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中川副大臣記者会見録(平成22年2月24日)

平成22年2月24日(水曜日)
15時39分~15時59分
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術、文化

キーワード

文化遺産のアーカイブ化、高速増殖炉「もんじゅ」、高校無償化

記者会見映像版

平成22年2月24日(水曜日)に行われた、中川文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

記者会見テキスト版

副大臣)
早く電子黒板を使うように準備しろと言っているんですが、少し時間が掛かっているようでございまして、そのうちそういう態勢で進められるようにもっていきたいというふうに思います。いろんな課題が、この国会もそうなんですが、臨時国会あるいは来年度に向けて制度設計をしていきたいということが出てきています。私たちは、これまで審議会というプロセスであったものを、なるべくスピーディーに一つ一つ原案をまとめていこうと、またインターネットなどのメディアも使って、なるべくオープンに意見聴取もしていこうというような、いろんな工夫をしています。そういうことも含めて、なるべく開かれた議論ができるようにしていきたいというふうに思っています。その上で、また一つ新しい課題を今、私自身は取りかかっているんですが、前回は著作権の問題をお話ししましたけれど、それと関連して、最近、時代の節目なんだろうと思うんですが、様々な歴史的な積み上げの中にある文化遺産というものをアーカイブ化して、体系的にまとめていくということ。それから、もう一つは、それにアクセスできる、そういう体系を作っていくということ。このことについて考えてくれという話が様々な分野で出てきています。例えば、テレビの関係でいえば、NHKはそういうアーカイブを持っているんですが、民放についてはせっかくのドラマだとか、いろんな作品というのが消されてしまっているものもあると聞いていますし、なんとか後世に残していく手段を作ってほしいということであるとか、シナリオについてもデジタル化して、検索して使っていくということが、ものすごく効果的なんだけれども、今のところそういう手段がないということであるとか、あるいは、この間、吉本の皆さんがやってきまして、あそこもSP版も含めて、相当いい文化遺産として残していけるものがあるんだと。しかし、それを体系的につないでいくものがないというふうなこと等々、本当に様々な分野でそういう問題提起がなされているものですから、一度体系的に研究会を立ち上げて、改めて国がどういうふうに関与していくか。民間でアーカイブ化できるものについては支援していくということだろうと思うんですが、例えば、国の博物館とか図書館ですね、そういう機関を活用することもできるだろうと思いますし、そういう観点も含めて考えていきたいと思います。もう一つは、何について、その価値の基準を決めて残していくかということも含めて、少し専門家の皆さん、あるいは各分野で活動しておられる皆さんに御意見を聞きながら、体系化に向かって考えていきたいというふうに思っています。そういうことも含めて、いろんな課題に積極的に対応していきたいというふうに思います。

 

記者)
高速増殖炉「もんじゅ」についてですけれども、国の安全手続きが終了しました。今後、「もんじゅ」は運転再開、本格運転していくわけですけれども、文科省としてどの様な安全対策とか説明責任をとっていくのかということと、去年の事業仕分けで、枝野さんが、文科省と経産省の縦割り行政の在り方を見直せというふうに言った上で、「もんじゅ」はエネルギー計画の中での位置付けがはっきりしなくて先行きが不透明だというようなことを言っておられましたが、こういう縦割り行政の在り方も見直さず、かつ基本計画ありきと批判されたままで本格運転に向かっていくんでしょうか、その点について副大臣のお考えをお聞かせください。

 

副大臣)
高速増殖炉サイクルの確立というものについては、原子力政策大綱において長期的なエネルギー安定供給と、特に私たちが打ち出しています地球温暖化対策になくてはならないものだと、その貢献をしていくという観点から着実に推進していくということについては、はっきりとした考え方をもって対応しています。「もんじゅ」は高速増殖炉サイクルの実用化に向けた技術開発の中核となる施設ということなんですが、さっきの縦割りの話からいきますと、試験炉、原型炉、実用段階の炉ということなんですが、普通は試験から実用段階といくんですけれども、「もんじゅ」の場合は中間的な原型炉という形態をとっていまして、そこのところの区分けをはっきり皆さんに説明していなかったということから、仕分けで縦割りという批判が出たんだろうというふうに思います。改めて、私もその話を受けて考え方をまとめたということでありますが、原型炉の中には、試験炉から実用炉へ入っていくまでの、実用化と試験段階というものの中間段階のプロセスというのがここに入っている。これについては、これまでの経緯の中で文科省が完成させるということ。それ以後の実用炉について、経産省へ向けてバトンタッチしていくということをはっきりさせた上で予算付けし、完成に向けて文科省としてプロジェクトを位置付けていくということであります。そういう意味で、実用化していくというプロセスが、その将来にあるということでありますので、もちろん経済産業省ともしっかり連携して進めていくということ。ここも大切なところだというふうに思っています。もう一つ文部科学省としては、これまで様々な問題、あるいは経緯があったプロジェクトでありますので、日本原子力研究開発機構に対して、今後とも安全確保を大前提にして、適切な情報公開、地元の理解と協力を得つつ、「もんじゅ」の試運転の再開及び本格運転に向けて取り組むように、更に指導していきたいというふうに思っています。今のプロセスからいきますと、今後、運転再開に向けては、三者会合といいますか、文科省、経産省、地元の代表、知事によって運転再開について、それぞれこれでOKという確認をして、それぞれ理解を得た上で進めていくということが残っておりまして、そこのプロセスに入っていきたいということです。私自身も機会をみて、現場には是非足を運んで確認をしていきたいというふうに思っています。

 

記者)
今の関連ですけれど、今のお話ですと、地元が了解を出す前に副大臣が現場の方に行かれるということですか。

 

副大臣)
いま、調整しています。

 

記者)
副大臣の目で取組状況を把握するということですか。

 

副大臣)
もちろん、三者協議ということもありますから、大臣もしっかりその辺の確認はしていただくということになると思いますけれども、できればその前に、一度現地に足を運びたいというふうに思っています。

 

記者)
先ほどの文化遺産の件ですけれども、研究会の立ち上げの時期と、現時点で副大臣が想定されている文化遺産の範囲というのは、ジャンルとかですね、その辺はどういうものを想定されているんでしょうか。 

 

副大臣)
今のところ、陳情といいますか、それぞれの分野から上がってきていることはまだ限定されていますので、恐らくもっと広い分野、さっきちょっと例示させていただきましたが、もっと広い分野でアーカイブ化していくことによって、将来の文化的な価値を保存するということ、それと同時にそれを活用することで非常に大きな貢献をしていく分野があるんだろうと思うんです。それを更に掘り出すということと同時に、どのレベルで国が関与してというか、国だけじゃなくて民間だとか、あるいは地方自治体も、それぞれの分野によって、あるいは地域性によって、このアーカイブ化していくものについては、参加していただけるものだと思いますし、そういう組み立てをしなきゃいけないんだろうと思うんで、そういうことも含めてやっていきたいというふうに思っています。だから、今のところ、どういうことが想定されているかっていうところまで、私の知識もいっていません。そこに素晴らしい世界があるんだろうということの予感の中で勉強会を立ち上げていきたいというふうに思っています。それから、いつからということなんですが、3月の頭ぐらいから、準備を今進めていまして、入っていきたいというふうに思っています。

 

記者)
先ほど、ドラマとかとおっしゃっていましたけれど、映像コンテンツを残していくという意味なのか、もう少し具体的にどういうものを文化遺産と中川副大臣はみなしていらっしゃるんですか。

 

副大臣)
映像コンテンツもそうですし、ビデオの時代からですね、恐らくそれをデジタル化していろんな形で併せて見ていくっていうか、シナリオの中で検索機能をもてばですね、例えば別れのシーンというのがドラマの中で、デジタル化されたものの中で、こう横に並べて、それぞれのドラマから別れのシーンだけを取り出して見ていけるとか、そういう応用も含めたアーカイブ化っていうのが考えていけるんだろうということです。そんなことも含めた価値を上げていくような形の取り組みができたらなというふうに、私は思っています。

 

記者)
昨日の総合科学技術会議の調査会で第4期の基本計画の骨子の素案が示されましたが、どの様に中身を評価されていますか。

 

副大臣)
これについては、文科省の中の審議会、野依さんが中心になってやっていただいたものがあるんですが、できる限りこれからの議論の中でそれを尊重していってもらおうというような努力もしていきたいということです。それからもう一つは、いろんな議論がここから始まってくるんですが、是非、私たちも積極的に協力していきたいというふうに思いますし、大臣が両方兼ねた形で指揮をとっていただいていますので、連携を大事にしていきたいということで楽しみにしております。

 

記者)
昨日の素案の段階では、ちょっとまだ文科省の案はあんまり尊重されてないというふうにお考えですか。

 

副大臣)
基本的なところでは、合っているんじゃないかなと思うんですが、我々の案がどこまで尊重されたかということはともかくとして、基本的な方針については、考え方は一致しているんじゃないかというふうに思います。

 

記者)
民主党内で政調復活論が一部で出ていまして、昨日までの動きとしては政策会議を充実させていくという動きになったと思いますが、今の文科省の政策会議を見てですね、何か印象とか、問題点として何かあればお願いします。

 

副大臣)
できうる限り私たちも、議員のそれぞれが持っているダイナミズムっていうか、自分の世界でこんな政策を実現していきたいんだという、そのところは尊重していきたいし、生かしていきたいというふうに思っているんです。ですから、文科省の場合はオープンで政策会議をやって、その後、個々の皆さんのそうした世界もしっかりくみ取るために懇談会というのを設けて個別に議論をしているということであるとか、あるいは逆に私たちの課題、あるいは特に先端科学の勉強会といいますか、研究会というものを政策会議を中心にしてやって、そんな中で議員の皆さんにも参加していただいて同じ問題意識をもちながら、それをどうしたらいいかというところまで高めていこうという努力であるとか、あるいは、この間から政策会議の中に入れ込んだのは、そのうち事業仕分けが入ってきますから、予備事業仕分けみたいなもので、それぞれの独立行政法人、あるいは研究所にその成果を発表していただいて、それについて議員の方から議論をしていただくというふうなことだとか、そんな工夫をしてきました。さらに私が言っているのは、もし、そういう中からプロジェクト的に何かグループができてきて、その中で政策をまとめて私たちに提言してくれるということであるとすれば大いに結構なことなんで、そうした意味でも、是非参加してもらいたいというふうに申し上げています。それを組織的に党のサイドがどう整理するかというのは党サイドの問題なので、私たち三役のサイドからはできる限り参加の機会を作っていくということかなと思って、その努力をしていきたいというふうに思っています。

 

記者)
単なる事後承諾の場になっているというような批判については、文科省の政策会議はそうなっているとお思いですか。

 

副大臣)
どうですか、そういう話は出ていますか、うちのメンバーから。

 

記者)
政府全体の政策会議としてはどうですか。

 

副大臣)
いろんな省庁の進め方があって、やり方もいろいろあるようですから、そこのところで不満の出ている部分もあるのかなという気がする。しかし、そういうことだけじゃないんだと思うんです、政調を復活するというのは。マニフェストなどの作り方をどうしていくんだというふうなところもあって、そうした政策を党としてまとめていく組織が必要なんじゃないかという提案でもあるんだろうと思うんです。それは党の方の判断でやっていただくことだというふうに思っています。

 

記者)
この間、文教委員会で池坊委員が高校無償化の各種学校の線引きについて質問されて、その質問の中に実態調査をしてみてはどうかという提案、インターナショナルスクールとか、朝鮮学校とか各種民族学校も含めた調査をしてみてはどうかという意見もありました。定住外国人の懇談会を主宰されていましたけれど、副大臣、その後の質疑を聞かれてどんな感想をもたれましたか。 

 

副大臣)
私は、定住外国人の課題もありますが、高校無償化のそういう意味も含めて現場を見るつもりです。そんな予定も入れています。金曜日はインターナショナルスクールに行くつもりなんですが、そういう日程を入れたいと思いますし、ブラジル人学校も前回、行く予定だったんですけれども国会日程で行けなくなっちゃったんですが、それをやるつもりです。

 

(了)

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-- 登録:平成22年02月 --