平成20年3月25日大臣会見概要

平成20年3月25日
9時10分〜9時19分
参議院 議員食堂

大臣)

 本日の閣議は、特段変わったことはありませんでしたが、文部科学省の案件で、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令」、あと「公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令」、それから厚生労働省と共管である「社会福祉士及び介護福祉士法施行令及び社会福祉法施行令の一部を改正する政令」の3点を閣議決定しました。閣僚の発言もありましたが、特に報告するものはないと思います。閣僚懇談会で、総理から国家公安委員会委員長に対して、昨日起こりました茨城県の事件について、状況をしっかり把握して、しっかり対応するようにという指示があったところです。

記者)

 今日夕方、教育再生懇談会の初会合が開催されますが、期待される議論等について大臣のご所感を伺えますか。

大臣)

 今日からスタートをするわけでして、基本的にこれまでの教育再生会議の提言に対してフォローアップを行う点と、大所高所から21世紀にふさわしい教育の在り方をご議論頂くことになると聞いています。具体的なアジェンダについては、これからご議論頂いて決定することになると承知しています。いずれにしましても、引き続き教育の再生について、ある範囲にとどまらず、大所高所から色々な有識者のご意見を頂く場として期待しています。教育再生については、今まで色々な道筋がありまして、現在色々なことが進んでいるわけですが、加えて、更に様々な課題について、これからも真摯に取り組んでいきたいと思っています。

記者)

 教育再生懇談会の関係ですが、教育再生会議は中央教育審議会(以下「中教審」)との棲み分けがどうなんだろうということがずいぶん話題になりました。今回の教育再生懇談会と中教審の棲み分けについてはどのようにお考えですか。

大臣)

 基本的な交通整理は、ある意味同じだと思います。中教審は法律にも規定されているわけですが、文部科学大臣の諮問機関として、私どもからお願いする特定のテーマについて審議をし、答申する機関です。一方、教育再生懇談会は、一つは教育再生会議の提言のフォローアップ。また、懇談会において色々ご意見を頂くと。これは総理大臣の下に置かれた懇談会ですから、文部科学省としてはそこから出てきたものについて、受け止めて、やれることはもちろん実行していく、また色々な意味で、これは調整ということではないと思いますが、お互いの連携を図っていく中に、我々の役割というものがあるだろうと考えています。

記者)

 土浦の事件の関係ですが、被疑者は母校を襲おうとしていたという話がありますが、これは母校に、いわゆる指名手配の情報の提供とか、その辺りを大臣はどう受け止めていらっしゃるのですか。

大臣)

 今回の事件は、母校を想定したというのが、あらかじめ情報としてつかんでいたのかどうかですね。逮捕された結果として、そういうことが出てきたと、私は、これは確かではありませんが、事実関係からすれば、そういうことであったと。誰でもよかったということも言われているわけですし、母校に対しての情報提供は逮捕後ということですから、特に先方に対してそういう情報を伝えていたということは、なかったと聞いています。

記者)

 いわゆる公開指名手配の情報提供、地域の小学校、中学校、公共機関に対しての提供というのは、やはり大臣としては、もう少し親切にやるべきと思われますか。

大臣)

 そうですね。公開指名手配ということですから、当然、警察からそういった情報が出されることですので、地域においてしっかりと対応されるのが第一義的であろうと思いますが、そういった場合において、文部科学省として、所管している学校とかに対して何らかの手当がいるのかということについては、今後適切に対応しなければいけないとは思います。

記者)

 昨日、大学の認証評価で初めて不適合という結果が出たのですが、これについて大臣のご所感を頂けますか。

大臣)

 こういう結果が出たことは大変残念ですが、認証を受けている機関が評価をされたということですから、大学においてその指摘を受けて、しっかりと対応することが大事だろうと思います。保留という形から不適合という形になっていくわけですが、その間にきっちりと改善して欲しかったというのが正直な実感ですが、なお指摘を受けている大学においては、しっかりと対応して欲しいと思っています。

(了)

(大臣官房総務課広報室)