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中川正春文部科学副大臣記者会見録(平成22年6月16日)

平成22年6月16日
16時17分~16時33分
文部科学省 記者会見室
科学技術・学術、文化

キーワード

小惑星探査機「はやぶさ」 、宇宙政策、世界遺産

中川正春文部科学副大臣記者会見映像版

平成22年6月16日(水曜日)に行われた、中川正春文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

中川正春文部科学副大臣記者会見(平成22年6月16日):文部科学省

中川正春文部科学副大臣記者会見テキスト版

副大臣)
私の方から「はやぶさ」についてまず報告したいと思います。それぞれで報道していただいたり、あるいは、それこそ国民的規模で祝福と勇気を与えてくれた、あるいは科学技術に対する夢というものを与えてもらったということで盛り上がっています。月以外の天体に着陸して地球に帰還するという世界初の快挙でありますが、この成果というのを、私たちとしてもしっかり評価していきたい。そして、未来につないでいきたいと思っています。これから先の具体的なスケジュールなんですけれども、6月14日にカプセルの本体回収作業が完了しました。6月15日の13時2分に熱シールド回収作業も完了いたしました。6月17日に回収されたカプセル等を乗せた飛行機がオーストラリアを出発しまして、17日の深夜に羽田に着くという予定です。18日には相模原のJAXAに到着しまして、そこで分析といいますか、カプセルの中を点検していくという作業に入っていきます。これが、これからの予定であります。

 

記者)
「はやぶさ」の後継機の開発予算についてお伺いします。昨日、菅首相が必要な手当てをできるように配慮したいというふうに国会で答弁されました。所管する文科省としての今後の対応方針についてお聞かせください。

 

副大臣)
総理から積極的な発言がありましたので、また、川端大臣からも、そうした意味では今回の成果を評価していきたい、それを前提にした予算の組み方というのを考えていきたいということがありましたけれども、我々もそのように、文科省として考えていきたいと思います。ただ、宇宙開発委員会を中心にした議論もありまして、宇宙ステーション、それから小惑星の探査、あるいは有人飛行、それぞれプロジェクトの項目として課題があるわけですが、最終的にはトータルで戦略性をもって考えて、その中で何をまず完成させていくか、そこへ向けて重点化していくのかということを、一度整理して考えていく必要があるだろうというふうに思います。それが宇宙戦略本部の在り方でありますし、組織も含めて、そこのところを体系を整えて本格的にやっていく。去年の事業仕分けの議論もありましたけれども、今のところ、「はやぶさ」後継機について、基礎的な段階というか、次にやるとすればどういう前提でそれを組み立てていくのかという、いずれにしても基礎的な段階での予算付けでありますので、例えばどの惑星がいいのかということから始まって、今回の「はやぶさ」に対してどのようなものを付加していきながら新たな研究体系を組み立てていくのかというのが決まっているわけではありません。そういうものを組み立てるための基礎的な研究をするための予算ということになっていくというふうに思います。そういうことを前提にしっかり対応して、考えていきたいと思っています。

 

記者)
今の件なんですけれども、そうしますとISSの利用計画についても明日に中間まとめがありますし、予算が絡みますのでどうしても時期的に7月いっぱいということになるんでしょうけれども、大体、そういう方向性ということで考えてよろしいでしょうか。

 

副大臣)
さっき申し上げたように、それぞれをやるやらないという、あるいはやるとしたらどういう体系にまとめていくのかということに対しての、それぞれ基礎的な宇宙開発委員会の見解なり、あるいはそれに対する資料といいますか、研究コミュニティの考え方なりというのをまとめることをまずしなければならないと思うんです。宇宙ステーション、それから月探査もありますし、有人飛行もありますし、それぞれが基礎的なものをまとめた上で、それを実現するためにはこれでいくという、集中的な投資というのがそこから始まってくるんだろうと思うんですが、宇宙ステーションも含めて今の段階っていうのは、それぞれの分野でやるとすればどういう前提の組み立てがあるかということをまず出してもらうという段階にありますので、今回、来年度に向けての予算というのはそういうものになっていくんだろうというふうに思います。

 

記者)
重ねてちょっとしつこいようですけれども、来月いっぱいまでにはそれを決めないといけないんですよね、予算もありますから。

 

副大臣)
具体的な予算組みの中で、それは総合的に見ていきたいと思っています。どれにするかということを決めるのではなくて、基礎的な組み立てをどの分野で、もっとやるとすれば、やらなきゃいけないかという、そういうことになると思うんです、来年度の話は。

 

記者)
世界遺産の関係なんですけれども、本日、佐渡と百舌鳥・古市という仁徳天皇の古墳を含む二つが、世界遺産の国内暫定リストに追加されました。これは元々、追加の方向で文化庁が示していたわけなんですが、課題があるということで正式な追加は見送ってきました。当初は佐渡については石見銀山との合体を考えていたわけですけれど、それをやめて佐渡単独でリスト入りしました。古市の方は古墳の立ち入りの問題等があるということで、そこも課題だったということなんですが、どちらも本当にこれで良かったのか、今後これでうまくいくのかという点、副大臣の御見解を伺いたいんですが。つまり佐渡については、石見とセットでないと鉱山遺跡ばかりそんなに世界遺産に認められるわけないだろうという話があったわけで、果たして単独で本当に佐渡で認められるかということ。そもそも、何で合体ということを考えて、政策として方針が揺れたことに問題がなかったのか伺いたいんですけれども、いかがでしょう。

 

副大臣)
暫定リストですから。いったんリストへ載せて、それですべてが終わったわけではなくて、その上で更に本格的な形で指定されるための努力をしていかなければならないということなので、そこのところは、もっともっと強力に周辺を固めてもらうということを期待しています。いずれにしても、ここまで頑張ってもらったので、一つリストに載せて、その舞台でこれから更に議論を深めようという段階だと思うんです。

 

記者)
古市の方は、専門委員の、ICOMOSの審査の人の立ち入りをしないで、現地調査で中に入らずに、あくまでも見てもらうということなんですけれども、そんな特例扱いでずっとやっていけるのかどうかということはいかがですか。

 

副大臣)
そこもしっかり踏まえていきたいと思いますが、私が報告を受けているのは、こうした、いわゆる宗教的な背景とか、日本では宮内庁ですが、そういう根幹に関わるような背景がある場合は、ICOMOSの方も同じ様な形で、立ち入りを前提としない対応をしてきている世界遺産というのもあると、それがあって当然なんだというような考え方もあるようですから、その辺も確認しながらやっていくということだと思います。

 

記者)
文化遺産としてちゃんと広く活用というか、普及させていくためにも、本来はそうやって中もちゃんと立ち入れるように文科省、文化庁としては求めていく立場ですよね。

 

副大臣)
私たちの立場としてはそのように配慮してほしいということと同時に、宮内庁と一緒にそれをやっていくというか、宮内庁自身もそうした意味では、いわゆる学術的な体系部門を持っているわけですから、それを活用するという手もあるんだろうと思うし、我々が直接やらずとも、宮内庁ができる範囲でやって、それを我々に説明してもらうという手もあるんだと思うので、そんなことも含めてまだ議論は続くと思います。

 

記者)
「はやぶさ2」に戻ってしまうんですが、必要な手当てができるように配慮したいという、必要な手当ての額の目途みたいな、イメージみたいなものってお持ちですか。

 

副大臣)
まだありません。いずれにしても、成功して国民的な期待というか、次のステップに向けての期待というのが高まっているということを踏まえての予算付けになっていくと思いますので、頑張っていきたいと思います。

 

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成22年06月 --