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大臣会見概要(4月10日)

平成21年4月10日(金曜日)
9時7分~9時18分
文部科学省 記者会見室
教育

キーワード

教科書検定、財団法人日本漢字能力検定協会、補正予算

大臣)

 本日の閣議においては当省案件はありませんでした。

記者)

 08年度教科書検定の結果が公表されました。「新しい歴史教科書をつくる会」が中心となって執筆した自由社の歴史教科書が合格しましたが、既に扶桑社から、同会が主導している教科書が検定に合格しています。構成や多くの記述が重なる上、著作権を巡って訴訟も起きている2冊の教科書が、ともに09年度採択の対象となる見通しですが、教育現場の混乱も予想されますけれども、大臣の受け止めはいかがでしょうか。また、自由社の教科書の内容について、韓国政府の抗議もありますが、どう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

大臣)

 訴訟中の2冊の教科書の検定・採択について、検定制度については、定められた手続きに基づいて申請されれば、審査されるものであり、この点については、厳正にされたということで、仮に、権利関係について争いがあったとしても、検定決定された教科書については、発行者から届出があれば、採択の前提となる教科書目録へ掲載することになっています。いずれにしても、教科書の採択にあたっては、各採択権者の権限と責任の下で、適正かつ公正な採択が行われるよう、引き続き指導していきたいと思います。また、教科書検定は、民間が著作・編集した図書について、学習指導要領や検定基準に基づいて、教科書検定審議会の学術的・専門的な審議を経て、厳正に実施されていますので、今回も慎重に審査が行われたわけです。従って、韓国政府においても、このような点について御理解を頂きたいと思っています。今後とも、歴史教育の適切な実施等を通じて、我が国及び世界に対する理解を深めるように努めるとともに、近隣諸国をはじめ諸外国との相互理解、相互信頼の促進に努めていきたいと考えています。

記者)

 日本漢字能力検定協会の話ですが、理事長と副理事長のお二人が辞任の意向を、既に文部科学省に伝えているという報道が一部にあります。大臣はお聞きになっていますか。

大臣)

 私どもにはそれは伝わっていません。報道で知ったということで、直接は、こちらには伝わってきていません。

記者)

 大臣が御存知ないのでしょうか。

大臣)

 いえ、役所に。文部科学省には、そういう連絡はありません。

記者)

 責任の所在を明らかにして、きちんと責任を取るというのはメッセージとしても出ているのですけれども、この辞任という責任の取り方として、大臣はどのようにお考えになりますか。

大臣)

 責任の取り方は色々あると思いますが、私どもから、いわゆる改善通知を出しましたので、その内容をまずは明らかにするということと、その責任をどういうふうに取るかというのは、辞任ということは一つの方法だと思っていますし、いずれにしても、今回、4月15日までに正式な形で報告があると思いますから、その内容をしっかりと見させてもらって、改めてその時点で判断すると、私どもは考えています。

記者)

 その件で、一部の理事、あるいは評議員が問題発覚後に辞任したいということで、漢検の方に申し出ているということですけれども、文科省として前回、理事、評議員会が機能していなかったということで指導をしていますが、そういった指導の対象になった方々が、今後、建て直しに何ら責任を果たすことなく、辞めてしまうというのは、どう思われますでしょうか。

大臣)

 それも問題だと思います。今日、理事会、評議員会が行われるということですので、その結果を見極めて、また、あるいは先ほど申し上げた正式な報告をしっかりと見させてもらった上で、また指導するようなことになります。いずれにしても、具体的な報告は、まだ一切ありませんので、そういった話が出ていても、現状どうなっているか、我々としては正確に把握していない状況です。来週15日ということで、近々報告がなされると思いますし、今日の理事会、評議員会の状況というのは、直接すぐには我々のところには来ないかもしれませんが、報道の皆さん方がかなり具体的に取材をしていると思いますので、そういった内容も含めて、最終的には正式な報告を受けて判断をしていきたいと思います。

記者)

 補正予算の話ですが、今回、色々文部科学関連も付いているようなのですけれども、全体としての御所感をお伺いいたします。

大臣)

 やはり、かなり経済状況が厳しいという受け止めの中で、麻生総理としても、補正予算に向けて3月末から、色々なこの状況に応じた検討をして、我々もそういう点で今必要なこと、そして将来にわたって成長できるような分野をしっかり積み上げてきたつもりでして、そういう面ではかなり、文部科学関連の事項が幅広く取り入れられたと思っています。今後実施する段階で、しっかりと効果を出すべく、私どもとしては実行に向けて努力をしていきたいと思っています。

記者)

 景気対策ということもありますし、安心・安全というメッセージも出ていますけれども、大臣御自身が特にこういう部分というふうに強調されるところは。

大臣)

 特に、「スクール・ニューディール」という構想を示しましたが、これから安心・安全の面では非常に重要な点だと思っていまして、特に学校耐震化、それから太陽光パネル等のエコ改修、地デジ対応としてのICT環境の整備等、これをしっかり進めていくこと。教育環境としても、学校の施設の在り方というのは、ここで改めてしっかり見直しながら安心・安全な環境を作っていくことが大事だと思っていますし、また、厳しい経済状況の中での授業料減免、あるいは奨学金事業等への緊急支援も、今できるだけの措置をしたと考えています。同時に、研究開発の推進に対して、将来の発展も考えれば、当然、充実をさせていくということで、新たな基金を創設したり、研究者の海外派遣等も含めて、これから、特にこの分野は成長発展に大切だと思いますので、充実して推進を図っていきたいと思います。

記者)

 一方で、これだけの予算をつぎ込むということに対しては、ばら撒きという批判も一部にありまして、将来に対するつけが残るのではないかと、特に赤字国債の発行という話も出ているものですから、この辺はどうなのでしょうか。

大臣)

 これだけ財政的にしっかりと投入することで、まずは景気回復を目指すわけですから、当然ながら、将来につけが回るということも、赤字国債等で予想されるというか。しかし、中途半端にやりますと、これもまた、果たして景気に対してどうかという議論も出てくるわけですから、今回は、できる限りの対策をしっかりまとめあげたということで、麻生総理も、アジア全体で経済規模を倍増するとか、色々と将来的な構想も含めて考えておられますので、そういう点では前向きに捉えて、今後の発展に努力をしていくということが、将来のつけをできるだけ無くしていこうということにイコールになると思います。

 

 (了)

 

※本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

 

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