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大臣会見概要(10月24日)

平成20年10月24日(金曜日)
9時57分~10時17分
文部科学省 記者会見室
教育、科学技術・学術

大臣)

 本日の閣議は、我が省の案件として、日本学生支援機構の理事長の人事についてお願いをしました。その他は特に報告することはありません。
 私の方から一つ報告があります。一部報道もされていましたが、今回の一連のノーベル賞受賞を機に、文部科学省では基礎科学力強化に向けた懇談会を開催しようということです。今年はノーベル賞受賞者が4名という、今までにない画期的なことがありましたので、個々の研究者による独創的な研究成果の創出、あるいはそれを支える研究基盤、研究環境の整備、充実、次世代を担う科学技術人材の育成等、さらに進めていきたいということで、これを機会に基礎科学力強化懇談会を開催して、研究環境の整備・改善、研究への支援充実、若者の興味・関心の向上といった課題について、ノーベル賞の受賞者や有識者からの御意見を頂き、今後の基礎科学力強化に向けて取り組みを進めていきたいと考えています。メンバーについては、今申し上げましたように、ノーベル賞受賞者の方々、有識者として、日本学術会議会長、日本学士院長、中央教育審議会長等、日程の都合の付く方に御参加頂きたいと考えています。それから、第1回の会合の開催については、今、日程を調整をしているところでして、来月できるだけ早いうちにと考えています。

記者)

 先日、搬送先の病院が決まらずに、脳内出血の妊婦が死亡する事故が発生しました。この事故は医師不足であるとか、診療科間の連携の不備等、様々な問題が投げかけられていますが、これについての大臣の所感を伺います。

大臣)

 この事故については、我が省の管轄する大学病院等を含む、複数の医療機関が受け入れを断ったことは承知しています。妊婦の方が亡くなられたことについては誠に遺憾です。これについて今、我が省としても事実関係を調査中でして、特に産科の場合は医師不足ということも言われていましたので、根本的なことも原因としてあったかなと思っていますし、今回7つの機関で拒否されたということで、救急医療体制の在り方、連携等の問題も含めて、しっかり調査して、その上で今後の対応をしていきたいと思っています。

記者)

 今の件について、医師を増やそうと、施策として色々努力をなさっているわけですが、実際にそれが産科や救急の現場から逃げているという現実に対して文部科学省として何か対処できるのでしょうか。

大臣)

 医師不足対策については、例えば大学の定員増ということも計画をして、今実行したいと思っていますし、臨床研修制度も改善を進めていこうと今検討中です。従って、医師不足対策のそれぞれの施策が、まだ結果として出ていない状況ですので、今後それを進めていかなければならない。また、救急医療も、根本的に産科の体制をどのように整えるべきかというのは、今回の事故をしっかりと調査する中で、もう一度改めて考えていかなければならないという気がします。具体的に、特に連携と言いますか、例えば、119番へ一番に通報した方が総合的に、今回7つの医療機関に連絡を取ったようですが、もっと数としてはあったわけですので、連携が取れるようなということは、まずは緊急に求められるところではないかと思います。

記者)

 最後におっしゃったのは、もっとたくさんの医療機関が受け入れるようにした方が良いという意味ですか。

大臣)

 いえ、そうではなくて、東京都の場合、緊急の体制が整えられている病院が20いくつかあり、119番へ連絡した場合には、それを全体的に連携、連絡が取れるような措置が取れたのだろうと思っていまして、これは結果論ですが、今回現場でやって頂けたら、仮にどこかの病院ですぐに受けられた可能性もあったと思うのですが、ただ、今回の事故では7つの病院にかけても、連絡を取った人が誰一人、ではまず119番へ、という体制ができなかったのです。だから、まずは119番へかけてもらえれば、機械的に連携連絡を取れるような体制があったということを聞いていますので、いざとなったときに、誰もがそういう意識を持ってできるような周知徹底が必要だろうということです。これはもう、今すぐできることと思います。

記者)

 それでは今すぐ、大学病院に対してそういう周知徹底を出すということですか。

大臣)

 まだ調査中ですから、確定的なことはまだこれからですので、今状況を聞いた中でそういうこともあるなということです。

記者)

 今後調査をして、ある程度把握したら、もっと機械的に連携が迅速に取れるように徹底したいという理解で良いですか。

大臣)

 そうですね。調査した上で、そういうことが必要であると確認されれば、ぜひそういうことはやりたいと思います。

記者)

 今年、医学部定員を増加に転ずる方針を出されたと思うのですが、削減対象から増加に転じる、人数の見込み計算の間違いというのは、どこに原因があったとお考えでしょうか。

大臣)

 それは私も知りたいですね。もう少し長期的な視点で定員とかはやるべきだと思っていまして、大学の定員で言えば法科大学院の話もあるし、企業の経済活動とは違って、ただ単に増やせば良いというものでもないし、競争すれば良いというものでもないですし、定員の問題については、やはり相当な見通しを取ってやるべきだったと思いますが、そこら辺が、どこでどう間違ったのか、間違いではなくて、ただ考えていなかったのではないかなという気がしますけどね。ですから今後、定員を増やす段階で、何年間ぐらい増やしていけばということも、少し慎重に、長期的な視点に立ってやる必要があると思っています。

記者)

 先程の、ノーベル賞受賞を機に基礎科学力強化懇談会を新たに作るということですが、これまでの基礎科学の強化について、何か課題を感じていらしたということなのでしょうか。

大臣)

 もちろん課題はいくつかあると思うのですが、今回4人のノーベル賞学者が出たということは、改めてそういう方々の御意見もお伺いして、今後の基礎研究に関して、環境整備等をどういう形で進めていったら良いかを聞くということですから、問題があるのではなくて、良い結果が出たので、良い話をしっかり聞く必要があるだろうと思っています。それで、できることはやっていこうということです。

記者)

 懇談会はどういった位置づけでしょうか。

大臣)

 当面、先程申し上げたとおり参加できる方に呼びかけ、1、2回は少なくともやって、御意見をお伺いする中で、今後どういう対応ができるかということを考えながら、新たにそういった新しい施策に対する会議をつくるとかということはまだ今後のことでして、やはり、すばらしい結果が出ました先生方の御意見を聞いてみようということですので、位置づけというのは、定期的な会合ではなく、1、2度皆さんから、まずはこういう機会に意見を聞こうということです。

記者)

 それは、今年の4人の受賞者を含むということでよろしいですね。

大臣)

 そうです、はい。

記者)

 海外におられる方もですか。

大臣)

 はい、一応声はかけさせて頂きたいと思っていますが、全員の日程がうまく合うわけがないと思いますので、できるだけ可能性がある日を設定したいと思っていますが、一応声はかけさせて頂いて、出席できる方ということにしたいと思っています。

記者)

 若者の理科離れについても、ひとつ大きな課題になると思っているのですが。

大臣)

 ノーベル賞受賞者4人ということで、やはり、科学技術に対する関心を高めていきたいということで、色々な興味を持てるようなお話をできるだけ、マスコミの皆さん方にも御協力頂きながら、公表して、あるいは若いときにこうだったとかという話も大いにしてもらって、特に益川さんは非常に、色々な面白い話を今までもすでにして頂いていますので、ぜひ期待をしたいなと思っています。我々としても、そういった色々な話を、国民の皆さん方に伝えられるような機会をできるだけ作っていきたいなと思っています。

記者)

 それは子どもたちや学生が対象ですか。

大臣)

 そうですね。まだ、具体的には考えていませんが、まずは我々が直接聞いて、そういう中で、やはりそういう場を作ったり、色々なメディアを通じて機会を作ってもらったり、また具体的には皆さん方にも相談させてもらいたいなと思います。

記者)

 千葉県船橋市の給食のパンで男の子がのどを詰まらせてしまった事故が起こりましたが、このような事故を二度と起こさないために文部科学省が考えている対策についてと、もう一つは、金曜日に事故が起きて、発表が火曜日になってしまったことについて、発表が遅かったのではないかと思われるのですが、これについての大臣の所感をお願いします。

大臣)

 誠に残念な事故でありました。発表が遅れたというのは、前回もお話ししましたが、個々の学校は、設置者である市町村の方でそういったことは受け止めていまして、すぐに、我が省へ来るような仕組みにはなっていませんので、多少、我々のところへ届いたのが遅かったというのは、そういった仕組みの中で起きたことだと思います。また今後、内容によってはやはり、いち早くしっかり報告をしてもらうように、お願いをしたいと思います。今後の対策については、我が省としては、21日にそれぞれの学校事務局、あるいは都道府県、私立の主管等に、今回の給食パンによる窒息事故の発生についてということで、食に関する指導の手引き等を中心に、よく噛んで食べるということの指導を、ぜひここで徹底して頂きたいということの通知をしています。この窒息死については、今までもこんにゃく入りゼリー等、調べてみると、結構数多くあるという結果が出ていますので、改めて、認識して指導にあたって頂くようにお願いをしたところです。

記者)

 麻生総理が、毎晩ホテルのバー等で、色々飲食なさっている事に関して、色々な意見が出ているのですが、その点について大臣のお考えは。

大臣)

 麻生総理が普段から、自分のペースでやられていたことを、今も継続しているように私は受け止めていまして、色々な人と会ったり、必要に応じて会合をしたりということでしょうから、それは、特に何か問題のあることをやっているという感じはしません。ホテルのバーが高いとか言われていますが、私も大臣になって、SPさんがずっといたりすると、やはりホテルが一番使いやすいし、安全だと思いますので、特別な、何か問題のあることをやっていれば別ですが、そうではないと思っていますので、問題はないと思います。

記者)

 御自身も夜ホテルのバーで麻生さんと話をしたりということはあるのですか。

大臣)

 過去にはありますよ。

記者)

 就任後もですか。

大臣)

 私の地元へ来たときも、浜松でも、だいぶ遅くまでやっていましたから。ええ。

(了)

  • 本概要は、発言内容を変更しない範囲で読み易く修正しています。

-- 登録:平成21年以前 --