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平成13年11月22日大臣会見の概要

平成13年11月22日
9時25分〜9時40分
文部科学省記者会見室


一般案件
平成13年9月11日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき,自衛隊の部隊等による協力支援活動,捜索救助活動及び被災民救援活動の各活動の実施に関し承認を求めるの件(決定)(防衛庁・内閣官房・外務省)
平成13年度一般会計予備費使用について(決定)(財務省)
   
公布(法律)
銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律(決定)
商法等の一部を改正する法律(決定)
商法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備に関する法律(決定)
一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律(決定)
特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律(決定)
国際機関等に派遣される防衛庁の職員の処遇等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
平成14年ワールドカップサッカー大会特別措置法の一部を改正する法律(決定)
国会議員の秘書の給与等に関する法律の一部を改正する法律(決定)
   
政令
司法制度改革推進法の施行期日を定める政令(決定)(内閣官房)
司法制度改革推進本部令(決定)(同上)
内閣法制局設置法施行令の一部を改正する政令(決定)(内閣法制局)
警察法施行令の一部を改正する政令(決定)(警察庁)
国際機関等に派遣される防衛庁の職員の処遇等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)(防衛庁)
防衛庁の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)(防衛庁・総務・財務省)
地方公務員等共済組合法施行令の一部を改正する政令(決定)(総務省・警察庁・文部科学省)
補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)(財務省)
国家公務員共済組合法施行令の一部を改正する政令(決定)(同上)
   
人事
   
大臣)
   今日の閣議は我が省に関するものは特にございません。
   報告事項の中で、国の審議会等における女性委員の参画状況がまだ十分でないが、本年9月末現在の女性委員を集計した結果、24.7パーセントとなったとのことです。7年前の調査と比べて3.8ポイント上昇したとのことでありますが、各省ともに30パーセント目標を達成できるようにということです。我が省は大体30パーセントで優良な方だと思っております。
   
記者)
   帝京大学の寄付の関連で、大学側は大学とは関係ないというコメントを出しているようですけれども、文部科学省も調査に乗り出すということで、まず大学側の責任はどうなのかということと、今後は例えば補助金の減額につながるのかというお話をお伺いしたいのですが。
   
大臣)
   帝京大学の問題はNHKの報道もありまして、我が省としては入学者選抜の公正さを確保するため、従来から局長通知において入学に関する寄付金の収受を禁止することについて指導してきたところであります。現時点では入学に関する寄付金の収受の有無など、報道された内容の事実関係について大学関係者から事情を聞いているところです。昨日、我が省で帝京大学本部の事務次長と広報担当を呼びまして、第一弾の事情聴取をいたしました。その結果については、当問題の帝京グループ関係者は、今の理事長の弟でありますけれども、その人が本人に関わったかについては大学としては承知しない。今後、大学としても事実関係の確認を含めて対応について早急に検討したいということでありますし、合格発表前における入学者からの寄付金の募集については56年度以降一切行っていない。寄付金の募集通知は合格発表後に送付しているという説明はあったのですが、やはりこういう問題は国民の大学の在り方に対する信頼を損ないますし、仮にそれが事実であれば大きな問題だと考えております。そういうことで第一弾の事情聴取はいたしましたけれども、今後この問題についてより一層、真実を明らかにするべく省内でも体制を整えましてきちんと対応してまいりたいと思っております。今はその事実を調べることでございますし、国税当局の方でもそれを行っているようでございますが、私どもとしては入試の公平性の確保、特に医学部に関することは将来の医療に携わる人の人材の育成に関することでありますので、厳正に行ってもらいたいと思っているところでありまして、この問題についての国民の不安、意見を十分に勘案しながらしっかりと対応していきたいと思っております。
   
記者)
   2頭目の狂牛病の牛が発見されましたが、学校給食に何か影響はあるのでしょうか。
   
大臣)
   私もすぐに心配になりまして、昨日も農林水産大臣に2回に渡って良く聞きまして、よくよく確かめたのでございますけれども、2頭目のBSEの牛が確認されて診断されたということでございます。このことについては昨日厚生労働、農林水産両大臣の談話が出されておりまして、この牛が決して市場に出回ることがないよう措置されていますということで、先月の18日以降の全頭検査体制がうまく機能しているので今回、そういう牛が存在したことが分かったわけであります。したがってそれは市場に出ないわけですし、今市場に出ている牛については心配する必要は全くないということであります。御存知のように、10月18日の全頭検査体制の整備に伴いまして、局長名の通達を出して、牛肉の使用を自粛している学校等について、保護者の理解を求めながら適切な対応が取られるように指導してきているところです。先ほど御説明したような内容でございますので、今回の件によってこの指導を変更することは考えておりません。今後とも適切な情報提供を行っていきたいと思ってます。
   
記者)
   補正予算の話ですが、2次補正を組むことが決まって、来年の1月末からの通常国会で提出となっていると思いますが、具体的な編成方針などのお考えがあれば教えていただきたいのですが。
   
大臣)
   政府として第2次補正予算を組むことは大変な決断だと思います。財源も色々と工夫しながら第2次補正を組もうということでありますので、その効果自体はやはり将来に向けてあるいは現在日本が抱えているいろいろな問題の解決につながるような内容でなくてはいけないと思っています。文部科学省は「骨太の方針」の中で重要な分野として挙げられました「教育、人材育成」、「科学技術」を所管している省でありますので、重点を十分勘案しながら日本の現在の問題そして将来の問題に十分寄与できる中身の要求を当省としても考えていきたいと思います。今そういう方向性が出たばかりでありますので具体的に何を行うかはこれから検討に入りたいと思っております。
   
記者)
   それは、いわゆる「学校生き生きプラン」で採用人数を増やすなどの類ではなくて、新たな策を考えていきたいということでよろしいですか。
   
大臣)
   そうですね、もう少し編成方針が決まってくる段階もあるかもしれませんし、私どもとしては先ほど申し上げたような趣旨で本当に何が必要かを重点的に絞った良い案を出していきたいと思っております。
   
記者)
   皇太子妃殿下の雅子様がもうすぐ御出産の予定ですが、生まれた時に、例えば国旗掲揚を求めるなどの対応についてはどのように考えていらっしゃいますか。
   
大臣)
   そこまでお答えする段階ではございませんが、個人的にはお生まれになれば大変嬉しいことだと思っています。どういう祝賀の仕方があるかについてはまだ政府としての対応が決まっておりませんので、今後その対応方針が決まればそれに沿って我が省としても必要な対応をするべきと思っております。今はとにかく無事に御出産されますことを心から祈っているというのが私の心境でございます。
   私からお話したいことがございます。高校生にとって日本育英会の奨学金の内定が遅れていることで大変不安を感じている高校生及び保護者の方が多いと思います。確かに特殊法人の予算要求の面で、これまでと同じように対応できないこともあったわけでございますけれども、私は今の段階でそういう不安を持っている高校生、保護者がいることは大変大きな問題だと思っております。従いまして、遅くとも年内には内定すると言っておりますが、私としては直ちにこの問題について対応してもらいたいと今日、明確に担当に指示をするつもりでおります。一日も早く高校生たちの不安を解消していくことが私の任務と思っておりますし、今日、財務大臣ともお話をする機会がございまして、財務大臣も「是非やってくれ」ということでございますので、とにかく早期に着手をして国民の不安を解消する方向で応えたいと考えております。奨学金を希望する生徒が安心して入学準備を進めることができるように、今日から着手をして可能なかぎり早めに決定通知を出せるようにしたいと思っているところでございます。
   
記者)
   帝京大学の関係ですけれども、親の意識としても、金を要求されて数千万を出すという親側の問題もあるのかとも思いますが、それについてはどうお考えですか。
   
大臣)
   いろいろな事情があって是非とも自分の子供をあそこに入学させたいという親心は分かります。私が言うべきことではないと思いますが、国民感情としてどうかという気持ちを持つ人は多いのではないかと思います。特に我が方から入試の厳正な対応について通知をだしているところですので、大学関係者のみならず国民の側も十分配慮していただきたいと思います。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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