本文へ
文部科学省
文部科学省
Home > 大臣の部屋 > 大臣会見の概要(遠山敦子文部科学大臣) > 平成13年9月11日大臣会見の概要

平成13年9月11日大臣会見の概要

平成13年9月11日
10時13分〜10時25分
文部科学省記者会見室


一般案件
ヴァチカン国駐箚特命全権大使中村實宏に交付すべき信任状及び前任特命全権大使岩波徹の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)(外務省)
   
国会提出案件
破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告を国会に提出することについて(金融庁・財務省)
衆議院議員島聡(民主)提出政府機密費に関する質問に対する答弁書について(内閣官房)
衆議院議員金田誠一(民主)提出那覇市情報公開取消訴訟に関する質問に対する答弁書について(防衛庁)
衆議院議員金田誠一(民主)提出F−4型機機関砲誤発射事故をめぐる防衛庁の対応に関する質問に対する答弁書について(同上)
衆議院議員金田誠一(民主)提出防衛庁による情報収集活動の限界に関する質問に対する答弁書について(同上)
衆議院議員金田誠一(民主)提出防衛庁の秘密と関係職員との関係に関する質問に対する答弁書について(同上)
衆議院議員金田誠一(民主)提出周辺事態安全確保法と国連憲章下で禁止されている武力の行使の関係に関する質問に対する答弁書について(外務省・防衛庁)
参議院議員渡辺孝男(公明)提出咽喉部や気管カニューレ,気管内チューブなどの中の痰や分泌物を吸引する行為をヘルパーに特例として認めることに関する質問に対する答弁書について(厚生労働省)
   
政令
平成13年5月29日から7月18日までの間における梅雨前線による豪雨により発生した災害についての激甚災害の指定及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令(決定)(内閣府本府・総務・財務・農林水産省)
航空機燃料譲与税法施行令の一部を改正する政令(決定)(総務・財務省)
消防法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令(決定)(総務省)
危険物の規制に関する政令の一部を改正する政令(決定)(同上)
高齢者の居住の安全確保に関する法律の一部の施行期日を定める政令(決定)(国土交通省)
   
人事
   
配付
平成14年度一般会計概算要求額調(財務省)

大臣)  今日の閣議ですが、長引きましたのは、色々な大臣が外国に行かれたことで、それぞれの仕事の成果の御説明があったためです。金融担当大臣からは一般金融機関の処理のための施策の内容がありました。総務大臣から機構定員の要求について、財務大臣からは平成14年度概算要求等についての御説明がありました。石原行政改革担当大臣から特殊法人等の改革について御説明がありました。特殊法人については、各省が出している報告に対する行政改革担当大臣としてのコメントを、今月末に公表するとのことで、とにかくゼロベースを基に見直すことが強調されました。
   石原大臣のフランス、イタリア国訪問、田中外務大臣の米国訪問、片山大臣のフランス、フィンランド訪問、APEC(エイペック)への財務大臣出席等々の御説明がありました。
   狂牛病の件について、閣僚懇談会で武部農林水産大臣から、BSE感染を示唆するような話が出たが、これについては処分をし、同省内に副大臣を本部長とする対策本部を作り、本格的な対策に取り組んでいるとのことであります。一般に食べられている部位というのは安全であるということを話されました。ただ風評によってこの問題が影響を大きくすることを恐れている等との話がございました。いずれにしても農水省では、この問題について本格的に取り組むとの姿勢が示されました。
   
記者)  狂牛病の件ですが、全国で1,083万人の学校の児童生徒が給食の提供を受けていることで、学校側からの安全確認とか問い合わせもあろうかと思いますが、省として何か対応は。
   
大臣)  今お話しましたように、WHOの専門家会議報告書におきまして、牛乳や乳製品には狂牛病の病源体は影響しないとされているところでございます。学校給食につきましては、食材は一般的に各市町村において市販されている食品を適切に使用しているもので、学校給食用の牛乳、牛肉につきましても食品衛生法上の規制、指示等の範囲内のものを使用しているところであります。今、農水省で取り組み等が行われておりますので、その成果をできるだけ早くオープンにして頂いて、国民が安心できるようにして頂きたいと思っております。特に今の段階で何か対応をということはないと思います。当省としましても、学校給食がより安全なものになりますように、関係省庁と連携して情報収集を図って、関係機関に情報提供をする等適切に対処していきたいと思います。
   
記者)  大阪の女子中学生徒の監禁致死事件で、兵庫県内の中学現役教師が容疑者として挙がっていますが、大臣の御心情と省としての対応はどう考えていますか。
   
大臣)  あの事件については、まだ捜査中でありますが、もしあのようなことが事実であれば、児童生徒を守るべき立場にあって、また非常に高い倫理性が要求される教師が、今回のような事件を引き起こした疑いで逮捕されることは、いわば論外と申しましょうか、誠に残念と言わざるを得ません。まず人間として恥ずべき行いであって許されないと同時に、教師という身分を有しながらそのようなことを行うことは絶対にあってはならないと思います。この問題について現在、任命権者である兵庫県教育委員会において詳細な事実確認について、鋭意調査を進めているところと思いますけれども、当省としても引き続き教育委員会と連携しながら、今後とも情報収集に努めて参りたいと思いますし、このような問題が2度と起きないように、色々な角度から注意喚起を行って参りたいと思います。当然ながら教員の採用や、その後の服務規律の徹底ということを、もっと十分にやっていかなくていはいけないと思いますし、そういう問題が起きて色々なことが曖昧にされないようにきっちりとその内容を調べた上で、今後とも2度とこのようなことが起きないように、指導を更に徹底していきたいというところでございます。
   
記者)  私立大学教育研究高度化推進特別補助というのが概算要求で新しく要求されておりますが、572億ということで日本私立学校振興・共済事業団からではなくて国から直接補助をするという金額だと認識していますが、昔から言われています憲法89条との整合性は、どのようにお考えですか。
   
大臣)  これは予算要求上のひとつの方途として使っているところでありまして、私は憲法上の問題があるとは考えていませんが。
   
事務局)  今でもIT高度化とか文部科学省が直接私学助成をしていますが、その部分を増やしたのと同じ考え方です。憲法上の問題は生じないと考えております。
   
記者)  私学助成について、どういうかたちであれば憲法上の問題は生じないという文部科学省としての見解は、どういうものでしょうか。
   
大臣)  これは非常に大事なことでありますので、もう少し整理した上で御説明したいと思います。
   
記者)  狂牛病の件ですけれども、特に今の段階では何らかのアクションを起こすことは考えていないということでよろしいのでしょうか。
   
大臣)  政府で取られている情報をできるだけきちんと収集して、関係機関に情報提供していきたいというところでありまして、各学校に対してどうしろということを今お話する段階ではありません。
   
記者)  最近、教師のわいせつ事案が非常に増えていると各報道にも出ていますが、そのことに関する御見解と今後の方針を伺いたいのですが。
   
大臣)  わいせつ行為と言いますのは、児童生徒、保護者の教員に対する信頼を失わさせるものでありまして、同時に教員としての責任感も、基本的に必要な倫理観も欠いている行為でありますので、これは決して許されるものではありません。我が省としましては、わいせつ行為を行った教員に対する厳正な措置をとるよう、教員に対する服務規律が徹底するように各教育委員会に対して指導をしているわけでございますけれども、この点について更に徹底していきたいと思っています。
   
記者)  給食の件で確認ですけれども、現段階では食肉についても、牛乳についても使用を差し控えるような指示はしないということでしょうか。
   
大臣)  今、担当省で本部を設けてその中身について調査中でありますし、本日、武部農水大臣から、一般的に使用されている部位については大丈夫だという話もございましたので、今のところ各学校にどうするということは申し上げません。(了)

(大臣官房総務課広報室)

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ