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平成17年1月25日大臣会見概要

平成17年1月25日
9時48分〜9時57分
参議院議員食堂

国会提出案件

行政組織の新設改廃状況報告書を国会に提出することについて(決定)
(総務省・内閣府本府)


人事


配付

山形県知事選挙結果調
(総務省)
岐阜県知事選挙結果調
(同上)


大臣)
 本日の閣議では、文部科学省関係の案件はありませんでした。村田国家公安委員会委員長から中国への出張の報告と国連防災世界会議についての報告がございました。閣僚懇談会におきましては、花粉症の対策が必要ではないかというお話が小池環境大臣からありました。何人かの大臣からも発言がありましたけれども、私からも、平成13年度から文部科学省所管の理化学研究所で花粉症の研究をはじめているというお話をさせていただきました。それから中川経済産業大臣から、経済産業省で最近40代の職員が二人、癌で亡くなったのだけれども、きちんと健康診断をしていたみたいなので、健康診断の仕方を工夫した方がいいのではないかという発言がございました。それに対して、元看護師の南野法務大臣から血液検査等をプラスアルファしているという話がありました。小泉総理からも、自分の友人も、最近、何人か亡くなってショックを受けているが、今の日本は長寿社会になり、100歳以上の方も多くなってきているけれども、これがいつまで続くか心配だと。特に若い人、子どもたちの食生活が心配だというお話がございましたものですから、私もそのことを十分感じており、食育の重要性を認識しているというお話をさせていただきました。ご飯や味噌汁を中心とした日本古来の食事というのが基本になるべきではないかと申し上げ、総理もそれに賛成だとおっしゃいました。学校における米飯給食が、現在、週2.9回になったのですけれども、これをもう少し増やせないかというお話もさせていただきました。とにかく、今、子どもたちの食生活というのが非常に貧弱になっているのではないかと思います。きちんと子どもたちに朝食を食べさせて学校に送り出すというのは、保護者としての努めではないかということを、いろいろな機会に主張していますということを申し上げました。

記者)
 土星の衛星のタイタンに探査機が着陸して、かなり鮮明な画像等が送られてきましたけれども、探査結果についての大臣の感想をお聞かせください。

大臣)
 欧州と米国の国際協力プロジェクトによりまして、1月14日に探査機ホイヘンスが土星の衛星タイタンに着陸し、史上初めてタイタンの大気や地表の物質のデータの取得に成功をしたということでございまして、それによりますと地表で降雨や浸食等の河川作用があることがわかったようです。各国で大きな関心を呼んでおりますが、今回の成果というのは、科学的な側面はもとより人類に夢を与えるすばらしいものだと感じておりまして、引き続きこの土星探査プロジェクトの成果に注目していきたいと考えているところでございます。

記者)
 東北大学の学長の選考についてですけれども、これまでの学内の選挙で選ぶという方法から学内外の有識者による選考会議というのを設置して、そこで決めることにするという発表があったのですけれども、これについての大臣のお考えはいかがでしょうか。

大臣)
 法人化前は、学内の教員組織の代表者のみで構成された評議会で学長の選考を行っていたのですけれども、法人化後は、構成員の半数は学外の有識者が占める学長選考会議が最終的に学長選考について責任を有することになったわけでございまして、今回の東北大学の試みも含めて、今後とも各大学が、国内外あるいは学内外から学長の適任者を選ぶ工夫を更に重ねることを期待したいと思っております。今回の東北大学の方法というのは、一つの試みとして積極的に評価したいと思っております。

記者)
 昨日の代表質問で総理と民主党等の野党とのやりとりがありましたけれども、昨日の総理の答弁や対応の仕方、民主党や社民党のその対応の仕方について、どのように思われますか。

大臣)
 追加の質問を9項目も早口でいきなり質問されると、質問を書き留めるだけでも大変だし、答弁はなかなか難しいだろうなと思います。あのようなやり方というのは、本当に真剣に議論しようとする場合には、適当ではないと思います。やはり大事な問題であればあるほど、事前にきちんと質問内容を告げて、それに対するしっかりとした答弁を求めるべきだと思います。また、そういったことで議場を退出したりするのは、何か子どもじみていて、恥ずかしいことだと思うのですが。

記者)
 センター試験で、教科書と同じ評論文が出題された件ですが、センターのデータベースで容易に検索できたということについては、どのようにお考えですか。

大臣)
 本当にしっかりしてもらいたいと思います。この前も申し上げましたけれども、受験する側の本当に必死な立場というのを関係者は理解していただいているのかどうか、もっと真剣にやっていただきたい。真剣にやっていれば、わかったことではないかと思います。より一層、関係者の方々の反省を求めたいと思います。

記者)
 中央教育審議会の人選については、その後、どのような状況でしようか。

大臣)
 まだ聞いておりません。

記者)
 まだ、しばらくかかりそうですか。

大臣)
 まだ、しばらくかかるかどうかは、わかりません。地方団体側から3名を委員にという申し入れがあったと聞いているのですけれども、それは無理だと言って、それ以降どうなったか聞いていません。やはり、これはバランスの問題がありますし、いろいろな幅広い分野から選ばなければならないわけで、3名を委員にというのは無理な話だと思います。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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