ここからサイトの主なメニューです

中川正春文部科学副大臣記者会見録(平成22年8月4日)

平成22年8月4日(水曜日)
15時38分~16時02分
文部科学省 記者会見室
科学技術・学術

キーワード

「はやぶさ」巡回展示、準天頂衛星「みちびき」

中川正春文部科学副大臣記者会見映像版

平成22年8月4日(水曜日)に行われた、中川正春文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

中川正春文部科学副大臣記者会見(平成22年8月4日):文部科学省

中川正春文部科学副大臣記者会見テキスト版

副大臣)
私の方から幾つかお話させていただきたいと思います。一つは、クリアランス、いわゆる放射線に汚染された、あるいは汚染物質として認められた物質をクリアランスして、安全なものとそうでないものに分けて処分するという、クリアランスによって安全性を認められたものを再利用していくということで、クリアランスということに対する皆さんの理解を得ていくという努力をしているんですが、その一連の作業の中で、日本原子力発電の東海発電所のクリアランス金属を加工したベンチを、待合室や小規模の企画展やイベント開催のために設けられている旧庁舎1階の情報ひろばのラウンジに設置いたしました。それだけではなくて、私の部屋にも一つベンチが入っています。是非、訪ねていただいて座り心地を確認していただければ有り難いと思います。今回のベンチの設置の趣旨というのは、先の通常国会の法改正で、放射線障害防止法にクリアランス制度が導入されたことを受けまして、文部科学省が率先してクリアランス物質を利用して国民の理解の増進、制度の周知を図っていきたいということであります。8月19日に、子ども見学デーというのを情報ひろばのラウンジで予定しておりまして、このときにもこのベンチを活用して、クイズ形式で親子共に暮らしと放射線について考えてもらうというふうな企画もしていますので、是非、取材もしていただければ有り難いというふうに思います。今後も、情報ひろばラウンジではサイエンスカフェ等のイベントを実施していくということなどで、クリアランス制度についての理解を深めていきたいというふうに思っています。これが一つです。

次は、「はやぶさ」です。「はやぶさ」のカプセルなどの巡回展示が始まっているんですけれども、非常に人気があって、子ども達の夢をかき立てるという効果も出ていますので、私が指示をしまして、展示を全国レベルで展開していくようにということになりました。各地の博物館、あるいは科学館等に対して、JAXAが展示機会に関する公募をしていくことになっています。8月中にJAXAにおいて公募の詳細をまとめまして、9月から10月に選定して、11月以降に各地で展示ができる体制にもっていきたいというふうに思っています。ということでありますので、全国の博物館や科学館等、奮って応募してもらって、より多くの皆さんにこれを見ていただきたい。これで、科学技術に対する国民の認識がより一層深くなるということを期待しています。更に言えば、こうした展示と講演会などのイベントを兼ねて楽しんでいただく、あるいは更に夢を広げていただくということも良いと思っておりまして、そういう要請についても、是非、積極的に協力していきたいというふうに思っています。

三番目ですが、これも宇宙に関することですが、準天頂衛星「みちびき」ですが、この打ち上げ予定の日にちが再設定されました。H2Aロケット18号機によって打ち上げられる予定なんですけれども、9月11日土曜日ですけれども、午後8時17分、種子島の宇宙センターより打ち上げる予定ということになっています。9月11日ですから、何となくいろんなイメージが出てくると思うんですが、セプテンバー・イレブン、聞いてみましたら、前のHTVを打ち上げたときも9月11日だったそうです。これは成功しました。この日は良い日なんだというふうに思います。それから、我が国で初めての測位衛星であって、常に我が国の天頂方向に衛星が見えるというような軌道に衛星を配置していくということでありまして、機能としてはGPSの情報を補完、補強することによって、更に高精度な衛星測位サービスの提供をしていくということになっています。「みちびき」の打ち上げを無事に成功させて、その利用可能性というものをしっかり実証していくということで頑張っていきたいというふうに思います。

 

記者)
ロケットですけれども、鹿児島県からの打ち上げの制限撤廃が決まりまして、副大臣も調印式に出席されたと思うんですけれども、今後の商業化などの前進も含めて、改めてその受け止めをここで聞かせてください。

 

副大臣)
これまで190日間という限定された期間であったということが、日本国内のロケットの打ち上げということについて非常に限定的な状況で苦労していたということなんですけれども、それだけではなくて、そのことが元になって、宇宙政策というもののトータルなイメージが、海外に対してしっかり広がっていなかったという状況があったんだろうと思うんです。それが終年ということになったということでありますので、そこのところの理解をしていただいた地元の漁業組合の皆さん方、あるいはまた関係自治体の努力というものに感謝したいというふうに思います。そのことによって、日本が本格的に宇宙に対する体制を整えてきたという一つのメッセージにもなりますし、このメッセージを携えて、商業的にロケットが海外でしっかりアピールできて、日本のロケットで衛星を打ち上げていくという衛星ビジネスというものに1歩も2歩も踏み出していけるような環境が整ったということだと思います。そうした意味で非常に良かったと思っています。

 

記者)
「はやぶさ」の展示なんですけれども、全国で何か所ぐらいを目途に考えていらっしゃるのかという点と、費用はJAXA側で持つのかどうかという点なんですけれどもいかがですか。

 

副大臣)
何か所ぐらいになるかというのは応募を見た上でということになりますが、ある程度期限を区切ってということになると思うんです。どれぐらいになるのかというのは、ちょっと私も今見当がつきません。それと同時に、本物だと、まだ調査しなきゃいけないというか、研究の対象として活用しなきゃいけない部分もあるようでして、そこのところはミニチュアというか、元々テスト的に作られていた物に替えて展示するというふうな工夫もして、必ずしも本物じゃないけれども、本物になる予定だったというような物も組み合わせて工夫して、できるだけ長く、多くの地域に巡回してもらいたいというふうに思っています。詳細はまだ決めていません。そういう意味では、予算措置をしろと言われるとしなきゃいけないのかなという、ちょっと前にやれという話をしたものですから、まずやれというところから始まってまだそのレベルです。それと、大臣ともお話をしていたんですけれども、考えようによっては「はやぶさ」にまつわるグッズですね、いろんなものが考えられると思うんですが、「はやぶさ」グッズを作って、もうできているらしいんですけれども、あちこち展示するときに売っているらしいんですけれども、そういうもので資金を調達することもできるというマインドというか、そういう思いもちゃんとその中に入れてやっていくということが大事なんだろうと。そこから派生して私が個人的に思うのは、例えばロケットの中に銘というのを入れるでしょう。いろんな人から80万人ぐらい名前を募集して、それに入れたりしているんです。例えば、このロケットを打ち上げるのに私も参加するんだといったら、1枚の銘を100円とか1000円とかっていう形で参加フィーとして取る。そうすると80万人というとすごいんですよ。それが、打ち上がっていくということになると、それを打ち上げる方も失敗できないよね、期待がかかってくるから。何を言いたいのかというと、そういう意味で国民的な意識が高まって、参加意識が出てきて、宇宙に夢をつないでいくというようなことも考えていって良いんじゃないかということを、今、提案しています。担当者レベルとしては、私をじーっと見つめるだけで返事が出てこないんです。えーっていうような、そういう発想がなかったんだと思うんだけれど、そういうことも含めて、いろんなことを工夫しながら宇宙に対する国民の思いというのをしっかり作り上げていきたいというふうに思っています。

 

記者)
確認なんですけれども、実物かどうかは、パラシュートとか外の容器とか、3つぐらい部品を展示しているみたいですけれども。

 

副大臣)
ヒートシールドは、熱でどういう影響があったのかということを科学的に、しっかり検証していかなければいけないんだということです。

 

記者)
パラシュートなんかは実物でしょうか。

 

副大臣)
あれは大丈夫です。あれは実物だと思います。

 

記者)
これは、何を公募するんですか。

 

副大臣)
うちで展示したいと。例えば、うちの博物館にあれを持ってきて展示したいという所は手を挙げてくださいということです。

 

記者)
何を基準に選考されるんですか。

 

副大臣)
まだ決めていません。これから決めます。

 

記者)
つまり全国に巡回できるようにとかですか。

 

副大臣)
なるべくまんべんに偏りなく。そこは、任せといてください。

 

記者)
特にタイアップイベントを必須とするとかという、そういうイメージではないということですか。

 

副大臣)
その方が良いかな。多すぎたらそんなことも考えていって、一番効果がある所へ優先的に早く持っていくということになるでしょうね。

 

記者)
JAXAiを廃止することと若干リンクしたりするところがあるんですか、代替策で。

 

副大臣)
そんなところまで深く考えていません。こういうことも一つですね。だから、良いことを言ってくれたんですが、広い日本の中で、ここだけで展示場作ってそこにいる周辺の人しか見られないということじゃなくて、巡回ということを工夫して、日本中まんべんなく多くの人に関心を持ってもらうという発想というのは大事だと思うんです。何かにつけて、博物館が地方の博物館と連携していくということも、そういう意味を持っているでしょうし、美術館なんかの巡回展というのもそういう意味だろうし、博物館の中に国費で蓄えたものというのはいっぱいあるわけだから、それを自分の所で展示するだけじゃなくて、もっと地方へどんどん持っていって活用して、皆さんに見てもらうという発想というのは大事だと思います。

 

記者)
副大臣の直接の所管ではないんですが、一部報道であった高校無償化の関係なんですが、朝鮮学校の関係で副大臣のところに検討状況の報告というのが入っているのかということと、今後、文科省としての検討ということについてはいかがですか。

 

副大臣)
今回の報道に対しては、大臣も憤りをもって何て言うか、抗議させていただいているようですけれども、私たちのところにもまだ報告は、詳細な形では上がってきていません。今、検討委員会というのが、最終的な報告に向けてまとめていただいている最中だと思います。その途中で一方的なといいますか、検証がしっかりしていない報道が出たということについては私も非常に遺憾に思っています。

 

記者)
その報道を巡って、今日早速、予算委員会でもそれをやるんだったら徹底的に追求するというような質問もあったと思うんですけれども、今後、具体化に向けて8月中までには結論を出すということですが、今までと何か今回のことをきっかけとして方向性が変わるというか何かありますか。

 

副大臣)
ありません。スケジュールどおり進めていきたいというふうに思っています。

 

記者)
先ほどの「はやぶさ」のことと若干関係あることなんですけれども、文部科学省参与に宇宙飛行士の山崎直子さんが就任されまして、御担当は科学技術関係ということになっていますけれども、御本人は、科学技術の普及啓発といいますか、教育にも非常に関心を持っておられます。中川副大臣としては、山崎さんに参与としてどんなことを期待されておられますか。 

 

副大臣)
発信力ですね。宇宙を体験して、自分の目と体で宇宙を体験してきたということをもって科学を論じてもらう。あるいは、国民に対してメッセージを発してもらうというのは非常に説得力があると思うんです。そういう意味で、しっかり期待したいと思いますし、それと同時に、宇宙という分野では国際的な協力関係というのが、特に宇宙ステーションがそうなんですが、構築されてきています。そういう中で、科学技術のビッグプロジェクトについては、こうした国際的な舞台を作っていくということにこれからはもっともっとなっていくだろうと思うので、そういうことを構築していくためにも、これまでの経験というのが私たちにとっては非常に大きな資産になっていくのではないかというふうに期待したいと思います。

 

記者)
具体的にどんなことをやっていただきたいというのは、お話といいますか、御要望なされておられるのでしょうか。

 

副大臣)
まだそこまでいっていません。これから、いろいろ楽しみにしながら、そんな相談をしていきたいというふうに思っています。

 

記者)
参与会議というのは日取りは何か決まっているのでしょうか。

 

副大臣)
まだ決まっていません。

 

記者)
9月11日に準天頂衛星「みちびき」の打ち上げが決まったということなんですが、準天頂衛星ですと最低でも3機打ち上げないとシステムとして稼働しないということで、2機目以降、各関係省庁との調整がつかずにまだ打ち上げが未定だと思うんですけれども、2機目以降について、宇宙開発戦略本部も調整したいというお話をしているんですが、2機目以降の打ち上げについては、文科省として積極的に関与していくという可能性はあるんですか。

 

副大臣)
そうですね、いずれにしても今、1機で中途半端ですから、完全に機能するということと同時に、日本としてそれにどういう技術開発の付加を入れ込んでいけるかということについては、私たちの研究資金というのがベースになっていきますので、しっかりとやっていきたいというふうに思っています。 

 

記者)
ロケット通年化、打ち上げ期間の撤廃のことで衛星ビジネスに踏み出していける環境が整ったというふうにおっしゃいましたが、本格参入を実現するために今、残された課題というのがまだあるかと思うんですが、副大臣は今、どういった部分が課題として残っているというふうに考えていらっしゃいますか。

 

副大臣)
一つは、実績をもっと積み上げるということだと思うんです。今のところ年に4回ぐらいというふうな形に縮んでいっているんですけれども、そういう意味ではしっかり実績を積めるような環境、予算も含めたものを作っていくということが必要だと思います。それからもう一つは、産業界だけじゃなくて、私たち政府としてもトータルなシステムとしての売り込みといいますか、そういう体制が必要だと。具体的には、特に発展途上国については技術供与だとか、あるいは人材の育成であるとか、あるいは共同プロジェクトなんかで、衛星を使って新しい地球探査、地球全体の気候変動なんかも含めた探査技術を生かしていくとか、そういうようなものを組み立てていくということです。そういうものを前提にした宇宙ビジネスへの参加ということは必要なんじゃないか、そういう体制作りだと思っています。

 

記者)
先ほどの準天頂衛星が1機では中途半端というお話もありましたが、具体的に来年度に2機目をというような計画を考えているということで良いのでしょうか。

 

副大臣)
まだ、そこまでコミットできてないんです。今年の予算の全体の優先順位も含めて検討している最中です。

 

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成22年08月 --