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大臣会見概要(6月30日)

平成21年6月30日(火曜日)
10時34分~10時55分
文部科学省 記者会見室
教育、文化

キーワード

国立メディア芸術総合センター(仮称)設立準備委員会、世界遺産、国立西洋美術館、携帯電話

大臣)
本日の閣議では、特に当省案件はありませんでした。

記者)
国立メディア芸術総合センター設立準備委員会の初会合が2日に開かれます。施設の必要性について批判も強い中で、大臣としてどのような議論を期待しているかというのが一点、また、委員にはアニメーターや若手アーティストら、現場の人間も含まれていますが、人選に込めた狙いは何でしょう。

大臣)
色々と批判というか、御意見を頂いておりますが、以前より準備を進めてきました準備委員会について、7月2日に「国立メディア芸術総合センター」、これは仮称ですが、設立準備委員会を立ち上げて、第1回の会合をいたします。これについては、やはり具体的な事業内容とか、あるいは管理運営の在り方、施設整備等の設立準備に必要な事項について、まずはこの委員会で明確にしていくということです。同委員会の委員については、「メディア芸術の国際的な拠点の整備に関する検討会」の委員である7名に加えて、メディア芸術の各分野のクリエイターや業界関係者などを中心に、新たに7名の方に参画をいただいているところです。センターについては、我が国のメディア芸術の発展に真に貢献する拠点とすることを目指していますが、このためには、現場の第一線におられる方々の生の声を反映することが不可欠でして、人選はそのような観点を踏まえたものです。委員会においては、広くメディア芸術の各分野の方々からのヒアリング等を行って、7月中を目途に、施設概要、展示内容、建設候補地、事業プランなどを盛り込んだ「基本計画」を策定する予定です。各委員には、これまでの経験や各分野の現状等を踏まえて、センターが我が国のメディア芸術の発信拠点としてふさわしいものとなるように、活発な議論をしていただくことを期待しています。

記者)
大臣はかつて、公募を経て、2、3か月を目途にということを確かおっしゃったと思うのですけれども、そういったことはしますか。

大臣)
はい、します。要は、公募する前に、管理運営の在り方とか、事業全体の計画を決めて、その後、公募をするということです。多分、公募をして、9月以降暮れにかけて決定ということになると思います。

記者)
7月中を目途に「基本計画」を作られるということをおっしゃったのですけれども、準備委員会は何回程度開く予定ですか。

大臣)
週一回程度、4、5回になると思います。

記者)
予算が付いてから、必要な事項を明確にということですが、逆に今まで不明確だったわけで、そういう逆転したような状況というのは、いいのでしょうか。

大臣)
いいとか、悪いとかというより、これだけ経済が厳しい中で、我が国の一つの成長戦略として、今まで検討したことを実行に移そうということで、総理が決断をして、今回実行に移しているわけです。今までにはあまり例がないかもしれませんが、前にも申し上げたと思うのですが、同じようなことをやるのでは、なかなか、昨今の状況を打破できないようなこともあり、特に、アニメやマンガなどといったメディア芸術関係は、既に相当世界的な注目を浴びていますので、それをやはり、できるだけ早く実行しようということが今回の結果になったと思います。従って、今までの手順とは違っている点があるかもしれませんが、それは緊急的に、こういうやり方を判断したんだと思っていますので、あとはそれを、しっかり活かしていくことが、私どもの一番の使命だと思います。従って、7月中にそういったものを決めて、公募もして、いい内容のものを作っていきたいと思います。

記者)
関連ですけれども、今回の準備委員会の前の検討会において委員から、センターを建てる場所については、都心にこだわらなくてもいいのではないかという意見があって、例えば、うちに来て欲しいという自治体の話があったり、また、新たに建てなくても、既存の建物の中に入るという形でもいいのではないかということですけれども、大臣はどのようにお考えになりますか。

大臣)
色々な意見を出してもらうことが大事ですので、別に都心に建てるということだけにこだわらず、公募する時にもその辺をどうするかということも検討していただきたいと思っています。今までに色々と報じられているようなことで、決まっていることはまだありませんので、例えば、地域そのものを、いわゆるメディアセンターにしてはどうかとか、今の地方の話もあったり、様々な提案が今されていますので、公募においてもそういったことをできるだけ幅広く受けられるような「基本計画」になれば、より色々な形で提案がされると思いますので。ただ基本的に、ここだけはこういうふうにしようということを、今回準備委員会でしっかり示してもらうということです。今後の公募をする段階で、今のお話の意見などを十分に反映できるような、私としては、そういうものをどんどん取り入れて、その中で検討していくことがいいだろうと思っています。

記者)
建物は建てないのですか。

大臣)
いえ、そんなことはないです。建て方も色々あると思いますので。

記者)
建てないということもあり得るということですか。

大臣)
いえ、それは分かりませんが、内容によっては、あり得るかもしれませんね。ただ、基本的に予算としては、土地と建物代となっていますので、ある程度前提にしてそういうものも考える。ただ、この使い方について、内容によっては色々検討していかなければならない部分も出てくるかもしれませんね。

記者)
費目としては、土地と建物というふうにはっきりしているのですけれども、今おっしゃった、色々検討していかなければならないかもしれないというのは、どういう意味なのでしょうか。

大臣)
今申し上げたように、一つの意見として、ある既存の地域をメディアセンターにして、メッカのようなものを作るという案もあったり、これは既存のものを使うということで、ほかにも、例えば、借り上げるとかということも提案の中には出てくるかもしれない。ですから、そういう時に、どうこの予算を使うかということを、改めて検討しなければならないかもしれません、ということです。

記者)
そうすると、その予算は、土地建物に限らずに、運営費に回る可能性も十分にあるということですか。

大臣)
運営費には回りません。運営は今後の話ですから。

記者)
費目としては、お台場の土地であるということを仮定して、試算が出ていると思うのですけれども、そうすると、別の場所でということになると、かなり額が変わってくると思うのですけれども。

大臣)
予算としては、ある程度の形で確保しましたが、まずはどういう内容が一番いいかということの中で、それと今の計上された予算と、どううまくやっていくかということも、一つ大きな検討材料になると思います。

記者)
逆に言うと、そこが固まっていないのに予算を計上して出したということですよね。

大臣)
そこが、今回はある程度緊急的なということで、今までになかったことだと思います。多分、全部固まってからというと、3年、5年はかかるでしょうから。それを今、世界的にも大変注目されているところですから、しっかりと、早めにやるという決断をしたわけです。

記者)
それはそうとしても、計画自体がやはり生煮えな感じが否めないわけで、また、この後、近く解散すると言われていますけれども、どうなるか分かりませんけれども、今のうちに、早く片付けてしまえという考えが、先行しているのではないかという言い方もされていますが。

大臣)
早く取りかかれといっても、きちんと手順を踏んで、いいものを作るためにやっていますから。そういう意味では、むしろ何か提言があったら、していただきたいなと思いますけどね。

記者)
アニメやマンガの世界ですと、人材育成という面もこれから課題になっていくと思うのですが、どうしても箱物という面が強調されていますけれども、広い意味でメディア芸術の振興という観点で人材育成をどうするべきかについて、大臣のお考えはありますか。

大臣)
やはり拠点を作ることによって、そこに色々な情報が集まって、あるいは実際の収集物といったものにより、やはり学ぶ場にはなると思いますし、また、そこから色々なことが発信できると思います。その内容は、やはり、その専門家が一番分かっていると思いますので、人材育成は一つの大きな柱であります。

記者)
世界遺産の関連ですけれども、今回、国立西洋美術館などのル・コルビュジエの建築物が「情報照会」ということになりまして、それについて改めて大臣の御感想と、あと、昨日の次官会見で、今後は公募を行わないというお話があったのですけれども、そもそも大臣は、今後、日本は世界遺産をもっと増やしていくべきだとお考えか、それとも、世界遺産に代わるような、今の重要文化財の指定などとは別の、日本遺産的なものをお考えなのか、大臣のお考えを伺いたいと思います。

大臣)
今回のル・コルビュジエの建築物は「情報照会」ということで、来年に向けて、また努力をしていこうと思っています。公募を行わないという次官のお話についてですが、要は、世界遺産自体がかなり厳しい審査にもなってきていますので、今の数多くどんどん出せばいいというものでもないということです。世界遺産というものが、やはり、相当そういう意味では限定されてきていますので、しっかりと国内で審査をして、それにふさわしいものを、今後も引き続き推薦していきたいと思っていますが、今暫定一覧表に登録されている以外に、まだ出てくる可能性は当然あると思いますが、私個人は、例えば時々話にあります日本遺産とかという形で、我が国のそういった文化財なり、自然遺産なりというものを、まずは作っていくのがいいのかなという感じはします。そして、その中から、また、世界遺産にふさわしいものを随時推薦していくというやり方についても、一度検討していく必要があるのだろうなと思っています。ユネスコの世界遺産の在り方等も、今後厳しく変わってくるのかなということもありますので、ぜひ、一度我が国として、どうあるべきかというのは検討していきたいと思います。

記者)
石川県で小・中学生に携帯電話を持たせないように保護者に協力を義務付ける条例が成立しましたが、その件について受け止めをお願いします。

大臣)
地域の実情を踏まえて、地方でこういった取組をするということは、私は歓迎したいと思います。特に、県が提出した改正案は、保護者が子どもの携帯電話のフィルタリングをはずす場合には、書面で理由を提出することを義務付けたということでして、もちろん、持たせないようにと努めるということもありますが、今申し上げたフィルタリングをはずす場合の義務、これがありますので、ぜひ今後、実効が挙がるようフォローをしていただきたいなと思っています。我々としても、小・中学校には持ち込まないようにということを言っていますので、家庭あるいは地域全体がこういった方向にということで、条例を作るということは大変望ましいことだと思っています。

記者)
世界遺産の関連ですけれども、暫定一覧表に載っている分に関しては、これまでどおり世界遺産を目指して頑張ると思うのですけれども、それ以外の、暫定一覧表に載っていなかった、先日の山形県のようなケースに関しては、それぞれの自治体は、おそらくこういう情勢を受けてかなり浮き足立っていると思うのです。昨日の次官会見でも、暫定一覧表へ昇格させるというのは現時点では非常に厳しいと。今後は、街作りや地域作りに活かす方向で頑張ってほしいといったことを次官は言われていましたけれども、大臣のお考えはどうでしょう。

大臣)
先ほども申し上げたように、世界遺産自体が、非常に厳しい状況になっていますから、暫定一覧表に挙げればそれでいいという話でもない。地域にとっては、まずはそこへ挙げたいということでしょうけれども。今、暫定一覧表には、文化遺産11件、自然遺産1件の記載がありますが、これを今後、仮に毎年一つ一つ出していっても十何年かかって、というのは、何か非現実的なような気がしますから、リストへ挙げる挙げないと併せて、それぞれは我が国の遺産としても素晴らしいところだと思いますので、まずは日本の遺産とかということで、一つ認定するようなことも考えたらどうかなと思います。これは、先ほども申し上げたように、やはり、世界遺産と併せて、我が国のそういった貴重な、遺産的価値があるところの、一つの認定というものを考えた方がいいのではないかなという気がしますので、検討していく必要がある時期に来ていると思います。

記者)
それは、いわゆる重要文化財だとかと、世界遺産との間に当たるものということですか。

大臣)
どのようにするか、その辺も含めてですよね。暫定一覧表に挙がるのは、文化財指定ということが前提になっていますので、その中でも、というかね。それがいいか悪いかということも含めて、一度検討する時期ではないかなと思います。

記者)
聴覚に障害のある方のための人工内耳というのものに関して、民間企業が参加費用の大部分を負担して開催している研修に、北海道の聾学校の先生とか、東大の関係者などが参加していたということがありまして、これに関して、その学校側が文科省に報告するということを言っていたのですが、もしお話が入っていたらお願いいたします。

大臣)
情報は得ていますが、現在、具体的な内容を調査中ということです。事実関係をしっかりと把握した上で、北海道教育委員会において適切な対応をするものと思っていますが、今、具体的な内容を調査中です。

 

  (了)

 

※本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

 

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