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中川副大臣記者会見録(平成22年2月17日)

平成22年2月17日(水曜日)
16時23分~16時41分
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術

キーワード

夜間中学、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」、スパコン

記者会見映像版

平成22年2月17日(水曜日)に行われた、中川文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

記者会見テキスト版

副大臣)
なるべく現場を歩くことができればということで、方々に行っていまして、一つはJSTの競争的資金の審査状況というのを見に、先般入りました。
もう一つは、政策会議でもお話ししたんですが、江戸川区の夜間中学校に行って参りました。これは高井政務官と一緒に行ったんですけれども、あのときも話したんですが、70を超えたおばあさん、おばあさんが多かったですけれども、おじいさんももうちょっと元気出さないといけないなという感じだったんですが、本当に目を輝かせて、勉強するっていうことはこんなに楽しいことなんだということを、身体で表現しながらクラスでやっておられた姿であるとか、全部で83人の皆さんが学んでいるということだったんですが、そのほとんどが外国人、特に中国残留孤児の家族の皆さんであったり、あるいは国際結婚で日本に来て、努力して日本語を勉強したいということで頑張っている人たちであったり、その真しな姿に改めて教育の原点みたいなものを、学ぶという喜びとそれから必死になって勉強したいんだという気持ちといいますか、そんなものに強く打たれまして、こうした原点を確認しながらやっていかなきゃいけないのかなというふうに思いました。夜間中学校の機能といいますか在り方というのは、社会のニーズが変わってきたということを前提にしながら、そのニーズに合わせる形で、昔とは違った新しい、特に在日本の外国人の対応にも非常に有効に働いていくんじゃないかという印象も持ちましたので、我々の政策の中にしっかり、これから定着させていくというか、入れ込んでいきたいというふうに思いました。これが一つです。
もう一つは、もう既に昨日、ペーパーで発表していますけれども、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による観測データの解析結果の一般提供が開始されるということであります。これは、宇宙航空研究開発機構、環境省、国立環境研究所が共同開発しました温室効果ガス観測衛星で、二酸化炭素及びメタン濃度分布観測データを収集するということですが、2月18日から、そのデータを一般提供するということで開始しました。これは、宇宙から地球全体の二酸化炭素及びメタン濃度分布の観測に世界で初めて成功したということになりまして、これまで地上観測局が存在せずに観測の空白域となっていた地域を含む全地球レベルでの観測データ取得が可能になったということであります。これは特に、これからの気候変動に関する政府間パネルIPCCの議論の一番基礎になるデータということになりますので、私たちも非常に今回のデータ送信を評価していきたいというふうに思いますし、こうした形で日本が貢献していくことについて、改めて評価を新たにしたいというふうに思います。

 

記者)
次世代スパコンなんですけれども、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築の現状について教えてください。特に、この具体的なイメージは分散コンピューティングみたいなものをイメージされているのか、また、分散コンピューティングでいいますとアメリカなどでよくやっているんですけれども、特にスタンフォード大学は日本国内のコンピュータ資産を活用してタンパク質分析とかをやっていますけれど、こうしたことは今後の参考になるのかどうか、このことについて副大臣はどのようにお考えでしょうか。

 

副大臣)
ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ、私たちはHPCIとよんでいますが、この在り方については、ユーザーや専門家からのヒアリングをしています。同時に、今後立ち上がるコンソーシアムによって、具体的なソフト構築といいますか、ネットワークを構築していくということと同時に、スパコン自体を活用していくということの中身については議論を重ねていって具体化していくということになっていきます。御指摘の話については、システム自体の考え方、とらえ方が、我々のスパコンを中心にしたネットワークを作ってスパコンをどう活用していくかということとは違って、分散型でそれぞれ存在するコンピュータを、ジョブを限定した形で出して、それを同時にネットワーク化しながらコンピューティングしていくという考え方に基づいているんだというふうに理解しています。それはそれで一つのコンピューティングの在り方でありますから、日本からも参加していくということも聞いていますし、あるいは日本でもそうした形で情報処理の一つの手段としてやっていくプロジェクトも進んでいると、例えば、「ファイト! 小児がんプロジェクト」というのが千葉県がんセンターや千葉大学が今、企画しているようですが、そういうものも始まっておりまして、そうした多様な形でソフトを組み立てていくということは大切なことだと思いますし、更にそうした幅の広い形でいろんな検討を重ねていくということが必要だというふうに思っています。そういう意味では評価していきたいというふうに思います。それから、この機会にもう一つ皆さんにお話申し上げたいのですが、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラという私たちのスパコンを中心にしたネットワークシステムについて、国民の十分な理解を得ていくということと同時に、いろんな知恵をそこで集めるということもあって、フォーラムを開催していきたいというふうに思っています。3月5日、当日は吉川東京大学元総長にフォーラム全体と取りまとめていただきまして、関係各界の有識者による講演会、あるいはパネルディスカッションを交えながら進行していくという計画をしています。これは第一回目ですけれども、コンソーシアムなんかができてくる中で、このような形の議論を是非、重ねていきたいというふうに思いますので、是非、取材していただいて、一緒に参加をしていただければ有り難いというふうに思います。参加費は無料であります。よろしくお願いします。

 

記者)
視察された夜間中学についておたずねしますけれど、視察されたのは公立の夜間中学校ですか。

 

副大臣)
公立です。昼間と夜と両方が併設されているところです。

 

記者)
今後、しっかり定着させたい、入れ込みたいとのお話でしたけれども、具体的にはどんなことをお考えですか。

 

副大臣)
それはこれからです。ちょっと気になっているのは、大阪の方で、予算の事情があって夜間中学が時と場合によっては廃止されるというふうな議論も出ているようなものですから、そんな現実も少し、しっかり調べた上で、そういうニーズのあるところへ向いて勧められるようなシステムが何かないかということを是非考えてみたいというふうに思っています。

 

記者)
今後、政策の中に入れ込むということで、何か具体的に意見交換とかそういったことを予定されていたりとか、今のところはまだ…。

 

副大臣)
まだ、これからですね。今のところは、そうして勉強したいという人たちを生徒の一人としてカウントして、生徒の数に応じた先生の加配といいますか、加配になっていくのかどうかは分からないけれども、それを文科省として定数とみて教員の配置をしていくというところで止まっているんです。しかし、それ以上に掛かる支出というものについては、各地方自治体に任せているという形なものですから、そういうことと、ニーズが外国人を中心にしたニーズに変わってきているということも兼ね合わせて、今のところは私の個人的な感想といいますか問題意識ですけれども、何らかの手立てをそこで打つことによって、より効果的に多文化共生の課題にこたえていけるんじゃないかという思いをしています。

 

記者)
個人的な関心という部分で結構なんですけれど、ボランティアとして運営されている自主夜間中学というのがありますが、そちらとの接触、あるいは体験をお聞きになるとか、お考えでいらっしゃいますか。

 

副大臣)
実は、19日にそういう現場も見に行きたいということを考えていたんですけれども、国会の都合で、委員会での大臣所信になる可能性があるものですから、それが先延ばしになってしまうかなと今ちょっと心配しているんですけれども。いずれにしても、是非、聞き取りをしたいし現場にも入っていきたいというふうに思っております。

 

記者)
これはどこに行く予定だったんですか。

 

副大臣)
浜松と四日市に入る予定でした。

 

記者)
この前、小松川に行かれたときですけれども、先生方は当然中学の教員の免許は持っていたとしても、環境が変わって、日本語を学んでいる外国人が多いにも関わらず、日本語の指導の免許というのはないと思うんですけれど、そこの辺、何か今後、構想みたいなものでいいんですけれど…。

 

副大臣)
そうですね。日本語教育については外務省の管轄の国際交流基金が、海外で日本語教育をしていくためのある程度のカリキュラム、日本語教育のシステムを持っているんです。あと、やはり留学生対象ですけれども、日本語学校というのがあって、そこもそのような体系を持っているんですね。ところが、さっきお話に出たようなボランティア的な、地方でやっている日本語教育であるとか、あるいは今回の夜間中学でやっているところというのは、また違った体系で、そうした日本語教育の専門的なシステムというのが入り込んできていないんです。そこに問題があるという意識を私も持っています。そういうニーズがこれだけ出てきているだけに、専門家を育成していくということで、そういうシステムを国内でも生かしていくというふうな連携といいますか、そういうのが特に必要だという認識はしていまして、実は私が主宰している懇談会でも、専門家の方からそこのところを何回も何回も指摘を受けております。そんなことも是非、これからトータルで、パッケージで考えていく場合には、政策として乗り越えていけるように入れ込んでいきたいというふうに思っています。

 

記者)
スパコンのフォーラムは副大臣の名前がありませんけれども、御参加されるんですか。

 

副大臣)
冒頭で挨拶させていただく予定になっています。

 

記者)
政策講演というのは、どなたがなさるのですか。

 

文科省)
国会等の関係で変更の可能性がありますが、後藤政務官が対応する予定です。

 

記者)
国民への説明というのは、この1回で終わると考えていいんですか。

 

副大臣)
そういうことではないというふうに思っています。機会をとらえて、また説明を続けていきたいというふうに思いますし、これからコンソーシアムが組まれて、具体的にどういうシステムになっていくのかということがはっきりしてくる時点で、是非オープンにしていきたいというふうに思っています。

 

記者)
スパコンフォーラムは会場からの質問も受け付けるんですか。  

 

文科省)
基本的には受付けるように考えています。

 

記者)
全体総括の中でですか。

 

文科省)
詳細なスケジュールはまた、これは本当に概要だけ書いてございますので。

 

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成22年02月 --