平成21年6月9日(火曜日)
9時30分~9時48分
参議院 議員食堂
文化
国立メディア芸術総合センター(仮称)
大臣)
今日の閣議においては、当省案件はありませんでした。
記者)
昨日の自民党の無駄遣い撲滅PTで公開ヒアリングが行われて、国立メディア芸術総合センター(仮称)について不要という判断が出されました。自民党内からこうした指摘が出たことについて、大臣の受け止めをお聞かせください。
大臣)
昨日の無駄撲滅プロジェクトチームについては、文科省の独法だけについてやられたということで、どういう位置付けかということもはっきりしていませんが、そういう結果が出たということは大変遺憾です。どのような内容だったかというのは詳しく聞いていませんが、いずれにしても、具体的な内容について、まだ、理解いただいていないのかなという気がします。それは、私どもの説明不足の点もあったかと思いますし、国会での審議も、内容的に議論がよくされたかというと、十分な議論がされない中で、残念ながら違ったイメージが定着したような感じがありますので、国民に対してもそのような状況になっていまして、このメディア芸術センターの重要性は、単に今回ぽっと出たわけではなくて、安倍政権の下で閣議決定されて、福田政権で研究会が設定されて、随時、検討されてきたわけですので、そういったことも含めて、やはり説明をしっかりしていかなければならないと思っています。いずれにしても、我が国の将来に当たって、以前にも申し上げたように、日本がこれから世界に向けて成長戦略として発信できる数少ない産業の中の一つであると思っていますし、もちろん、他の産業もしっかりやらなければなりませんが、新たに今、しっかりと成長できる産業だと思っていますので、その点はまた強く理解を求めていかなければならないと思います。
記者)
予算の執行停止や凍結を求めるということもおっしゃっているのですけれども、こういう意見への受け止めはどうなのでしょうか。
大臣)
河野さんもこれが自民党の最終決定にはならないというふうにおっしゃっていますので、今後どういう手続きで、具体的に上がってくるのかというのは分かりませんので、私どもとしては、やはり、今申し上げたように、今回、予算も正式に通っていますし、それをしっかりと実行していくことが必要だと思っています。
記者)
補正予算は、自民党内でも、政調の議論を経て了承して、国会でも自民党は一致して賛成したわけですけれども、成立後に党内から、こういう異論を唱えるということに関してはどのようにお考えでしょう。
大臣)
大変、私としても問題だと思っています。ただ、申し上げたいのは、理解をしていただくことは、私どもの責任としてしっかりやっていかなければならない。内容的にも、これからしっかり専門家の意見も踏まえて決定して、そして、実際の運営団体などの選定は公募を行うと思いますので、その辺の今後のスケジュールも含めて、できるだけ、国民に理解していただいて、いかに必要かということを分かってもらうようにしていくことが、私どもの責任だと思いますので、しっかりと実行していきたいと思います。
記者)
一番問題になっていたのは、やはり、運営をやっていけるのかという、その見通しがないままの計画ではないかということを、かなり強く言っていたのですけれども、運営面に関しては、自己収入でということですか。
大臣)
原則的にはそうですね。
記者)
委託で大分税金が入るということはないのですか。
大臣)
委託というのは、どういう形であるか、まだ今のところ分かりませんが、もちろんそういったこともあると思います。
記者)
すると自己収入というよりは税金の委託が中心になるということなのですか。
大臣)
色々な中身で、民間に任せるわけですから、その内容によって決定されるということになると思います。
記者)
NHKの世論調査で、麻生内閣の支持率が6ポイント下がって29%で、支持しないが7ポイント上がって60%となりました。総理にふさわしいかは、麻生さんが17%だったのに対して、鳩山さんが33%、鳩山民主党に期待するが50%ということになりましたけれども、この数字に対しての受け止めと、理由についてお願いします。
大臣)
新しい党首なり政権なりが生まれると、御祝儀相場もあるでしょうし、今のところ、やはり麻生政権としても、まだ、この経済対策の効果が明確に出ていないような状況の中で、支持率が低迷しているのかなという気がします。しかし、予算も補正も成立したし、内閣としてはやはり、この厳しい経済状況をしっかり回復するべく、予算の執行をできるだけ早めて行っていくことが国民の理解、支持を得ていくことだと思いますので、しっかりと努めていくことが大事だと思っています。
記者)
日本郵政の西川社長の人事問題をめぐって、閣内不一致と言われたり、麻生首相の最終判断と言われたりしていますが、この状況をどのように御覧になりますか。
大臣)
やはり閣内で、そういう意見が出てくるということは、あまり好ましくないと思っていますが、ただ、人事というのは非常に難しい問題ですので、その辺は色々な意見が出て、最終的には総理がそういったことを踏まえて判断することだと思います。
記者)
メディア芸術センターですけれども、民主党からも予算については批判があって、自民党も、党の決定ではないとは言え、プロジェクトチームから批判が出るという、この予算というのは、誰の支持を得て成立しているのかというのは、どういうふうに思われますか。
大臣)
最終的には総理の判断でしょうね。
記者)
要するに、国会審議が足りなかったのではないかと。補正で成立する根拠というのが、やはり議論不足だというふうに、党内からも民主党からも批判されるということは。
大臣)
そういう点はあったかもしれません。しかしながら、緊急対策という点で、特に成長戦略の一環として考えたときに、やはり一番この分野が、今こそ産業的に確立して、人材育成や海外へ向けての発信とかということを考えたときに、今やるべきだという判断が下されたと思います。先ほど申し上げたように、安倍政権の時から閣議決定されて、色々な研究がされてきましたので、今回、将来へ向けての投資という面もあり、決定されたと。当然ながら、色々な議論をしていくことはもちろん必要ですし、仮に美術館などであれば、多分あと5年10年かかるということも当然ながらあって、ただ、緊急ということもあり、今こそやるべきことという判断は、総理が最終的にされたと思いますので、私どもとしては今までの流れの中で、いずれ、これは実現させようと思っていたプロジェクトですので、早くできれば、それに越したことはないと。高く評価をして実行に移したいと思っています。
記者)
この予算について、きちんと説明をすれば重要性が分かってもらえるとおっしゃっていましたけれども、それは、緊急だから党内の完全な理解は得られないままでも通していいんだというお考えということですか。
大臣)
いえ、マイナスイメージが先についたということ、非常に誤解をされているという状態になっていますので、今からというか、最初の説明がなく誤解されてしまったということの方が、私どもとしては非常に、残念な状況になっているということです。もちろんそれなりの説明をして党の決定機関を経てきていますから、他のものと違って、これだけがその説明がなかったということはないのですが、やはり、例えばマンガ館といったようなイメージで、最初に国民に対しても受け止められたので、その辺の説明をしっかりしないといけないということですね。誤解されたままのイメージで判断されているのではないかなという気がします。
記者)
具体的にメディア芸術を説明する場とおっしゃっていたのですけれども、具体的に何か考えていらっしゃる方法はありますか。どんなふうに説明なさるのかを聞いてみたいなと。
大臣)
いずれにしても今、このメディア芸術として、アニメ、もちろん映画も含めて、マンガ、CGアート等が世界的に大変注目を浴びて、しかも、かなり普及している。その一方で、産業的にどうかと言うと、非常に、確立されていない。このままいきますと、例えば、アニメのクリエイター等の作業をしている人たちの、例えば賃金とかということも、非常に厳しい中で韓国とか中国へ移ってしまう。あるいは映画の中でも、アジアの映画祭と言うと韓国が最大の映画祭ということで、しかし一方で、アカデミー賞を取っているのは日本が数多く取っている。そういったことを考えると、やはり、日本に対する理解、また、日本の文化の発信といったことを、産業として確立していかないと、今後人材育成もままならない中で、海外へ流出してしまうというおそれがあって、やはりそういう確立したものが必要だと。海外から来る人にとっても、日本のアニメを見たいという要求が、非常に高いという事実があります。浜松町にあるポケモンセンターは、東京に来た外国人が寄る3位ぐらいに位置付けられているということですし、そういう人が非常に多いということ。文化庁長官へも、海外から来た人から、よくそういう要求があるということもあります。アニメ、マンガ、CGアート等、メディア芸術というのはかなり幅広いので、そういったものを一挙に公開できるような、そして、もちろんアーカイブ的な機能も。一遍にはなかなか難しいでしょうが、まず、今あるものを保存展示すること、そして紹介すること、それから、そういうものを、一つ体系づけたものを確立して、今後、人材育成も含めて、しっかりと拠点を作っていくということが大事だと思っています。今までそういうところがなくて、なかなか産業として確立できなかったわけですから、ぜひ、日本の将来のためにも、また日本はこの分野に、非常に能力を持っているわけですから、それを産業として確立して、また文化発信としても、しっかりとしたものを作っていくことが、今こそ求められているんだということです。これは先ほど言ったように、ふっと出てきたものではなくて、前々から閣議決定されて、例えばコンテンツ産業の中でも、こういったことが必要だということは、もうずっと言われてきたので。特にこの分野は、若い人がもっともっとリードしていける分野だと思いますので、日本のこれからの新しい成長産業として、また日本の文化として、しっかりした拠点を持って確立させていくことが大事だと思っています。
記者)
意義は良いと思うのですが、具体的に、国民に対して今おっしゃった意義をどのように説明されるかという点を伺いたいのですけれども。
大臣)
それはもう、皆さんにかかっているじゃないですか。一部マスコミでも報道していただき協力いただいて、大変感謝しています。ぜひ、この意義を広めていただきたい。内容をこれから具体的にやりますので、そういう中で、やはり、まずは意義をということで、色々一所懸命、今やっていますが、具体的に、パンフレットを作るとか、実は党内でも、そういう意見が出ていて、そういうこともしていきたいと思いますし、あるいは、これから、専門家の色々な御意見も公開していきたいと思いますので、色々な方法で、ぜひ国民の理解を得ていきたいと思います。
記者)
メディア芸術を振興するという意義に対して、異論がある人はあまりいないと思うのですけれども、このセンターで何がどう良くなるのかというときに、コンセプトもまだ決まっていないとか、展示方法も決まっていないと言われると、意義とやらも理解できないというところがあるのですけれども。
大臣)
意義がまずは大事で、そういった内容については、一応、文化庁の案的なものはありますが、まずそれありきだと、要は、議論が限定されますから、やはりもう少し幅広く、色々な意見を聞きたい。その方が、かなり面白いものと言いますか、興味深いものになると思っていますので、大体役所が出すのは、堅い項目が並んでいますから、そこをあまり限定しないようにした方が、私はいいと思っていますので、そこからやるべきだというふうに、指示をしています。
記者)
内容を検討する場というのは、公開の形でやるという。
大臣)
今、準備室が設置されたので、近々、どういう形でやるか発表したいと思います。
記者)
大臣としては公開でやりたいお気持ちはありますか。それとも非公開がいいと思われますか。
大臣)
基本的に公開でやって、検討する内容によっては、非公開の時もあるかもしれませんけれども、やはり、国民にも理解していただけるようにと思っていますので。
記者)
先ほど専門家の意見も公開していきたいとおっしゃられたのですが、それはどういう形で。
大臣)
この前、専門家の濵野保樹さんや里中満智子さんといった有志の方が集まって、かなり意見を出してくださったので、また、ついこの前も、私も浜松市で、宇宙少年団の分団が発足するということで、理事長の松本零士さんが来られていて、そのときその話になって、是非、必要だということをおっしゃっていたので、専門家のそういう意見があれば発信してもらおうかなということですね。
(了)
※本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。
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