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平成13年11月16日大臣会見の概要

平成13年11月16日
9時9分〜9時22分
文部科学省記者会見室
一般案件
テロリストによる爆弾使用の防止に関する国際条約の受諾について(決定)(外務省)
平成13年9月11日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法に従って行われるアメリカ合衆国軍隊等への物品等の提供に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の書簡の交換について(決定)(同上)
インド首相アタル・ビハリ・ヴァジパイ閣下の公賓待遇について(了解)(同上)
アルメニア共和国大統領ロベルト・コチャリャン閣下の公式実務訪問賓客待遇について(了解)(同上)
   
国会提出案件
参議院議員峰崎直樹(民主)提出アイヌ民族についての日本政府の認識に関する質問に対する答弁書について(外務・経済産業省)
   
公布(条約)
テロリストによる爆弾使用の防止に関する国際条約(決定)
   
政令
薬事法施行令の一部を改正する政令(厚生労働省)
農業協同組合法施行令の一部を改正する政令(農林水産省・金融庁)
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行令の一部を改正する政令(経済産業・環境省)
ダイオキシン類対策特別措置法施行令の一部を改正する政令(環境省)
   
人事
   
配付
月例経済報告(内閣府本府)
平成13年版犯罪白書(法務省)
   
大臣)
   今日の閣議は特に当省の関係はありません。
   犯罪白書が出ました。最近の状況について日本は諸外国に比べて、これまで治安の良好な状況を保たれてきたが、近年にいたり犯罪の認知件数が激増し、治安の悪化を憂慮する声が日ましに広まっていますと法務大臣から報告がありました。これを受けて刑事司法機関においても悪化する犯罪情勢への対応の在り方が近年の課題のひとつになっているので、国民の信頼をもとに増加する犯罪への対応に対して一層効果的な刑事政策を実現したいと話がありました。
   WTOに参加しておられた農林水産大臣と経済産業大臣からの報告がありました。
   
記者)
   2点お伺いしたいのですが、一昨日、国大協の総会にお出になられて、御挨拶の後、来られた学長さんたちとお話されたようですが、その懇談の内容について聞かせてもらえれば。もう一点、えひめ丸の引き上げが本日で完了するということですけれども、それについて何か。
   
大臣)
   学長懇談会は、実は昨日の学長会議において文部科学大臣挨拶をやるべきであったわけですが、国会の関係で出られなくなったので前の日の夕方、懇談会に出席しました。大臣にとってすべての国立大学長とお会いするのは年にあまり無いので懇談会に出まして、今日の日本の状況、大学の置かれた状況などを説明しました。私の言いたかったことは、これから日本が生き残っていくには知の拠点である大学がしっかりしてもらわないと成り立たないと奮起を促すという点が基本にありまして、そういう角度から各学長に今日、日本の置かれている状況及び主として国立大学に対する国民の期待あるいは構造改革が言われている中で大学がもっと自主的にいろいろ改革してもらうことに対する国民の期待といった現状をしっかり認識して欲しいことが一点。もう一つは今日の状況は大学が本当に改革をしていくために非常に良い機会である。一つは国立大学法人化の話が進んでおりますし、またこれまで10年余にわたって大学審議会において、いろいろ熱心な議論が行われて、大学の改革の在り方について大学がこうあって欲しいという日本の英知を集めた審議会が開かれております。目下も中央教育審議会の下の大学関係の分科会なり、科学技術・学術審議会との連携による連絡会などによって大学の在り方がいろいろ議論されているわけですけれども、そういった中身を十分に考えた上で、本当の意味の改革をやって欲しい。従って五里霧中であるという話などいろいろございますけれども、そうではなくて本来大学が発揮すべき機能を十分に発揮してもらいたい。そのことによって国民の理解を得られていく。そして大胆に改革に取り組んで欲しいということでした。文部科学省としても、そうした大学の取り組みをきちんとバックアップしていく姿勢もお話しておいたわけです。6月に大学構造改革方針を出しましてから、いろいろな形でその考え方をいろいろな手段で話してまいったわけですけれども、大学長にとって大きな課題と受け止められて、いろいろな反応があったわけです。昨日、一昨日の我々の説明によって本当のこれから取り組むべき方向について確信をもっていただいたのではないかと思っております。個別にたくさんの学長たちとお話できて大変有意義であったと思っております。
 えひめ丸の件でございますけれども、10月中旬に開始されました米海軍によるえひめ丸の船内捜索、回収作業は11月7日に終了しまして、11月8日に海上自衛隊による最終的な確認作業が開始されたわけでございます。現時点において、船内捜索、回収作業が最終的な終了を迎えたとは承知しておりませんが、いまだ発見されていない水口さんの家族の方々の気持ちは察するに余りあるところであります。身元が確認された8名の家族をはじめ関係者の方々に改めてお悔やみを申し上げるとともに、御冥福をお祈りしたいと考えております。
   
記者)
   スーパーカミオカンデの事故について、修理にかかる時間的な見通しと費用の見通しについて何か報告がありますか。
   
大臣)
   昨日、東京大学がスーパーカミオカンデにおきます光電子増倍管の破損状況について、事務局を通じて現在把握している状況を発表しました。これは現地にも事故対策班が置かれまして、そこを中心に破損状況や水質検査等について引き続き調査を行っていると聞いております。事故原因究明等委員会のメンバーも確定しまして、外国の研究者、外の大学の方々の英知も借りながら、きちんとした形で究明してくれると思っております。とにかく今やるべきことは早期に徹底した原因究明を行うことと考えておりまして、今後どのように進めていくかについては、東京大学事故対策委員会等で検討すると聞いているところでございます。この間もお話しましたように、これは本当に世界最先端をいく研究施設でありますので、日本のためにも、当該施設に関連する優れた研究者のためにもこの施設が早く再開されることを望んでいるところでございます。とにかく原因が究明されませんと今後の対策も立てられないところでありますので、事故原因の究明をし、原因究明後どのように進めていくかについて英知を集めて、できるだけ早い対応策について当事者側の考えを聞いてみたいと思っています。
   
記者)
   夫婦別姓問題の関係ですが、いわゆる旧姓使用が4月1日から認められるようになりましたが、大臣は女性キャリアとして旧文部省の中では初と、ずっとこられた経緯がありますが、どのように見てらして、また夫婦別姓問題についてどのようにお考えですか。
   
大臣)
   人間にとって自分が何か意志決定するときに、選択できる可能性があることが大事だと思っております。その意味では旧姓であれ、新しい配偶者のファミリーネームであれ、どちらかを自分で選択できることは素晴らしいことだと思います。私の時代では迷うことなく遠山姓を名乗りました。ただ、私も娘が一人でありまして、喜々として配偶者の名前になってしまいまして、これで遠山姓は途絶えることになりまして、いささか親としては残念だなと思うのが率直なところであります。今回、そういったような問題について議論をされて、多くの人が望む方向に事柄が進めばいいと思っております。
   
記者)
   W杯で、トルコが48年ぶりに本戦出場になりましたが。
   
大臣)
   おそらく喜んでるでしょう。トルコはもうサッカーが国技のようになってまして、サッカーについては本当に狂気の沙汰というくらいの騒ぎが起きる国であります。トルコは、サッカーについてはヨーロッパに属しておりまして、従ってヨーロッパのチームは非常に強いものですからなかなか勝って代表権を得られなかったわけですけれども、今回は日本だということで頑張ってくれたのではないかと思います。私もトルコの代表選手たちが来るのを楽しみにしております。
   
記者)
   日本と同じ組に入ったらどちらを応援しますか。
   
大臣)
   それは明解でありまして、いずれも最善を尽くしてもらいたいと思います。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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