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大臣記者会見録(平成21年12月15日)

平成21年12月15日(火曜日)
11時37分~12時1分
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

平成21年度一般会計補正予算、次世代スパコン、高校無償化、特定扶養控除、漢字一文字

平成21年12月15日(火曜日)に行われた、川端文部科学大臣の定例記者会見の模様です。

大臣)
今日の閣議でございますが、一つは、平成22年度の予算編成の基本方針が決定されました。後でまた回ると思いますが、一応、経済社会の現状と予算編成の基本理念、重点分野、新たな成長戦略の策定という大きな4項目の基本方針が決定されました。同時に、この中で前提となる、いわゆる成長戦略をどうするのかということが、よく議論になって参りましたので、成長戦略策定会議が作られまして、直ちに今日、先ほど第一回の成長戦略策定会議が開かれました。今年中に成長戦略の基本を策定するということでありました。それから、地方分権改革推進計画についても決定されました。同時に、平成21年度一般会計補正予算が今日決定されました。これは後で、我が省分に関しての項目を整理して、皆さんのところにお配りさせていただきたいと思いますが、タイトルは「明日の安心と成長のための緊急経済対策」ということでありまして、文科省としては、一つは「新卒者の就職支援態勢の強化」で、「大学等の「就職相談員」の配置促進」の1億円、それから、「環境・エネルギー技術への挑戦」として、「低炭素社会構築に向けた研究基盤ネットワークの整備」140億円、「地球環境観測の推進」51億円など、それから、「医療体制の整備等」として、「救急医療の最先端機器の整備・病院基盤設備の更新」82億円、「iPS細胞を用いた難病研究を推進するための研究基盤整備」7億円など、以上により文科省としては352億円を盛り込みました。景気の二番底を回避して、景気の着実な回復と未来志向の予算が執行できるように、スピード感をもってやっていくことが重要だと思っております。閣議は以上です。

記者)
事業仕分けの結果を踏まえ、財務省から1,100億円あまりの歳出削減が要請されたとの報道がありました。文部科学省としての見解と、現在の予算編成の状況について伺いたいと思います。

大臣)
金曜日に、行政刷新会議の評価結果を踏まえて、財政当局から文部科学省は1,142億円を削減しなさいということであります。事業仕分けの評価結果については、マニフェストは対象外でありまして、マニフェストの実行の財源という観点からも真摯に対応したいと考えております。トータルとしては、その趣旨に沿ってできるだけ結論も踏まえて、事業の総見直しをしているところであります。この目標額の枠を達成すべく、現在努力をしております。ただ、次世代スパコン技術の推進に関しましては、予算上、中身も含めて検討した結果、事業仕分けの評価結果とは異なる対応をしたいということが私の考えでありますので、昨日の時点で、全体の行政刷新会議の仕分け項目に沿って、予算の横串も含めて総見直しをし、精査をするけれども、この項目に関してだけは、仕分け結果と異なる対応をせざるを得ないと考えているという申し出を、財務省に対して行ったところであります。トータルとしましては、それ以外を含めては、人と知恵の役所でありますので、厳しい経済状況と仕分けの御指摘を踏まえながら、未来志向の予算が、あらゆる分野でしっかりと組めるように、精力的に編成すると同時に、関係部署に対しての調整も行って参りたいと思っております。

記者)
次世代スパコンだけは従わないという理由といいますか、見解を改めてお願いします。

大臣)
トータルとしては、限りなく凍結をしてですね、一度立ち止まって、予算を付けずに考え直したらどうかということが御指摘の趣旨だったということで論点はいろいろあったと思います。ただ、私たちとしては、いろんな関係者の状況のヒアリングをし、改めてですね、時期的に、世界一を必死に目指すという目的のためではなくて、世界最速レベルのスパコンをかなり近い目標設定の中で持つことは、日本の科学技術進歩のためにもどうしても必要であるという認識に一つは立っております。同時に、スパコンは科学技術のインフラでありますので、そういうものをどういうふうに持つのがいいのか、どういうふうにするのがいいのかというときに、仕分けの皆さんの御意見の中には、要するに使う側の視点をしっかり踏まえて、何か一番だけを目指すということが目的ではないのではないかという御指摘もあります。そういう意味で、スパコンを含めたコンピューティングの、いわゆる日本の科学技術の基盤インフラのものとして、最速を目指すものと同時に、全体的にどういう環境整備をすればより効果を発揮できるのかということに視点を当てた、いわゆるコンピューティングの予算の在り方を全体に見直しつつありますので、そういう枠組みで新たにやりたいということを提起したいと思っております。

記者)
そうすると、概算要求時点の要求をそのまま維持するというニュアンスとは、少し違うと…。

大臣)
違います。特に、ベクトル型、スカラー型から、一本化して、そして設計変更を伴うと同時に、諸外国の開発状況を見て完成を加速化させるという予算になっておりましたが、そういうことに特化したものではない、全体の、今申し上げましたスパコンの環境整備と同時に、世界最速レベルのスパコンも持つという二本立ての方針で、いわゆるスーパーコンピューティングのインフラ整備を強化するという観点で、予算を総見直しをしたということです。

記者)
金額自体は圧縮された。

大臣)
圧縮します。

記者)
どの程度の圧縮かというのは…。

大臣)
今精査中です。これから、財務当局も含め、そういう構想を御理解いただきたいということと、予算の枠をどうするかという両方残っていますので、これからだと思います。そういうプロポーズをするということを含めて、仕分けの結論と異なる対応をしたいという届け出を昨日いたしました。

記者)
その種の届け出をしたのはスパコンのみですか。

大臣)
スパコンのみです。

記者)
そうしますと、他の事業については、すべて仕分けを受け入れたと…。

大臣)
仕分けの精神と指摘を最大限受け入れて、そして、結論もそれに沿うように最大努力をするということであります、工夫をしながら。

記者)
そうすると、神戸のスパコンの完成の日時というのは、少し後ろにずれる可能性があるということでよろしいんでしょうか。

大臣)
俗に言われている10ペタ級というのを完成させるという、現時点で世界最速を目指しているという意味では、それを変えるつもりはありませんが、どの時期までにということに関しては、若干の加速をするということで、今回予算を相当上乗せした部分がありますので、それは一度見直したいと思っております。

記者)
神戸のスパコン以外にも、少し広がりを持たせるような、そういうイメージですか。

大臣)
というか、一杯あるんです。100テラ級とかということで言えば、20台以上あると思います。それを、今回開発しようというスパコンも含めて、トータルとして日本にはそれだけの財産があるわけですから、それが総合的に使えるという、まだイメージですが、世界一のレベルを目指すものと同時に、世界初のシステム開発ができたら素晴らしいなというふうに思っています。オンリーワンとナンバーワン。

記者)
天皇陛下と中国の国家副主席との会見のことで3点伺たいんですけれども、本日11時から会見が行われましたけれども、この会見が、天皇陛下の会見は一ヶ月前に申込みをするという、従来の政府内のルールに従っていないことから、宮内庁長官が特例扱いは象徴天皇としての基本的な在り方にかかわるなどと危惧を呈したことについてなんですけれども、まず一点目は、宮内庁長官の発言について、どのようにお考えかというのが一点目です。もう一点は、会見が天皇の政治的利用だとする批判が野党などから出ておりますけれども、これについてどのようにお考えになるのか。三点目がですね、小沢幹事長が長官に辞任を求めるような発言をされておりますし、内閣の助言と承認を強調しつつですね、天皇陛下に聞いてみれば会うというような発言をしたことについて、どのようにお考えになるのか教えてください。

大臣)
国への外交的なお客さんを天皇陛下がどう接遇されるかは、内閣とりわけ官邸の所掌の事項でありますので、その部分で一連進められていることに対して、文部科学大臣としてコメントすることはありません。また、小沢幹事長のうんぬんは、正に党の幹事長の発言でありますので、これも私がコメントすることではありません。

記者)
今日の閣議でですね、来年度の予算の基本方針に関して、特に国債発行額に関して44兆円以下に抑えるものとするというふうになりましたけれども、今後、特に高校無償化についての議論が進んでいますけれども、44兆円にしたいという、それに関する受止めをお聞きしたいんですが。

大臣)
これは国会答弁を含めた総理の公式な元々の発言であり、意思であり、そして国際マーケットに対しての発信でもあるわけですから、このことは改めて、ここでもこういうふうに書かれたんだと、私は理解しております。

記者)
財源論になってしまうかもしれないんですけれども、44兆円以下に抑えるということはですね、今後、マニフェスト項目を実現するうえでの障害にならないんですか。

大臣)
44兆円だけが数字として出ているんですけれども、後、いわゆる特別会計をどう切り込むのかとかですね、税収をどう見積もるのかということと、トータルのフレームがここでは出ていませんので。ただ、方向としては、そういうことでしっかりやろうということが出ていますので、その全体の中での位置付けですから、今たちまち、こうだからお金が足りないとか足りるとか、そうするとマニフェストの項目がどうなるとかという話に、具体的に言及する状況ではないと思っています。私たちは、特に文科省としての高校無償化に関しては、最大限実現できるように頑張って参りたいと思っています。

記者)
今日の予算編成の基本方針の中で、総合科学技術会議の改組の検討ということが入っているんですけれども、具体的なイメージとしてはどのようなものを…。

大臣)
元々、これは政策集で、要するに問題意識としては、アメリカや、イギリスとかヨーロッパの国における科学技術のいわゆる戦略的政策の決め方と、予算の配分の仕方と、予算の執行の仕方というのはそれぞれ国に特徴があるんですが、そういう役割を、総合科学技術会議が果たしている部分で万全かという議論は前からありました。そういう意味で、これは菅大臣の所管ですので相談をされればということでありますが、イメージとしては、やっぱり科学技術は、今回の予算でも議論になりましたように国の将来の根幹にかかわる政策でありますので、それをどうオーソライズして、どう予算を付けて、どこが実行していくのかという、配分をするのかということを、今一度きちんと整理をしようという思いだと思っています。

記者)
事業仕分けで、先ほどの発言の確認なんですが、仕分けの精神とか、その指摘を最大限受け入れるというふうにおっしゃったかと思うんですけれども、最大限という意味なんですが、いわゆるスパコン以外は仕分けの結果をそのまま受け入れるということになるのか、そうでない場合もあるのか…。

大臣)
趣旨を尊重し、結論も可能な限りは受け入れたい。本意は趣旨だと思うんです。そういう意味で、例えば、こういう事業は要るけれども、国でやる必要がないという指摘もあります。その結果、廃止だというときの趣旨は、国でやること自体はいいことだと思うけれども、国では意味がないのではないかということで、それを地方に移管するという仕組みができるならば、そのとおりにできる。ただ、それが経過的に時間が必要で、この予算では若干経過措置をとらなければならなかったら、残って、廃止にならないということもあると思うんです。そういう意味では、指摘されたその趣旨は最大限尊重したい。ただ答えが、経過措置みたいに残ることは、私はあると思うんです。そのことを含めて、1,100何十億円という数字は、やはり財政当局としては、そのフレキシビリティは若干あっても、横串や他のことも含めて、その枠はきちんと守って下さいねというのが一方でありますから、同じような考えで言えば、仕分けではならなかったけれども同じように整理をしていたら、ここはこう工夫しようというのも当然ありますから、そういう枠で考えたいと思っています。

記者)
昨日の税調でですね、高校無償化に関してですけれども、特定扶養控除の圧縮というのが再び検討されるということで、大臣は所得制限を設けられないという話をずっとしていた中で、今回の方針というのは、ある程度、無償化の財源に目途がついたと大臣自身は考えているんですか。

大臣)
目途がついたかどうかは分かりません。ただ、特定扶養控除の上乗せ分というのは本来ですね、やはり高校生とかというところにいろいろお金が掛かるからということで、普通の控除に乗っているわけです。ということでは、高校生を持つ世帯に対しての負担軽減というのが、元々の趣旨であることは事実ですから、そういう部分では高校生に手当を出すという、授業料の無償化の支援をするということで言えば、当然リンクした部分として議論をされるべきだと、かねがね言ってきたので、今一度議論をさせていただきたいと。これは当然ながら、実行するときのマネーフローは別にして、財源ということにもなるというか、理屈の整合性はありますので、改めてもう一度、そのことを含めて税調としての議論をしていただきたいと、昨日企画委員会でお願いをしたと、我が省として。ですから、マニフェストの高校無償化を実現するために、いろんなところで、税も含めた制度の整合性を取りながら、実現に向けての環境整備をしたいと思っているということです。これがいくから、ぽんぽんといくという目途がついたとかということでは、まだないと思います。

記者)
スパコンの扱いについてなんですけれども、金曜日の三大臣の方針では、15日以降に閣僚折衝でというような文言があったかと思うんですが、具体的に何か…。

大臣)
まだ、昨日登録したところですから。いずれ大臣間で相談することになると思います。

記者)
窓口は大臣になるんですか。それとも、中川副大臣か、鈴木副大臣か。

大臣)
形としては大臣折衝という形で登録しなさいということですので、登録をしました。その前段で、当然粗ごなしはあり得るとは思います。あるかもしれませんし、ないかもしれません。それは分かりません。

記者)
文部科学行政から離れるかもしれないんですが、普天間の関係でですね、結局、移転先を決めないという判断が出ましたけれども、受止めがもしあったら。

大臣)
三党間の協議、関係閣僚の協議と、アメリカ、沖縄を含めた関係者との状況を含めて、内閣として判断されたことですから、特に私からはありません。

記者)
時機を逸したかもしれないんですけれども、前回の会見で漢字一文字…。

大臣)
また、それ。もう終わったやない。

記者)
次の会見までに探して…。

大臣)
答えが出てから違う答えを言うのも、ちょっとあれだなと思って。もう、いいんじゃない。今から、新しいという漢字じゃないですかと言ったら、ちょっと皆、ふんて言うじゃないの。

記者)
何か独自の一文字を。

大臣)
非常に視野狭く言えば、民、たみ、というのも一つかなと。民主党の民だけではなくてね、いろんな意味で、暮らしも含めて、民の暮らしだし、そういう意味で、やっぱり大きな世の中の変化のときに、それこそ、民という、人が一気に主役になる時代、年ではないのかなあと思ったんです。

記者)
就任されて3か月になりますが。

大臣)
そうですね。今日でちょうど3か月です。

記者)
率直な御感想を。

大臣)
3か月前は、1年以上前に思えます。何か遠い昔のようですね。いまだに曜日と日付がよく分からないというのが続いております。

 

(了)

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