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平成17年7月1日大臣会見概要

平成17年7月1日
9時13分〜9時25分
文部科学省記者会見室

◎一般案件
ペルー国駐箚特命全権大使石田 仁宏に交付すべき信任状及び前任特命全権大使成田 右文の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(外務省)


◎国会提出案件
参議院議員福島 みずほ(社民)提出難民認定申請者の個人情報に対する守秘義務に関する質問に対する答弁書について
(法務省)
参議院議員白 眞勲(民主)提出北朝鮮貨客船「万景峰九二」号に対する政府の対応等に関する質問に対する答弁書について
(財務・外務・国土交通省)
衆議院議員中根 康浩(民主)提出介護保険制度に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
参議院議員広中 和歌子(民主)提出小児・幼児に対する向精神薬の投与に関する再質問に対する答弁書について
(同上)
参議院議員津田 弥太郎(民主)提出リバースモーゲージの普及促進に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働・総務・国土交通省)


◎公布(法律)
会社法(決定)
 
会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(決定)
 
独立行政法人住宅金融支援機構法(決定)
 
障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
 
航空法の一部を改正する法律(決定)


◎政令
電気通信事業法施行令の一部を改正する政令(決定)
(総務省)
心身喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律の施行期日を定める政令(決定)
(厚生労働・法務省)
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(厚生労働・法務・財務省)

◎人事


◎配付
平成17年版通商白書
(経済産業省)
労働力調査報告
(総務省)
消費者物価指数
(同上)
家計調査報告
(同上)


大臣)
 本日の閣議におきましては、私からモスクワでのITER(イーター)(国際熱核融合実験炉)の閣僚級会合の報告をいたしました。ポイントを申し上げますと、「ITER(イーター)建設地が欧州に決定されるとともに、わが国もホスト国に準ずる地位を確保し、欧州と並ぶ国際拠点として重要な役割を果たすことが決定されました。これによりITER(イーター)計画は大きな一歩を踏み出すこととなり、今回の決定は極めて重要な意義を持つものであります。計画の成功に向けて、その役割をしっかり果たしてまいりますので、引き続き関係府省のご協力をお願いいたします。」といったことです。なお、閣議の前にITER(イーター)計画関係閣僚会合を開きました。私より6極閣僚級会合の結果を報告するとともに、それを踏まえた当面のITER(イーター)計画への取組の方針を確認いたしました。ITER(イーター)計画は人類の未来のために極めて重要なプロジェクトであり、国際協力の下、世界の英知と能力を結集して取り組んでいくことが必要であります。私としてはこの計画の成功に向けて、課せられた重要な役割をしっかりと果たしてまいりたいと考えております。このほか、閣議におきましては、3つの国立大学法人の学長の人事について了解をいただきました。

記者)
 まず、ITER(イーター)の件ですが、関係閣僚会合で今後の方針を確認したということですけれども、その誘致を要請していた青森県や経団連などの関係者の対応を含めて、今後どうされていくのかお伺いいたします。

大臣)
 ITER(イーター)のサイトにつきましては、特に地元青森県六ヶ所村や経済界等にご支援いただいたところでございまして、そのおかげで今日までやってこられました。今申し上げましたように、準ホスト国として極めて重要な役割を果たすことができるようになったわけでございます。今日の関係閣僚会議におきましては、特に青森に対する配慮をしてほしいという意見がありましたので、そのことも含めて、これまでご支援いただいた方々に誠実にご説明申し上げていきたいと考えております。

記者)
 規制改革・民間開放推進会議が、教職大学院が参入障壁になるのではないかという指摘をし、今週の参考人ヒアリングにおける文部科学省との議論は、結局平行線に終わったのですが、規制改革・民間開放推進会議の指摘に関して大臣のご所見と、今後、どう検討されていくのかお伺いしたいのですが。

大臣)
 「教育は人なり」ということで、教師の質の向上が極めて重要であると思っています。フィンランドの教員は、大学院修了者が非常に多いといわれております。そういったことからも、いろいろなご意見がおありだと思いますが、私どもとしては、教師の質の向上ということをまず第一に考えたいと思います。教職大学院の在り方については、中央教育審議会で、今、熱心にご議論いただいているところですから、そちらの議論にまかせたいと思っております。

記者)
 ITER(イーター)の関係ですが、今日、坂田研究開発局長が、青森県にいらっしゃるということを聞いたのですが、「幅広いアプローチ」の関連施設について具体的に決めるのでしょうか。

大臣)
 6極の閣僚級会合におきましては、日本に対する感謝の言葉が相次いでありました。「幅広いアプローチ」の関連施設につきましては、わが国からいろいろなことについて要求をしていきたいと考えておりますが、まずは青森のご意見等を聞きながら進めていきたいということで、坂田局長もそういう方向での説明をするものと思っております。

記者)
 具体的に施設名は示されるのでしょうか。

大臣)
 今後の協議において具体化していくのだろうと思いますけども、第一義的には日本の意向が優先しますので、そういうことも含めて現地と相談しながらやっていきたいと思っています。

記者)
 関係閣僚会合では、どのようなお話がございましたか。

大臣)
 青森に対する特別の配慮をという意見が多かったです。それからもう一つは、日本が最後まで強く主張できなかったのは、財政的な面からかというようなご質問もありましたが、必ずしもそれだけではないと申し上げました。それよりも、やはりサイトを譲歩することによる国際協力ということも考えられるのではないかということを説明いたしました。いつまでもサイト決定を引き伸ばすということよりも、人類の将来のためには一日も早くサイトを決定して、次の段階に進むことが必要だったのだと申し上げました。しかも6極の枠組みを崩さないということが大事なことであり、そういったことを踏まえて大局的な見地に立った対応をしたのだということを説明いたしました。

記者)
 先ほどの「幅広いアプローチ」の関連施設の選定ですけれども、地元の青森の意見を聞くということですが、国としてはどのように選定していかれるのか、また、いつくらいまでにそれを具体化していくお考えでしょうか。

大臣)
 今後、「幅広いアプローチ」に関して、内外の核融合研究の動向等を踏まえまして、地元青森や研究者の意見も聞きながら検討していきたいと思っています。具体的には、ITER(イーター)の遠隔実験研究センターや核融合科学シミュレーションセンター、あるいは原型炉の国際研究チームの設計研究の場などが考えられているわけでございますが、早急に日欧協議を開始したいと考えております。

記者)
 できるものについては、来年度の概算要求に含めるのでしょうか。

大臣)
 それは、今後の動向を見たいと思っています。

記者)
 昨日、高知県の明徳義塾高校で学校の中での事件がありましたし、このところ立て続けにこのような事件が起きているという印象があるのですけれども、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。

大臣)
 こういう事件というのは続く傾向があるように思われるのですが、最近、15歳前後の子どもたちによる事件が多発しているのは、何か共通する問題があるのか、たまたまそうなのか、子どもたちの心の中で何かそういった異変が起こっているのか、いろいろと研究調査してみないといけないと思っております。

記者)
 何か具体的にお考えはありますか。

大臣)
 当省において「児童生徒の問題行動に関する文部科学省プロジェクトチーム」を再開させたいと思っております。

記者)
 いつごろを目処に。

大臣)
 第一回の会合は7月6日水曜日に開催し、早急に検討を進めて文部科学省としての施策を取りまとめてたいと考えております。

記者)
 スペースシャトルの打上げが13日に決まりましたが、このことについてご意見はありますか。

大臣)
 今日、テレビを見ていましたら、これまでで一番安全な打上げだというコメントがありましたけれども、安全面を含めて万全の体制で準備を進めてこられたと思いますから、打上げが成功裏に行われることを期待しております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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