平成19年9月14日大臣会見概要(閣僚懇談会)

平成19年9月14日
9時26分〜9時37分
参議院議員食堂

大臣)

 今日は「閣僚懇談会」という形で開催されまして、案件には総理以外が署名をして、持ち回りという形で、最後に総理が署名をされて、閣議が成立するという運びになっています。案件については特にご報告することはありません。厚生労働大臣から、百歳の高齢者に対する祝状及び記念品の贈呈についてと平成19年版厚生労働白書についてご発言がありました。私からは、長岡技術科学大学の学長に小島陽先生を任命することについて閣議のご了承を頂きたいと申し上げ、全員がサインをしましたので、総理の署名によって閣議了解が成立すると思います。
 それから、署名が終了した後、私から申し上げたことがあります。これは官房長官から記者の方々に、そういう意見があったということをきちんと伝えて欲しいと申し上げましたので、官房長官からお話があると思いますが、私からもお伝えします。それは、「お互いに長年一緒に仕事をしてきた仲間として、今苦しい病気を抱えて入院しておられる安倍総理には、閣僚全員からのお見舞いの気持ちを官房長官から伝えて欲しい」ということが一点。それからもう一つは、「今、自民党総裁選の報道は、紙面或いはテレビを埋め尽くしているが、次の内閣が決まるまでは、国政上は安倍内閣が厳然として存在しているので、一人ひとりの国務大臣は毅然として所掌の仕事をする。必要な会議は官邸で開いていることを国民に示さなければならないので、そこのところは遺漏のないように取り計らってもらいたい」ということです。官房長官は「当然その通り、自分は官房長官といった首相の職務代行者として責任をもって処置いたします」ということでした。

記者)

 一昨日の教育再生会議の分科会ですが、総理の辞任表明を受けて、第三次報告に向けた具体的な議論に入れませんでした。また、今後の教育再生の動向について、色々なところから困惑の声も出ています。それらについてはどうお考えでしょうか。

大臣)

 教育再生会議というのは、閣議決定でできた安倍総理の私的諮問機関的なものなのです。形式的に言いますと、次の総理になられる方がどう判断されるかが大きなポイントだと思いますが、第一次報告、第二次報告は、我々の行政上の大きな参考として扱ってきたわけですから、私は次の総理も教育再生会議は存続させられるのではないかという気はします。ただ、これは私が当事者ではありませんから分かりません。教育再生会議は、多様な意見を汲み上げるためには非常に有意義な組織ですが、同時に国会もありますし、中央教育審議会もありますし、或いはメディアを通じての国民の意見もありますから、一時中断したからといって、教育行政は遅滞するというものではないと私は思っております。

記者)

 総裁選の話ですが、福田元官房長官が昨日立候補する意向を示し、麻生幹事長が今日午後にということですが、志帥会としてはどういう対応を取られるのでしょうか。

大臣)

 今は文部科学大臣としての会見ですから、あまり詳細なことは申し上げられませんが、会としての対応は会長一任になっております。ただ、数合わせをするわけではないので、色々な志を持っておられる方から、お話は聞かなければならないですよね。非常に短期間のことですから、施策を体系的に作ってというのは無理だと思いますが、その心情その他についてお伺いした上で、会員にもはかりながら、ご支援するかどうかを決めていくということだと思います。そういう意味では、どこがどうということは差し障りがありますから申しませんが、今立候補の志を持っておられる方の周辺から、非常に綿密に色々ご要請があるところと、全くなしのつぶてのところがあります。これはいずれ正式になってからと思っておられるのかも分かりません。よく話を聞いてみないといけないのですが、普通の常識ですと、ヨーイドンの前には色々連絡があったりするものなのですよね。

記者)

 改造後の内閣が非常に短命で終わるということについて、改めてご感想というか、思いをお願いします。

大臣)

 短命で終わるということについては、あの時点でああいう表明をされるということが、国民間には色々なご意見があるだろうということを申し上げたと思います。つまり参議院選挙を惨敗した後、やり遂げるという決意を示されて、内閣改造をされて、自分の所信を国権の最高機関でおっしゃるまでのことをされたわけですから、健康上の理由があったようで、私はそれを知る由もないですが、その辺の危機管理というのか、状況を誰がどこまで知っていたのかということも含めて、少し残念だという気がしますね。

記者)

 前回の会見以降、総理と直接話をされる機会というのはあったのでしょうか。

大臣)

 いいえ、ありません。ただ、会見前には総理からお電話はいただいております。大変申し訳なかったという主旨でした。今は入院をしておられますから、あまり騒がせることはするべきではありません。

記者)

 自民党の総裁選の日程が決まりまして、おそらく次の内閣が発足するのは今月の最後くらいになると思うのですが、予算の編成ですとか、国会が事実上そこまで止まってしまうということで、次の政権を含めての影響、例えば年越えですとか、年度越えの可能性はあるのでしょうか。

大臣)

 それは次の内閣が発足し、総理大臣はじめ各閣僚、執行部が判断をして、そういうことにならないように努力をするのは当然のことでしょう。国会が遅れれば予算成立は遅れるということであって、予算編成自体が遅れる必要は全くないわけです。

記者)

 志帥会として何時までに態度を表明したいと。

大臣)

 それは志帥会の記者会見でお答えをすることです。

(了)

(大臣官房総務課広報室)