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平成13年4月27日大臣会見の概要

平成13年4月27日
9時32分〜9時44分
文部科学省記者会見室

◎人事
◎配付
☆労働力調査報告(総務省)
☆消費者物価指数(同上)
☆家計調査報告(同上)

大臣)
 ただ今、閣議が終わって帰ってまいりました。案件としては、財務大臣の海外出張について了解がありました。調査報告等が3件出まして、労働力調査報告、消費者物価指数、家計調査報告でございまして、それぞれの担当大臣から簡明なご説明がございました。特に文部科学省に関連するものはございませんでした。淡々とした閣議でございました。

記者)
 大臣就任から一夜明けていかがでしょうか。

大臣)
 目を開けて、今日から大臣かということで、改めて社会的存在としての自分の変化をもう一度振り向きながら、では一体何故こうなったのかともう一度考えてみたわけですが、望まれたのは教育改革をきっちりやって欲しいということであったのであろうと思います。そのこと自体は自分自身で思っていたことと同調いたしますので、これから一生懸命やろうと改めて決意を持ちました。

記者)
 大臣にとって大体5年振りの建物であろうと思いますが、ここが変わったとか変わらないといったご感想があればお願いします。

大臣)
 早く立派な庁舎が建って、皆とても狭いところにおりますから、快適な環境で仕事をやってもらいたいと思います。
 5年前に去りましたときには、文部省というグループでしたが、新たに科学技術関係の有力な人たちが入ってきておりまして、両方で一緒になってしっかりやっていかなくてはいけないと思いますし、2つのものが1足す1だけではなくて、非常にいい点を持ち合っておりますので、補完しあって力を発揮していかなくてはいけない。教育や科学技術は日本の国の将来を生き生きと活性化させていくために非常に大事な分野でありますので、その意味でこの省は古い建物ではありますけれども、新しい時代に向けて大きく羽ばたいていくべきであり、その点に力を注いでいく責任を持っているところだと思いました。

記者)
 5年前までは、いくつかプランを提案して決断を仰ぐという立場だったのではないかと思いますが、この先はどこかの場面で決断を迫られる立場ではないかと思われます。そういった場面で近々迫られるとすればどんなものが想定されるでしょうか。

大臣)
 教育改革のあり方について、外から見ていたよりは、きちんと目標が明確になり、改革に向けての手順なりやり方なりということがプランされておりますので、そのこと自体を推進していくことが当面の課題かと思います。決断の時点は何かと言われますと、事柄が起きてからだと思いますが、決められたことをきちんとやっていくという決意で進むことは当然ですが、ある程度柔軟に事柄の展開に応じて、あるいは問題が起きたときにも柔軟に対応していくことも大事かと思います。そういう姿勢でおりますと、決断を新たにして、しかし改革の本来の目的に合うように進めていく必要があると思います。色々な事象が起こると思いますけれど、それぞれの個々の判断につきましては、十分考えた上で、しかし断行するときは断行するというのが私の考え方です。

記者)
 失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、昨日優秀な後輩と尊敬する町村大臣とおっしゃっておりまして、しかもプランも策定させているということで、そのままその想定されたレールをお進みになる、または後輩の言うなれば誘導に乗って動かれるのではないのかという印象を受けるのですが。

大臣)
 そういう意味ではありません。それぞれの部署の人たちの能力を十分活用しながらその力を結集していく。その人たちの考え方がのびのびと発揮されるようにしていくことは当然でありまして、私もこれまで色々な仕事の場面でそれぞれの人の能力を引き出す形で仕事を進めてきました。その手法を取りたいということであります。もう全てできている、だからそれでいいという意味ではございません。外から見ていると色々な教育や教育行政についての誤解がありますし、学校の実態についてもまだ分かっていない部分があります。そういうことについてはより透明な形でこちらの考えを示していく必要がありましょうし、新たな力点を強調していく場面も出てくるのではないのかと思っております。

記者)
 本日の未明に、科学技術政策担当の尾身大臣が、国立大学の独立行政法人化について、文部科学省は公務員型にすると言っているが非公務員型にしないと大学の研究は活性化しないとの考えを示されて、今後見直しについて文部科学省と話をしていきたいというお話をされたようですが、これについては。

大臣)
 この問題は、独立行政法人のことについて議論が起こった段階から、国立大学の関係者は将来について怯えられたり、あるいは希望を持たれたりということで、色々な論議があるということを承知しております。今どのように対応していくかは国立大学関係者、有識者からなる調査検討会議が鋭意ご検討いただいております。その結果を待って決めていくべきことかと思います。尾身大臣がそのようなご発言をされたことは今聞いたばかりでございますけれども、それも有力なお考えの1つだと思ます。しかしまだ、結論を申し上げる段階ではないですし、この問題については相当熟慮をした上で、メリット・デメッリトを十分考えた上で決断していく必要があると思います。大学のあり方は国の未来を決めますから、本当にいい方向でこの問題を解決していく必要があると思います。

記者)
 今回の入閣に関して、報道では「民間からの入閣」と言い方がされておりますけれど、率直に言って違和感を持っているのですが、ご自身ではどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 おそらく政治家の方とそれ以外と意味で民間という言葉を使われているのかと思います。レッテルの貼り方は色々な張り方があると思って見ているところであります。

記者)
 先ほど閣議を終えた状況について、淡々とした閣議だったというお話だったのですが、改めて閣議に臨まれての感想をお伺いしたいのですが。

大臣)
 閣議室に入ったのは初めてでございまして、それぞれ昨日就任された方々が新鮮な感じで集まっておられまして、議題自体は淡々とした調査報告でありましたけれども、しかしそこにこの時期を一生懸命乗り越えていこうということが感じられる閣議でありました。(了)

(大臣官房総務課広報室)

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