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平成15年7月25日大臣会見の概要

平成15年7月25日
9時45分〜9時54分
文部科学省記者会見室

◎国会提出案件
衆議院議員佐々木秀典(民主)提出金大中氏拉致事件に関する質問に対する答弁書について
(警察庁)
衆議院議員長妻昭(民主)提出クルマの車名別乗員死亡率に関する質問に対する答弁書について
(同上)
衆議院議員保坂展人(社民)提出公的年金制度に対する国民不信の原因である様々な問題に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省)
参議院議員又市征治(社民)提出医薬品販売の規制緩和の危険性に関する質問に対する答弁書について
(厚生労働省・内閣府本府・総務省)

◎公布(法律)
行政書士法の一部を改正する法律(決定)
商法及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律の一部を改正する法律(決定)
少子化社会対策基本法(決定)

◎政令
司法書士法及び土地家屋調査士法の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令(決定)
(法務省)
在外公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の額並びに住居手当に係る控除額及び限度額を定める政令の一部を改正する政令(決定)
(外務省)
中小企業退職金共済法施行令の一部を改正する政令(決定)
(厚生労働省)
独立行政法人農畜産業振興機構法施行令(決定)
(農林水産・財務省)
独立行政法人農業者年金基金法施行令(決定)
(同上)
独立行政法人農林漁業信用基金法施行令(決定)
(同上)
エネルギーの使用の合理化に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(経済産業・国土交通省)
下請中小企業振興法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令(決定)
(経済産業省)
下請中小企業振興法施行令及び中小企業総合事業団法施行令の一部を改正する政令(決定)
(同上)
官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(同上)
新事業創出促進法施行令の一部を改正する政令(決定)
(同上)
港則法施行令の一部を改正する政令(決定)
(国土交通省)
国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律第2条第2項の法人を定める政令の一部を改正する政令(決定)
(環境省)

◎人事


◎配付
平成15年度普通交付税大綱
(総務省)
消費者物価指数
(同上)


大臣)
 本日の閣議では、総務大臣から平成15年度普通交付税大綱と消費者物価指数についての御発言がございました。閣僚懇談会では、防災担当大臣から7月の梅雨前線豪雨による災害について、先般現地調査された内容と現在の被害状況について御説明がありました。非常に悲惨な状況であり、心からお見舞いを申し上げたいと思います。
 この度、厚生労働省と文部科学省が共同で、「第3次対がん10か年総合戦略」を策定いたしました。これは、当省と厚生労働省が協力して、がんに対する研究、予防及び医療の総合的かつ重点的な推進に取り組んでいくというもので、閣僚懇談会において、私から厚生労働大臣とともに御報告をいたしました。がんの本態につきましては、最近の生命科学のめざましい進展によりまして、がんに関する遺伝子の発見など、遺伝子レベルでの解明が進んでいるところです。本年4月にヒトゲノムの解読が完了したことにより、今後、がんをはじめとする病気の治療や予防の技術開発が一層進展していくものと期待されております。がんは、我が国における死亡原因の第一位でもあり、がんについての基礎研究とそれに伴う実践的な技術開発が進展するということは、国民のみならず世界人類のために極めて有意義なものだと思います。当省としましては、厚生労働省とも緊密に連携を図りつつ、更なるがんの本態解明などの基礎研究とその成果を革新的な診断・治療法に繋げる取組を推進したいと考えています。また、ゲノムの機能解明の一層の推進を図り、がん研究との連携を進めてまいりたいと思います。

記者)
 嬉しいニュースですが、世界水泳選手権で北島選手が100メートル平泳ぎの金メダル獲得に続き、200メートル平泳ぎにおいても世界新記録で優勝したということについての御感想をお願いします。

大臣)
 本当に嬉しいですね。元気が出ます。自分の力を信じて、決勝という一番緊張を強いられる場面で世界新記録を出した、その精神力とそこに至るまでの心身の鍛練が大変素晴らしいと思います。こういう素晴らしい若者がどんどん出てきてくれるというのが私どもの願いです。北島選手には、今後も力を伸ばして、世界の大舞台で大いに活躍してもらいたいと思います。

記者)
 先日、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会総則等作業部会において、学習指導要領の基準性について見直しの方向性が示されましたが、それについてはどのようにお考えですか。

大臣)
 作業部会でのご議論の中で、これまでの学習指導要領の「基準性」に関する記述が解りにくいといった御意見があったようです。また、いわゆる「はどめ規定」をより明確に記述することにより、その趣旨を周知徹底し、児童生徒の実態に応じた指導が可能であることを示す必要があるという御議論があったとも聞いております。今、私どもが進めておりますのは、児童生徒一人ひとりの能力あるいは個性に応じて、いろいろな手段・方法により指導することで、全ての子どもたちに達成感を持ってもらうということをねらいにしていろいろな政策を実施しているわけです。学習指導要領の規定を、子どもたちがそれぞれの伸びる力を十分発揮できるように見直していくということは大事だと思います。その意味で、先の作業部会での御議論には私は大いに注目しておりますし、大変良い方向ではないかと思います。もちろん、発展的な学習が可能になったからといって、無制限に難しいことをどんどん教え込むような短絡した用い方をしないで欲しいとは思います。また、記憶中心の、機械的に問題を解くテクニックのみを磨くのではなく、本当に一人ひとりが達成感をもって勉強する、理解をする、そしてその理解の上に学ぶ習慣や学ぶ楽しさというものを身につけてもらうために全力を尽くしているわけです。「はどめ規定」の見直しが良い方向にいくように十分検討していただきたいと思っています。中央教育審議会では、教育課程部会が今後更に2回あり、分科会、総会での審議もございますので、更に議論を深め、パブリックコメント等意見を募集し、秋を目途に答申をいただきたいと考えております。

記者)
 北島選手の活躍について、例えばスポーツ功労者賞の授与などについてもお考えでしょうか。

大臣)
 まだニュースを聞いたばかりですが、何か考えてみたいとは思っています。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

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