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鈴木寛文部科学副大臣記者会見録(平成22年5月20日)

平成22年5月20日(木曜日)
13時58分~14時19分
文部科学省 記者会見室
教育

キーワード

コミュニケーション教育推進会議、熟議カケアイ

鈴木寛文部科学副大臣記者会見映像版

平成22年5月20日(木曜日)に行われた、鈴木文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

鈴木寛文部科学副大臣記者会見(平成22年5月20日):文部科学省

鈴木寛文部科学副大臣記者会見テキスト版

副大臣)
お手元にお配りさせていただいておりますが、「コミュニケーション教育推進会議」の開催について御報告申し上げます。民主党のマニフェスト、あるいは総理の施政方針演説等々でもこれまでも議論されておりましたけれども、国際化の進展に伴い多様な価値観を持つ人々と協力協同しながら、社会に貢献することができる創造性豊かな人材を輩出するため、コミュニケーション能力の向上が求められており、そうした拠点を作っていくということは、民主党のマニフェストでも掲げられております。新しい学習指導要領でも言語活動の充実ということが触れられております。こうしたことを踏まえまして、「コミュニケーション教育推進会議」というものを、このたび設置いたしまして、コミュニケーション能力の育成のための具体的な方策や普及の在り方について調査検討を行うこととしていきたいと思っております。同時に、文化庁の事業でございますが、子どものための優れた舞台芸術体験事業の中で、この試みと連動した形で、本年度から学校で演劇ダンス等の表現手法を用いた計画的、継続的なワークショップを実施する取組というものを併せてやっていきたいと思っておりまして、こちらの方は、今292の学校でこの会議と連動して行うということでございます。2枚目、別紙1を御覧いただきますと292校の内訳がございます。それから、「コミュニケーション教育推進会議」のメンバーといたしましては別紙2のとおりということでございます。

 

記者)
教育討論サイトの「熟議カケアイ」というのが、開設から1ヶ月過ぎましたが、いろいろ多くの議論がなされていますけれども、その中で政策に生かせるような議論が展開されているのか、現時点での手応えと、今のところ見えてきた課題のようなものがあったらお聞かせください。

 

副大臣)
「熟議カケアイ」でございますが、御陰様で順調なスタートを切れたかなと思います。管理に当たっていただいている運営委員の皆様方の御尽力といいますか、洗練された設計のおかげだと思いますけれども、いわゆる不適切な発言等々は皆無でありました。当初、最もこの手のもので懸念されておりますことが、この1ヶ月は全くなかったということは、大変画期的だったというふうに思っております。この1ヶ月余りで3,500を超えるコメントがございました。それから、アクセス数が40万ページビューという大勢の方に御覧いただきました。それから、御発言をいただいた、あるいは登録していただいた方々の構成も、教員が4割、保護者、学校ボランティアが35パーセント、教育委員会や研究者の方々が25パーセントということで、バランス良く学校教育現場の当事者が参加をしていただいたというふうに思っております。御陰様で大変いい議論になっておりまして、教員の資質向上については、正に熟議に参加しておられる方々からの意見というものの中で、幾つかの大事なポイントというものが見えてきたと思います。例えば、免許交付を厳格化すべきであるとか、あるいは社会性のある人材を採用していくべきであるとか、そういった現場の声というものが教員の資質向上の中から上がって参りました。今日、私の方から投げさせていただいたんですけれども、是非、私ども、あるいは中教審に対する提案ぐらいまで議論が、あと月内、盛り上がっていてくれたらいいなと、教員についてはそう思っています。未来の学校については、本当にいい場になっているなと思いますし、ICTの活用、学校教育の情報化についてもスタートいたしました。これは、さすがにテーマがテーマだけありまして、当初から大変活発な御意見をいただいておりますし、正式な委員の方とこのサイトの方のキャッチボールがもう始まっていますので、そういう意味では大変ありがたいスタートになっているなと。教員の件は、月内に、繰り返しでございますが、熟議の主要な御提案というものを皆さんからいただいて、中教審などに報告できたらいいなというふうに思っていますし、教員については、文部科学省への提案というような形でお願いしたいというふうに思っております。ICTについては、また、そういうことも考えていきたいなというふうに思っているところでございます。

 

記者)
「コミュニケーション教育推進会議」ですけれども、子どもたちのコミュニケーション能力の育成といったものを話し合うということですが、そもそも論で恐縮なんですけれども、コミュニケーション能力といったものを副大臣はどのように定義されているかということについて、お考えをお聞かせください。

 

副大臣)
コミュニケーション能力というのは非常に多様でありますけれども、言語ほか、様々なメディア、ランゲージを使って、フェース・トゥー・フェースも含め、あるいはそれ以外の通信手段、もちろん手紙とか、いろいろなものも含めて、それぞれの多様なシチュエーション、あるいは多様な相手方、多様なトピックに応じて自分の考えというものをきちんと相手に伝えて、そして相手の考え方というのをきちんと理解し、そこから共に議論を深めていって相手のことをより理解をする。そして、自分の主張も伝える中で、そういうコミュニケーションを通じて、共に議論なり何なりが深まっていくといったことを、総じてコミュニケーション能力と言っているのではないかと、正に対話する力というか、そうしたことだと思います。もちろん1対1もあれば、1対多、N対Nと、いろいろなコミュニケーションのパターンというのがありますが、そうしたことを総称してコミュニケーション教育というふうに考えておりますが、ここもこれだけのメンバーの皆さんにお集まりいただいておりますから、是非議論を深めていただきたいというふうに思っています。

 

記者)
指導要領でも、コミュニケーション能力というものを謳っているわけですけれども、各教科において、どのようなコミュニケーション能力を求めるかといったところまで落とし込んでの議論といったものが進められていくようなイメージなんでしょうか。

 

副大臣)
今後ですか。

 

記者)
はい。

 

副大臣)
これまではそういう各教科に落とし込んでということでしたが、コミュニケーションというのは、ある意味で、むしろ総合的なアクティビティですから、もちろん国語というのは読み、書き、話す、聞く、このリテラシーの4要素というものを日本語において教えるわけですけれど、英語というのもそういうことだと思いますが、それを、むしろ統合的に活用していくということになりますから、あまりブレイクダウンしてそれぞれで受けていくということではないのではないかなと。今でもそれぞれの科目の中にいろいろ散見しているわけですけれど、もちろんそれをやることは大事ですけれども、それを更に強化していくということではないのではないかなと。むしろ、書いてあることをどうやって本当に身につけていくかと。これは、いわゆるペーパーテストとか、書くだけの学習では身につかないので、さっき対話ということを申し上げましたけれども、そういう対話の中でコミュニケーション能力というのは養われていくんだと。従来のセルフラーニング型のもので言うと、その部分の習得というのは難しかった。ですから、内容というよりも、むしろ学習手法、メソッドというようなことかなと思っています。したがって、今回の292校では、そういう対話、コミュニケーションのプロフェッショナルである演劇関係者などに御活躍いただいて、彼らが日頃培ってきたワークショップみたいなものを学校現場に導入してトライしていただくという中で、コミュニケーション能力を習得していくための方法論というものが更に深められて、それが普及していくというきっかけになっていったらいいなというふうに思っております。

 

記者)
普及に向けてこの会議があるということですが、実際にこの会議でいつぐらいまでに何を決めるとか、政策にどう反映させるかというプロセスについて教えてください。

 

副大臣)
まずは1年程度と思っています、この会議の一つの目途は。先ほどもお尋ねがありましたけれど、コミュニケーション教育というのは何であるかということの議論を、副大臣の私見を超えて、もう少しきちんと深めていただく。そして、その意義ですね、今少しさわりだけ申し上げましたけれども、従来の学び、あるいは学習手法、教育手法ということでは十分でなかった部分があるということでコミュニケーション教育と言っている訳ですから、なぜコミュニケーションなのかという意義、これは社会の要請、時代の変化ということもあると思います。それから、今お尋ねの、それをどういうふうに推進してしていくのかということを議論していく、それを1年間やっていくということですが、必要に応じていろいろなワーキンググループみたいなものは作っていきたいと思っていますけれども、大体のコンセプトだとかというところは、詳細なドキュメンテーションを作るという話になるとまた別ですけれども、そこについてのコンセンサスは、恐らく関係者は大体の共通のイメージは持っていると思いますから、それは確認を何回かするということでいいと思うんです。たぶん、主たる活動としては、まずは292のところで動き始めるわけですが、そこと連動しながら、そこでどういうような学習プログラムを作ろうとしておられるのかということを聞かせていただいたり、あるいは、そこに何かのサジェスチョンないしアドバイス的なこと、そことのキャッチボールということはあると思います。それから、それをやっていく中で、いろんなフィードバックがあって、やっぱりこういうところが難しいとか、こういうところがポイントだということが分かってくると思いますから、それは引き受けて、それをどういうふうに変えていくのかという、プログラムを普及していく際のボトルネックとか、支援の在り方とかということは議論していくんだと思います。それから、これは、学校現場と芸術団体の本格的コラボレーションということに今回からなるわけであります。そういうことで文化庁と初中局が車の両輪でやっていくわけですけれども、今まで芸術団体というのは、要するに芸術を作り、上演するということを一生懸命やってきたわけですが、併せて、次世代を、まあ生涯学習も含めてですけれど、このプロジェクトでは次世代を養成していく、そういう担い手ということを、世の中からというか、パブリックに、今回は文部科学省ないし教育委員会がということですが、このような形で正式に期待し、お願いをするということは、日本においては割と珍しいというか、ここからそういうことが始まっていくんだと思います。諸外国ではそんなに珍しいことではありませんが、そういった中で、今後そういうことに携わっていく芸術団体というのはどういうふうにあるべきなのか、そういう人たちをどういうふうに育成していくのかといった、連携とか協力の具体的な進め方というのが、幾つか、多分課題が出てきているんだと。今は私が少なくとも認識している課題ですけれども、これを委員の方に出していただいて、もう少しそれをきちんと詳細に設定して、それについてどういうふうに問題解決していくのかといった辺りを洗っていただく。そうすると、次年度以降に何をしたらいいのか、制度を改正することもあると思うし、もう少しここを押せばもっと進むという話であれば、そういったことについての予算立てとかという話もあると思います。それから、新しい公共で子ども手当、あるいはそういうことに対する寄付の税額控除みたいな話がありますので、これは主として学校教育で行う話ですから基本的には予算できちんと手当すべき話だと思っていますけれども、そういう周辺で頑張っている人たちとのコラボレーションということでの課題も理論的には出てくるのかなというふうに思っておりまして、そういったことをやっていくんだと思っています。後は、海外の事例をもう少しきちんと調べたいといった辺りを考えています。

 

記者)
熟議ですけれども、ネットでたまに議論がかみ合っていないかなというところも多少あるとは思うんですけれども、基本的にはかなり、いろいろ収れんしていって面白いと思うんですが、リアルの方の熟議を2回目、3回目という形でやられるお考えというのはあるんですか。

 

副大臣)
それは今検討中です。やりたいと思っていますけれども、どういうテーマにするか、この前は割と大きなテーマでやりましたけれど、引き続きやるのか、この前は東京でやりましたから場所をどうするのか、テーマをどうするのかというようなことは今考えている最中ということです。

 

記者)
今、「熟議カケアイ」でやっているテーマとはまた別のテーマを設定してやろうという感じですか。

 

副大臣)
そこも別にするのか、重なってもいいのかは、そんなに決め打ちしているわけではなくて、むしろ、引き受けてくださる方がどういうテーマでやりたいかということを尊重することが大事だと思います。

 

記者)
それをしたいですと言っているところはあるということですか。

 

副大臣)
幾つかあります。

 

記者)
先ほど、「熟議カケアイ」のコメントの中で、いいものとして免許交付の厳格化があったという話をされていましたが、教員資質の向上に関して、そういうことを中央教育審議会で諮問されると思うんですが、教員の資質向上に対しては、養成、採用、研修という3つがございますけれども、今回はあくまで養成の部分だけを審議してもらうのか、それともトータルで議論を進めていくのか、どちらでしょうか。

 

副大臣)
中教審の方ですか。

 

記者)
そうです。

 

副大臣)
それはトータルでです。もちろん濃淡はあると思いますけれども、基本的にはトータルです。

 

記者)
採用や研修の部分に関しても何らかの形で諮問していかれる。

 

副大臣)
検討の対象にします。

 

記者)
高校無償化の関係ですが、5月目途と大臣はおっしゃっていましたけれども、外国人学校の基準に関する会議の開催の目途は立ちましたでしょうか。

 

副大臣)
おおむね、5月中には開催できると思います。

 

記者)
いつというのはまだ。もう、あまり日はありませんが。

 

副大臣)
それは、今日は申し上げられません。

 

(了)

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-- 登録:平成22年05月 --