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平成16年12月20日大臣会見概要

平成16年12月20日
9時49分〜9時57分
文部科学省記者会見室

平成17年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度について(了解)
(内閣府本府)
平成17年度予算における一般会計公債発行額について(決定)
(財務省)
平成17年度一般会計歳入歳出概算について
(同上)
平成16年度一般会計補正予算(第1号)等について(決定)
(同上)

大臣)
 本日の臨時閣議におきまして、平成17年度予算の財務省原案が提出されました。この原案では、具体的内容は示されておりませんが、文部科学省の一般会計総額は、5兆7,163億円で対前年度比マイナス3,436億円の5.7パーセント減と大変厳しいものとなっております。文部科学行政は、わが国社会経済の発展の基盤となるものであり、人間力向上のための教育改革及び科学技術・学術の振興に寄せられる国民の強い期待に応えるとともに、教育・文化立国、科学技術創造立国の実現に向けて、今後の復活折衝において予算の確保に最大限努力してまいる所存であります。また、閣議におきましては、本年度の一般会計補正予算の決定などもありました。なお、臨時閣議の前に、沖縄における科学技術大学院大学設立構想の推進に関する関係閣僚会合が開催されまして、構想の一層の推進を申し合わせたところでございます。

記者)
 今、御発言にもございましたけれども、非常に厳しい査定のようですが、政府全体として歳出の見直しということを掲げる中でも、文教予算がかなり削られている一方で、科学研究費については伸びているようですけれども、その辺について大臣の受け止めはいかがでしょうか。

大臣)
 私は、まだ具体的な数字を聞いていないのでコメントは差し控えたいと思います。後ほど、会計課長から具体的な説明があると思います。数字は聞いてませんが、今からの復活折衝次第ではないかと思います。

記者)
 昨日、NHKの一連の不祥事について、経緯を説明する番組が放映されまして、会長は辞任しないで、当面、留まって続けられるということをおっしゃったのですけれども、もし、番組をご覧になっていればそのご感想を、また、番組をご覧になっていなくても辞任をしなかったことについての大臣の考えをお伺いできますでしょうか。

大臣)
 番組の一部を見させていただきました。出席された方々から、大変厳しいけれども的を得た、本当にNHKが公共放送としてこうあるべきだという貴重な御意見がたくさんあったと思います。それに対して会長も一生懸命答えておられたと思っております。やはりまだNHKに対して、国民・視聴者の皆様が非常に期待しているということを感じましたし、また、私自身も一視聴者としてNHKにはもっとこれからも頑張ってもらいたいと思っております。出処進退というのは、ご本人自らがお決めになる話だと思ってますから、その点についてのコメントはいたしません。こういったことが起こった場合、辞めるのも責任の取り方ですし、辞めないで改善に一生懸命頑張るのも責任の取り方だと思ってますので、改革に努力されることを期待しています。

記者)
 国立大学の授業料が標準額を1万5,000円引き上げるということで具体的数字が出されたようですけれども、この数字についてはある程度やむなしという見方をされているのかお考えをお聞かせいただきたいのですが。

大臣)
 今までずっと2年毎に引き上げてきたから、来年度もということで捉えて欲しくないし、法人化して一年目ですから、せめて来年度くらいは何とか据え置いてほしいということを財政当局にお願いしてきたのですけれども、しかし一方では大学の運営ということもありますし、そういう意味では、もし引き上げるならばその幅については、できるだけ圧縮してほしいということもお願いしてきました。まだ、1万5,000円引き上げで正式に決まったわけではありませんけれども、そういうことが決まるとすればやむを得ないのかとも思います。

記者)
 科学技術に関連してですけれども、「しらせ」の後継船に10億円の新規予算がついて、6年の建造を5年に短縮して空白期間が一年になりますけれども、この点についてはどう思われますか。

大臣)
 空白期間は、できるだけ無くしてほしいということを、文部科学省としては要求していましたから、そのような方向に沿ったものであると評価しています。

記者)
 一年の空白期間であれば対応できるということですか。

大臣)
 それは対応しなければならないと思っております。

記者)
 私学助成について、財務省側は少子化などを理由にかなり減額査定してきているのですが、この辺が折衝のポイントになると思うのですけれども、どのようにお考えですか。

大臣)
 授業料に関しまして、国公私間の格差を是正するということも言っているわけですから、逆に言えば私学助成の方も、もっと何とかしなければいけないと思います。私学の現状を見ますと、単に少子化で学生数が減ってきているということだけでは納得できないものがありますから、これについては最後まで復活折衝に努力していかなければならないと考えております。先ほど財務大臣にお会いしましたので、今年は銀杏の葉がまだ残ってますが、昔、私が主計局にいる頃は、銀杏の葉が全部散らなければ予算は終わらないと言ったものですといった話もしてきたのですけれども、私学助成の関係につきましては、最後まで頑張りたいと思っております。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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