平成20年3月4日大臣会見概要

平成20年3月4日
8時46分〜8時51分
参議院 議員食堂前

大臣)

 今日の閣議は、法令が11件、政令が2件ありましたが、いずれも文部科学省関係ではございません。また、総務大臣から地方財政の問題と行政改革の件について発言がありました。

記者)

 清徳丸の捜索活動について、今後のご予定を教えて下さい。

大臣)

 ご案内のように、まず2月21日に、防衛大臣から海底の調査の依頼がありました。それに基づいて捜索し、また、27日からは機種を変えて捜索しております。3月1日に今度は海上保安庁から、発見したものの一部を引き上げて欲しいという依頼がありまして、それに基づいて現在作業中です。当初から申し上げておりましたように、今出航している海洋調査船「なつしま」に搭載されているハイビジョンカメラを積んだ無人探査機「ハイパードルフィン」はマニピュレーターが付いていますから、軽いものなら引き上げられるということですので、この海上保安庁からの要請による引き上げ作業、同時に、当初予定していた部分の、残っている部分の捜索を行っている状況です。なお、「なつしま」は、これも既にご報告を申し上げておりますが、今日4日までということで今出航していますので、この現在の作業が終われば、一時横須賀に寄港する予定になっています。

記者)

 明日以降は何か決まっていることはございますか。

大臣)

 いえ、これはこれからの調整ということになります。防衛省また海上保安庁と調整することになっています。

記者)

 海上保安庁から引き上げを依頼されているものは、既に引き上がっているもの以外にもあるのでしょうか。

大臣)

 これは捜査上のことですので、海上保安庁の方から発表させて頂きます。海上保安庁も隠すつもりはないと思いますから、お任せしたいと思います。

記者)

 大臣は以前、「しんかい6500」の用意が4日になればできるだろうとおっしゃっていましたが、回収物がまだ残っているとすれば、そちらの投入も引き続き予定されていると。

大臣)

 これも海上保安庁また防衛省と調整した上で決定したいと思っています。今日4日には出られる状況になるというふうには聞いています。

記者)

 まだその要請はないということで。

大臣)

 はい、これもこれから調整をするということであります。ただ、私の知る限りにおいて、「しんかい6500」というのはピンポイントの捜索向きなのです。ですから、目標がしっかり定まっていて、これをより詳しく見るという意味での性能からいって、従来出しておりました「ディープ・トウ」が確か4,000メートル、「ハイパードルフィン」が3,000メートルで、今捜索している海域は大体1,800から900くらいですから、そういった意味では、今分かっているものを引き上げるのに、「しんかい6500」が果たして向いているかどうかは、少し考えてみなければいけないところだと思います。

記者)

 操舵室の見込みというのは如何でしょうか。

大臣)

 これは分かりません。これは捜索の結果次第ですし、現在も引き上げ作業を行いながら、当面考えている範囲での捜索も引き続いて行っているということでありますから。

(了)

(大臣官房総務課広報室)