから共通するのはやっぱり非常に真面目で熱心で、真摯(しんし)に各政策に取り組んでもらっているというのは、安心をしたこところでありますし、ただやっぱり、政策判断は我々の責任でやらなければいけないし、指示をしっかりしなければならないというのは、かなり心がけてやりました。実際にやっていく過程の仕事で言うと、前回もちょっと申し上げたんですが、私のようにやっぱり民間にいた側から言うと、やっぱり社会が違うので、進め方においての部分は、やはり一工夫、二工夫、三工夫あってもいいなということは段々に出てきてて、それはそれなりに、またそういうふうにして工夫してもらうように手がけだしたところです。この前のPDCAみたいな部分で、しっかりいろんなことをやるようにというのは早速に、あの会見は火曜日でしたけれども、月曜日から内々検討するチームはスタートしています。例えば、こういう資料をぱっともらうと、こういうふうに色付いてると。これは色付いてるのは見やすいのは見やすい。色が付いてなければならないかという部分まで、本当に要るものとどうかというのを見ると、これ約10円なんですよ。これ約1円なんですよ。そうすると、10円かかるんよと10倍、だから本当に要るものは使おうと。だけども、要らないものはやめておこうというふうに、思っているか思っていないかといったら、多分思っていないと。それは思わないといけない、というふうなことは意識の問題として。例えばいろんなことで、こういう資料を学校に配りましたと。例えば何か、いじめ対策のガイドブックですというたら、それは非常にいいもので紙に書いてあるんだけれども、これはそうしたら、その後このパンフレットはどういう流れをたどって、どういうふうに活用されて、どうだったのかというのはトレースされているのかというのは、してる時もあれば、している部署もあれば、別に今のいじめうんぬんじゃなくて、何か配りましたというので終わっているのではないかと思われるようなのもあると。やはりそれはワンサイクルとして、お金をかけて資料を作るっていうのは、資料を作って配るのがいいのか、ネットに載せといた方がいいのかうんぬんというのも含めて、あんまり送り過ぎるとですね、今度は先生に一杯送ってきてですね、もうそれだけでも忙しいのに、また意識調査をするからまたアンケート書けとか言うてという、先生の忙しさとの兼ね合いもありますけど、やはりいろんな部分のそういう効果、目的と効果ということに、やっぱり目的と効果と効率ということは、いつも意識をしてほしいということは、割に申し上げたことです。政策の中身じゃなくて、政策的なこととかはね、それぞれ積み重ねもあるし、我々の思っていることはマニフェストに書いてあるし、それは大体承知してもらってるからいいんだけど、そのことだけはちょっと、皆の意識を変えてほしいなと。仕組みとしても、例えば会社だったら、この部署でこういうコピー代とかがあった時に、この部署の事業部で節約したらそれだけ利益が増えるというか、経費が減るということは利益が増えるということは分かりやすいんだけれども、役所で、ここの部分でそれを減らしたからというて、何もなくて予算が次に減らされるだけみたいになるという、仕組みが違うから、減らしたらその分だけ他に使えるみたいなことをやると皆頑張ろうと。そういう仕組みの違いも含めていろんな議論をすると、意識として思ってもらえるという、そういうことは来て思ったことです。自分は役所にいたことがないので。
記者)
すみません、大臣。教育とですね、スポーツと科学と文化と4ジャンル、これは全部大事なんだとおっしゃっていただいていて、文化についてもいろいろな思いでやってこられたと思うんですけれども、振り返ってみてですね、諸外国ではやはり文化と教育というのは別の役所にしているところが多い部分ですから、まあ閣僚を、文化庁長官は閣僚ではないわけですし、その文化というのをもっと独立してやったほうがいいんじゃないかというような、その辺いかがでしょうか。
大臣)
二つありまして、文化もスポーツもそうなんですけども、文化は文化庁になってて、スポーツはないのでスポーツ庁構想というのはありますよね、もっといってスポーツ省という話も議論としてはないことはない。これは文化とスポーツは、そういう意味で、今おっしゃったように世界的に見ても、やはりそれぞれの国が、ものすごくやっぱり力を入れているというのは、組織の話とお金の話と両方ですね、これが残念ながら相対的に言えば日本は非常に低いと。それで国際社会の中で、例えばワールドカップを見ても、イギリスとドイツの試合がサミットの時だったんですね。その時に、とにかく両首脳はですね、サミットの会議でも気もそぞろと、もうそこの話題だけで盛り上がっているみたいな部分で言うと、実はサッカーと言ってるけども、外交の場なんですよね。そして若者を含めて、平和のシンボルでもあるという意味でも、思いから言うともっともっと、まずはやっぱり予算を付けないといかんのではないかと思ってますね。ドイツに占領されてえらいことになった時に立ち上がったド・ゴールが、やっぱり一番始めにやったことは文化ですから、それが国のシンボル。やっぱりスポーツも一緒で、そういう思い、教育、文化、スポーツ、科学技術全部なんですが、とりわけスポーツと文化はそんなにお金がむちゃくちゃかかってるわけではないので、もう少し手厚くしたいなあとは思ってるんですけど、なかなかね、難しかったですから。思いはおっしゃるとおりだと思ってます。
記者)
この1年を振り返りますと、児童虐待の問題がですね、非常に話題に上ることが多く、大臣の見解も何度もおっしゃっていただいたところでございます。一年を振り返ってみて、児童虐待の問題、今の時点でどのようにお考えですか。
大臣)
背景的にね、例えば事例的に言うと、周りの人の感度といいますかね、ひょっとしたらこれはというふうに気が付く、いろんなことで子どもがサインを出しているというふうに気が付くという感度を、もっともっと磨いてほしいということと、それから社会の仕組みとして、これは法律的にもそうなんですが、もう明らかに虐待を受けていると思われるので引き取りますと言うたら、親がもう絶対にさせないからと言ってという時に、強制的にというのはなかなかうまくいかない。この前の閉じ込めなんかは、部屋に入れないというふうな、法的整備も必要だというふうなことを、この周りの人の、システム的にはここを見つけたら通報して連携してというんだけども、その絵には描いてあるけど、なかなか実際動いていなくてというふうなことが現象的には大事だと思ってます。ただ、やっぱり一番根幹にはですね、私はやはり親、親は基本的には子どもは、私も親ですから、本能的に基本的には子どもは大事だしかわいいと思うんですよ。それがそうなっていく背景の部分が、やっぱり社会現象としては非常に大きくあって、やっぱりそういうとこにも何らかの政治のメスを入れないと、何かもぐらたたきみたいな話であってはいけないなあと思ってます。なかなか難しいですね。この前、二人の子どもさんを閉じ込めて亡くなってしまったという人が、テレビでしか見てないんですが、本人のブログで言うと、もう超可愛いと、もうこの子のためだったら何でもできると言って、苦労してというて、やっていたというのがずっと書いてあったのが、突然ほったらかしになってしまったという時に、やっぱりいろんな変化が起こってるわけですね、彼女の周り、生活環境を含めて、ということや、これは教育にも関わることでもあるんだと思うけど、そういう社会の在り方みたいなことが、真剣に問われる、もう問われているんだろうなあとは思います。動物の世界ではそういうことはないかと思ったら、動物でもネグレクトとか、子育て放棄とか、何が起こってるんだろうこの地球にはというような気もしないではない。ただ、例えば、ちょっと虐待とは違いますが、引きこもりというのは、大英辞典に今年登録された単語と、引きこもりと。今までは、すき焼きとか、やくざとかいう日本語が、英語になったという。これはどういう意味かというと、引きこもりというのは、日本語が英語に登録されたということは、英語ではそのことを、概念を表す単語がないということなんです。ないからでしょう。山というのは、絶対大英辞典には登録されないんです。それはマウンテンというのが、単語があるから。引きこもりというのはないといって、書いてあるのは、他人との接触を嫌がり、主として家にじっとしていることと、若者に多いと、カッコ日本のですけどね、というのは、そうするとなぜ日本だけそういうことを抱かえてしまっているのかというのはあって、なかなか厄介ですね。
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