平成20年2月8日大臣会見概要

平成20年2月8日
8時52分〜8時57分
衆議院 議員食堂前

大臣)

 本日の閣議は通常の報告案件の他、総理から消費者行政に関する一元化の担当大臣を岸田大臣にするということの報告がありました。

記者)

 昨夜、力士急死問題で前時津風親方と兄弟子が逮捕されたことについて、大臣の所感をお聞かせ下さい。

大臣)

 未来ある若者が命をなくしたわけですから、これは大変大きな問題であり、本当に残念なことであります。財団法人日本相撲協会(以下「相撲協会」)を所管する文部科学省としても、大変遺憾に思っております。
 この問題につきましては、私の大臣就任早々でしたが、昨年9月に北の湖理事長をお呼びして、既に指導を行っております。
 現在、再発防止検討委員会を相撲協会内で立ち上げ、第三者も入って検討して頂いていると承知しておりますが、何よりもまず一番大事なことは、再発を何としても防止して頂きたいということです。また、前時津風親方には既に相撲協会より処分がなされておりますが、他の関係者3人はまだ保留ということになっていますから、事実関係をしっかり確認して、相撲協会として適切な対応をされるようにして頂きたいと思います。さらに、これだけ多くの国民の関心事になっているわけですから、相撲協会自らがしっかりと説明責任を果たしていくことが重要です。
 今日10時40分に九重親方と伊勢ノ海親方が文部科学省に来られますので、私は予算委員会ですから松浪副大臣が代わりに対応しますが、この3点についてきちんと申し渡すように松浪副大臣には指示しておきました。
 いずれにしましても、長い歴史の中でこういうことが起こったということは残念です。これから名誉を回復し、なおかつファンの期待を裏切らないように、相撲協会において、しっかりとした対応を取って欲しいと思っております。

記者)

 前回は疑惑だったのですが、今回は事件とはっきりいたしました。相撲協会に求めることは、再発防止と担当者の処分程度で大丈夫だとお考えですか。

大臣)

 逮捕されたということで、これからより詳細が明らかになってくるでしょうから、その段階で、相撲協会がどう対応されるかしっかりと見守っていきたいと考えております。文部科学省は相撲協会とは所管の公益法人ということで関わっているわけですから、その観点から、相撲協会の対応の中で不適切なことがあれば、当然文部科学省としても対応していかなければいけないと思っております。

記者)

 兄弟子の処分のあり方、時期やその内容についてはどうお考えですか。

大臣)

 まあ、これについては、まず第一義的には相撲協会が判断をされるべき事項だと思いますので、文部科学省としてはしっかりと見守っていきたいと思います。前回も申し上げましたが、今回の件は、相撲協会自らがきちんとけじめをつけられるべきことだと思います。

記者)

 今回の事件は、その今大臣がおっしゃった公益性に対する影響というのは、どのようにお考えですか。

大臣)

 今回の事件によって、相撲協会には公益性がないとしてどうこうするという判断にはまだ至っておりません。ただし、文部科学省としては既に指示をしているわけですから、まずはそのことに対して、相撲協会においてしっかりと対応を取られることが大事だと思います。そのために第三者も入った委員会の設置を指示し、検討して頂いているわけですから。

(了)

(大臣官房総務課広報室)