平成21年3月31日(火曜日)
9時43分~9時52分
文部科学省 記者会見室
教育
拡大教科書
大臣)
本日の閣議は、特に報告することはありません。
記者)
愛知県の中学校で、1年生の男子生徒らが、妊娠中の女性教諭を「流産させる会」を作り、ミョウバンなどの異物を給食に混ぜたり、いすのネジをゆるめるなどのいたずらをしていた事実が発覚しました。非常に悪質な事案と思われますが、この問題についての大臣の受け止めと、文部科学省としての対応をお聞きしたいと思います。さらに大臣として、「命の大切さ」について、どういった教育をしていくべきかということについて、お考えをお聞きしたいと思います。
大臣)
誠に残念な事件が起きたわけでして、特に、今までにあまりなかったような内容で、非常に残念に思います。こういった事件等を防ぐためには、「命の大切さ」や、「他人を傷つけない」、「他人を思いやる」などの豊かな人間性を育む教育を推進していくことが必要だと思っています。愛知県教育委員会に確認したところ、学校において、関与した生徒に対して、保護者が同席の上で注意をし、生徒も反省し、教諭に謝罪を行ったと聞いています。文部科学省としては、学校教育において、特に道徳教育を通じた倫理観や思いやりの心の育成、また、自然体験や集団宿泊体験、奉仕体験活動等の様々な体験活動を通じた「心の教育」の充実、「非行防止教室」等を通じた規範意識の育成、等に努めているところでありまして、引き続き、少年による犯罪等の問題行動の防止や豊かな人間性を育むための取組を推進していきたいと思っています。今までにない少し異常な内容なので、子どもたちが何故そこに至ったのかということについて、もう少し実態を把握する必要があるのかなという気がします。引き続き、教育委員会と連携をとって、再発防止に努めていきたいと思います。
記者)
そういった豊かな人間性を育む教育であるとか、道徳教育も重ねてやってきているわけですが、それでも、むしろエスカレートしているような事案が出てくるということで、根本的にやはり、これまでの教育の在り方も含めて、見直す必要があるというお考えはあるでしょうか。
大臣)
新年度から、道徳教育ということを新しく位置づけてスタートするわけですが、学校教育だけではなくて、やはり社会、家庭教育も含めて、こういった問題を真剣に考えていただく必要があると思っていまして、道徳や社会規範といった点、あるいは心の教育等は、もちろん学校教育でもやりますが、どのように社会全体で取り組んでいくかということを、具体的に考える必要があるなという気がしています。学校教育はその中でも大変重要な役割を担っていますが、やはり何と言っても、家庭教育、それから社会教育、地域との連携といったことが、子どもの生活の中で大きな要素ですから、いかに地域とか、家庭と連携していくかということを、具体的に考えていきたい思います。
記者)
昨日、高校生の拡大教科書について、普及推進会議の第二次報告がまとめられまして、高校でも周知していこうという話があるのですが、やはり、義務教育ではないこともあって、購入費用の面が大変だということなのですが、その点について大臣のお考えがあれば、教えていただけますか。
大臣)
高校生の場合は、かなり能力といいますか、そういった障害の状態などの個人差も出てきて、また、将来どういう方向へ行くかということもあり、状況が多様化されていますので、その辺で標準をどうするかということが、今、一つの論点になっています。新年度は、単純拡大したものと、レイアウト変更をしたものと、まずは両方作って試してみようということになっていまして、そういったことも含めて、徹底するには今年の試みを通じて検討していく必要があるなと感じています。やはり小・中学校とは、いわゆる段階が違ってくるということで、きめ細かな対応をしていくことが、障害者の方の要望に的確に応えていくためには必要かなと思っています。
記者)
去年の6月に法律ができて、今年度から教科書が使えるようになるのかなと思ったのですが、標準を作るのが新年度ということですと、渡されるのはかなり先になってしまうということですか。
大臣)
そうですね。今年は両方を試してみるというか、色々な方々の状況があるので、例えば具体的に言うと、字の大きさの標準をどうするかなどということで、両方まずは試してみる。そういったところがまだ明確になっていませんので、そこを今年やろうということです。ですから、すべての教科書が、すべての人に渡るという段階は、まだこれからになるのかなと思います。
記者)
一方で、可及的とは書いていないのですが、なるべく速やかに渡そうということも書かれてあるわけですけれども、この点についてはどうでしょうか。
大臣)
それももちろん必要ですが、ただ、教科書を渡したはいいが使えないというのでは意味がないと思いますので、やはり多くの、いわゆる対象者の方に判断してもらう必要があるので、その辺を今年、徹底的にやる必要があると思っています。
記者)
広島市の中学2年生が、大麻を持っていたとして逮捕された事件がありましたが。
大臣)
今の話は聞いていませんが、中学2年生。いずれにしても大麻については、より一層、学校を通じて、また教育委員会と協力して、できる限り、これから徹底して対応していきたいと思います。
(了)
※本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。
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