本文へ
文部科学省
文部科学省
Home > 大臣の部屋 > 大臣会見の概要(遠山敦子文部科学大臣) > 平成13年6月5日大臣会見の概要

平成13年6月5日大臣会見の概要

平成13年6月5日
8時57分〜9時8分
参議院議員食堂

◎一般案件
☆アルジェリア国特命全権大使アマール・ベンジャマ外1名の接受について(決定)(外務省)
☆デンマーク国駐箚特命全権大使内藤昌平外1名に交付すべき信任状及び前任特命全権大使折田正樹外1名の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)(同上)
☆恩赦について(決定)(内閣官房)

◎国会提出案件
☆日本銀行の「通貨及び金融の調節に関する報告書」を国会に提出することについて(決定)(財務省)
☆平成12年度首都圏整備に関する年次報告について(決定)(国土交通省)
☆衆議院議員北川れん子(社民)提出「個人情報の保護に関する法律案」に関する質問に対する答弁書について(内閣官房)
☆衆議院議員川田悦子(無)提出民間都市開発推進機構に関する質問に対する答弁書について(国土交通省)
☆参議院議員齋藤勁(民主)提出国税通則法の更正請求期間の延長に関する質問に対する答弁書について(財務省)

◎公布(法律)
☆通信・放送融合技術の開発の促進に関する法律(決定)
☆電気通信基盤充実臨時措置法の一部を改正する法律(決定)
☆弁護士法の一部を改正する法律(決定)
☆倉庫業法の一部を改正する法律(決定)
☆防衛庁設置法等の一部を改正する法律(決定)

◎政令
☆自衛隊法施行令等の一部を改正する政令(決定)(防衛庁・総務・財務省)
☆特定不況業種等関係労働者の雇用の安定に関する特別措置法施行令を廃止する等の政令(決定)(厚生労働・財務省)

◎人事

大臣)
 今日の閣議では、我が省に関連することはありません。
 その後、閣僚懇談会がありまして、私の方から「もんじゅ」の安全審査について発言しました。「もんじゅ」の改造工事に関わります安全審査入りについては先般、福井県を訪問して福井県知事と敦賀市長に対してお願いしたところですが、本日サイクル機構に対して安全審査入りについて、福井県及び敦賀市の了承がなされる予定と聞いています。今回の地元自治体の了承は「もんじゅ」の開発の推進に向けての大きな一歩になるものと認識しています。今後、「もんじゅ」については国において厳格な安全審査が行われることとなりますが、我が省としましても今後とも安全確保を大前提に地元の理解を得ながら「もんじゅ」の開発を進めていきたいと思います。
 閣僚懇談会が終わった後で、男女共同参画推進本部会議が開かれました。院内の大臣室において開催されまして、「女性国家公務員の採用・登用等の促進について」等が議題となりました。5月21日に人事院が策定しました「女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する指針」を踏まえまして各府省において女性の採用・登用等の促進に向けた計画を作成するなど、総合的かつ計画的に取組を推進することが本部決定されました。我が省におきましても、我が省はこの面について積極的である訳ですが、この決定及び指針を踏まえて女性職員の採用・登用等の状況を把握して、現状分析を行った上で女性の採用・登用等の促進に向けた計画を策定するなど、今後とも、この面の促進に努めていきたいと考えています。

記者)
 山形大の件ですけれども、報道などで被害者の声が出始めているのではないかと思いますが、中には一回きりの受験で、誤って不合格にされた方がいらっしゃって、やむなく就職せざる得なかったというケースもあるように聞いていますが、それに関してなんらかの救済が必要かと思いますが、どう思われますか。

大臣)
 そういう方も出てくるだろうと私も心配していましたが、やはりそういう方が出ているということで、今はとにかくそういう現状を調査してもらっているところです。今後どのように対応していくかということは、考えた上で誠意を持って対応せざるを得ないと思っています。もちろん、その合格した人が今、外で働いておられても山形大学工学部に入学、転入学あるいは編入学を希望する場合には、最大限可能な限り原則として受け入れるということであります。もう戻ることもできないということで、どうしていくかということについて、誠意を持って考えていかないといけないと思っておりますが、まずそこをどのようにやれるのか、今の段階で申し上げることはできないわけですが、私はそういうケースについて、大変状況をお察しして心苦しく思っています。

記者)
 前例にとらわれず色々なケースがあるので、色々な救済策を考えてということですか。

大臣)
 そうです。誠実に対応すべきだということです。

記者)
 「もんじゅ」の件ですが、サイクル機構の経営、予算処理等が不適切であることがあって、その最終的な改善措置もまだ示されてないと思いますが、その段階で、事業自体は別だと思いますが、ある種ゴーサインが示されたことについてはどのように考えていますか。

大臣)
 サイクル機構の先般来の問題については、今内部でその対応についてしっかりと検討してくれていると思います。ただ、「もんじゅ」の話は長年の懸案でありましたし、「もんじゅ」自体を、再開に向けて、安全審査をしていくということは、国の原子力政策にとっての基本的な問題でもありましたから、今回道が開かれたことで積極的にその判断を評価をしています。ですから、サイクル機構においては、内部の問題とは別に、「もんじゅ」の問題については誠心誠意、安全確保の角度から十分に対応してくれると思いますし、そうでなくてはいけないと思っています。また内部の問題点につきましては、改善措置の目途がついたら実施状況について報告するように指示したところでありまして、サイクル機構については、今後厳正に業務運営がなされるよう当局としても指導して参りたいと思っています。

記者)
 総理も「聖域なき改革」を打ち出しておりまして、本当に今「もんじゅ」の運転再開を目指す理由があるのでしょうか。

大臣)
 「もんじゅ」の持っている高速増殖原型炉としての意義は非常に高いものがありまして、先般策定された長期計画の中でも国の原子力政策の中核をなすと言われてます。「もんじゅ」が出来上がってすぐにああいう事故があって、運転できなかったことは大変損失であったと思っていますし、今回是非、きちんとした安全審査をしてもらって、再開につなげて行くことができれば、国の原子力政策にとって非常に意義があることだと思っています。

記者)
 教科書の件ですが、歴史教科書が採択前に市販された問題で、規制の見直し等を考えておられますか。

大臣)
 再三この場でも話していますように、これまでああいう例は無かったわけですし、できるだけその採択が終わるまではしないように要望して参ったわけですが、制度的に違法であるかといいますと、そうではないわけであります。今やっておりますのは、各教育委員会における採択関係者が自ら十分な調査研究を行って、しっかりした判断と責任において公正、適正に採択してくれるように期待するということです。

記者)
 現状の見直しはどうされるのですか。

大臣)
 どういうことをなし得るかを考えることもありますが、制度的に禁止できないために、そういう問題がこう着してるというかたちです。

記者)
 歴史教科書の現在までの検討状況と検討結果の発表見通しというのはどうでしょうか。

大臣)
 今、専門家に対してお願いをしまして、個別に指摘された項目について慎重に見て頂いているというところでして、まだ私も聞いておりませんし、これは慎重にやった方がいいと思っていまして、その見通しはいつ頃できあがるかやお話できるのはいつかというのは申し上げる段階ではありません。

(了)


(大臣官房総務課広報室)

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ