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大臣会見概要(11月4日)

平成20年11月4日(火曜日)
10時45分~10時55分
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術、文化

大臣)

 本日の閣議は、特に報告することはありません。

記者)

 沖縄戦の集団自決について、大江健三郎さんの「沖縄ノート」の記述をめぐって争われた訴訟で、31日、原告の控訴を棄却する旨の判決が大阪高裁でありました。この訴訟を機に、高校日本史教科書への検定意見の付与、記述の修正と沖縄県民の反発等があり、透明性をいかに確保するか等、検定制度の在り方を見直す議論につながることになりましたが、今回の判決についての大臣の御所感、及び現在の検定制度の問題点と今後の改善方法等についてお伺いしたいと思います。

大臣)

 高裁の判決については、私人間の法的紛争に関して司法が下した判決ですので、これについて直接コメントする立場にはないと思っていますので、その点については差し控えたいと思いますが、この沖縄戦集団自決に関する一連の検定の過程において、審議の透明性の向上や、より専門的な見地からの審議の必要性等、様々な事項が指摘されたことは承知しているところです。現在、これらを踏まえ、教科用図書検定調査審議会において、教科書検定の信頼性を一層高めるために、教科書検定手続きの改善について検討を行っているところです。具体的には、静ひつな環境における専門的かつ自由闊達な審議の確保との十分な両立を図りつつ、審議結果に至る一連のプロセスを一層透明化することとしています。審議会の判断によって、特に慎重な判断を要する事項を選定し、専門性の高い重点的な審議を行うというような点で、今御審議頂いているところでして、引き続き審議会において、様々な角度から御審議の上、速やかに報告をお示しして頂いて、来年度からの教科書検定に適切に反映させていきたいと思っています。

記者)

 自衛隊の航空幕僚長が、侵略戦争というのは濡れ衣であるとの論文を執筆して更迭され、その後、定年退職しました。この件について、戦後教育の呪縛という言葉もあったのですが、大臣としてはどのように受け止められているか、お伺いたいのですが。

大臣)

 今回の論文については、空幕長という立場においては大変不適切だったと思っています。戦後教育の呪縛ということはないと思っていますし、私どもとしては、教育についてはできるだけ正しく、しっかりと教えているつもりですし、また、我が国としても、侵略国家ということに対しても、村山談話、あるいは小泉談話で、侵略戦争ということを明確に謳っていますので、政府としての考え方に反するものですので、非常に不適切だと感じています。

記者)

 大臣御自身は村山談話を含めて、この件について、どういうふうにお考えでしょうか。

大臣)

 私自身、内閣の一員として、そのように考えています。

記者)

 基礎研究について、今、リニアコライダーの推進といった話が出ていますが、そういう非常に大きな施設を使った研究だけではなく、もっと地味で小さな研究の中にも大事なものがあると思います。例えば、火山観測に関して、最近、文部科学省が大学による観測対象を減らす、というような報道が一部でありましたが、こういうものは必要な研究であると思います。なかなか成果は出にくいが、定常的にお金がかかる。こういう研究に対する支援について、大臣はどのようにお考えでしょうか。

大臣)

 基礎研究については、今後も、しっかりと推進していくことを考えています。特に、ノーベル賞受賞者に今回お越し頂いて、色々な御意見を聞き、それに基づいて、また政策に反映させていきたいと思います。また、今おっしゃった、リニアコライダーとか、そういう大きな研究だけではなくて、個々の色々な研究に対しても当然支援をすべきだと思っています。また、今、御指摘の火山観測の研究については、我々としては当然強化をする必要があると考えています。なかなか成果が出ないという御意見もありますが、いずれにしても、観測対象の数を減らすという話は、決して研究を後退させるという意味ではなくて、観測機器等を活動度が高い火山に集中させることにより観測研究を強化し、また、より研究を強化させるために気象庁等の関係機関と連携して、効率的にできるところは効率的にやろうということですので、数を減らすから、その研究が後退するのではないかという印象があるかもしれませんが、決してそういうことではありません。しっかりと全体の観測研究体制を見直す中で、より効果が出るようなという考え方でやっています。

記者)

 「沖縄ノート」裁判の控訴審判決の関係で、一審、控訴審共に原告敗訴という結果を受けて、県民等からは、高校教科書のその部分の強制の記述の復活を求めて、再訂正申請を行いたいという動きも出ていますが、この対応について、どうお考えかお聞かせ頂けますでしょうか。

大臣)

 いわゆる教科書検定については、教科用図書検定調査審議会の専門的な審議に基づいて行われたものでして、今回その再訂正の申請ということについては、仮定の話ですので、まだどういうふうにするということも、今答えられる状況ではありません。

記者)

 小室哲哉プロデューサーが先程著作権による詐欺容疑で大阪地方検察庁に逮捕されたようで、過去には、厚生省の麻薬撲滅プロジェクトにも参加し、政府とも関わり合った人物ですが、受け止めがあればお願いします。

大臣)

 今朝の新聞を見て、驚きましたね。寝耳に水の話で、色々なヒット曲とか、音楽の世界では大変人気がありましたし、著名な方ですので、大変びっくりしているところです。事実関係はまだ把握していませんので、何とも申し上げられませんが、ただ残念な思いです。

記者)

 著作権の登録制度を悪用した犯罪ではないかとも言われているのですが。

大臣)

 事実関係をまだ把握していませんので、何ともコメントを申し上げられません。著作権を、売却できないのに10億円で売るかたちにして5億円をだまし取ったような記事でしたので、今の記事の内容だと、悪用したのでしょうが、まだ事実を把握していませんので、正確なコメントは今は差し控えたいと思います。

(了)

  • 本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

-- 登録:平成21年以前 --