ここからサイトの主なメニューです
平成13年4月6日大臣会見の概要

平成13年4月6日
9時40分〜10時
参議院議員食堂

◎一般案件
☆バングラデシュ国駐箚特命全権大使小林二郎に交付すべき信任状及び前任特命全権大使浦部和好の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)(外務省)

◎国会提出案件
☆衆議院議員佐々木秀典(民主)提出弁護士法第23条の2に基づく照会に関する質問に対する答弁書について(総務省)
☆衆議院議員川内博史(民主)提出シックハウス症候群についての広報活動等に関する質問に対する答弁書について(厚生労働・国土交通省)
☆参議院議員日笠勝之(公明)提出C型肝炎の対策等に関する質問に対する答弁書について(厚生労働省)

◎公布(法律)
☆独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター法の一部を改正する法律(決定)
☆農林漁業金融公庫法の一部を改正する等の法律(決定)

◎法律案
☆特定機器に係る適合性評価の欧州共同体との相互承認の実施に関する法律案(決定)(総務・財務・経済産業省)

◎人事

大臣)
 今朝は閣議に先立ちまして、経済対策閣僚会議・政府与党緊急経済対策本部合同会議がありまして、緊急経済対策が決定され、閣議でも報告され了承されました。緊急経済対策でも我が省が関係する部分もあり、PFIで中央官庁の庁舎等について民間施設との一体的な整備開発を図ることの検討に着手するということで、検討の段階ではありますが、古き文部科学省庁舎がハイテクビルに生まれ変わる可能性も少し見えたのかと思います。ITの規制緩和等も入っております。
 閣議では、独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター法の一部を改正する法律の公布の決定がありました。
 高村大臣の中華人民共和国への訪問への報告がありました。
 扇大臣から、ワールドカップへの各省の取り組みに温度差があって、大変なことだと思う。CIQの人員不足とか、飛行場から会場への輸送の問題など色々あるので、閣僚レベルで取り組みが必要であろうなど議論がありました。色々なやり取りがありましたので、私の方で引き取って、よくもう一度事務局の局長レベルの会議があって、文部科学省のスポーツ・青少年局長が所管をしておりますから、良く精査をした上で、官房長官とも相談するつもりだと申し上げました。
 最後に森総理から、これまで国政に全力をあげて取り組んできた。日米首脳会談、日ロ首脳会談、予算の成立、法案の成立、経済対策の決定と行ってきたが、新体制の下で政治への信頼回復を図り、政策の諸課題を解決するために、自ら退陣をする決意を固めたというご発言があり、しかし次の総理が決まるまで最後まで国政に全力をあげて取り組むというご発言があったところであります。
 その後、私は少し残りまして、退陣表明があったので総理にご苦労様でしたと申し上げ、教科書問題について各国の反応を若干ご報告をしておきました。最後に総裁選挙の話になりまして、総理はとにかく開かれた総裁選挙をということを3月13日の党大会でも言ったわけですから、ぜひその趣旨に則ってこれからの諸々のことが決まるべきである。志ある人はどんどん立候補すれば良い。まかり間違っても永田町で調整をすることはあってはならないということを主張しておられました。そのことは昨日小泉さんにも話をして、小泉さんは熟慮検討中である。まだ若干日にちがあるから、考えていただきたいというような話をいたしました。
 最後に、昨日エル・ネットの収録を行いまして、今日から4月17日まで毎日エル・ネット放送で、校長会や教育委員会、学校現場や青少年団体、PTAなど、いろいろなところに私の方から、3つの実践運動をやってもらいたいという呼びかけをしました。これは大臣、副大臣、大臣政務官の5人の政治家の会合で出たアイデアなのですが、新学期でもありますので国民運動として教育改革をやってもらうことを呼びかけようということで、まずきちんとあいさつをする子どもを育てる。2番目は子どもの姿勢が非常に悪いと言われていますので、きちんとした姿勢で過ごすことができる子どもを育てる。3番目は読み聞かせや朝の読書運動、色々学校なり家庭なりがやっているのですが、そういったものを進めようという3つの実践運動を呼びかけました。これは、他にも色々大切なものがありますが、家庭のしつけ3原則をつくろうという国民会議のご提言もあったわけですから、私の方からの3つの例示ということで、それぞれの学校で、それぞれの地域で、それぞれのご家庭で身近にできる取組として、これは私ども考えております3つの提言ですということで、これから幅広く呼びかけていきたいと思っております。

記者)
 教育改革関連法案が当初10日から趣旨説明が始まって審議という予定でしたが、昨日、審議が連休後にずれ込みまして、新内閣の下でということになりましたけれども、それについてお伺いしたいのですが。

大臣)

 その点は、野党の皆さん方がそう言っているということで、与党が完全合意したわけではありませんので、私どもはまだ可能性があるのではないかと思って引き続きお願いをしていこうと思っております。

記者)
 総裁選挙についてですが、これの日程なども決まって候補者選びなどの動きも活発になってきましたが、これについて大臣のご所見をお願いします。

大臣)
 先ほど総理が言われたことに尽きると思いますが、できるだけ幅広い、各県3票でいいのかと私は思いますが、小選挙区ごとの投票を9月から行うと言うのだったらこの4月から実施すればいいと思います。今日、期別の懇談会があるそうですから、そこで私はそういう発言をしようかと思っております。そのことがまさに森総理の言う開かれた党員党友、国民の声に耳を傾けた総裁選挙等改革の第1歩をいう趣旨にも合うと思っておりますので、そういう方向で進められるべきだと思っておりますし、私は小泉さんが総裁候補として、総理候補として最も適格であると思っておりますから、小泉さんにはぜひ出馬を願いたいということをこれからも申し上げていきたいと思います。

記者)
 教科書問題の件ですが、韓国や中国などからそれなりの反応が出てきていると思いますが、これをどう受け止め、またどうされていくのかその辺をお伺いしたいのですが。

大臣)
 政府の反応、マスコミの反応、民間団体の反応等々色々あることは承知をしています。どういうご意見であろうということについては、私も関心を持って受け止めているところであります。ただ今は事態の推移を見極めたいので、取り立てて具体的なアクションを行うことは考えておりません。

記者)
 大臣としてよりも森派の幹部としてお伺いしたいのですが、先ほど小泉さんを総裁候補として最も的確であるし、できれば出馬して欲しいということを訴えかけていくというお話があったのですが、今後どういう働きかけをしていくかというお考えがおありでしたらお話いただけないでしょうか。

大臣)
 ごく一部に9月にもう1回総裁選挙があるのだから、そのときが本当の勝負のときだという意見がありますが、圧倒的に我がグループの大勢は小泉出馬ということで、私もそうであります。その状況は小泉会長が一番良くご存知でありますので、今日はお目にかかれませんが、来週早々に決めなくてはならないことですから、小泉さんにはもう一度お願いをしたいと思います。いずれにしても、昨日森総理と小泉会長と会ったそうですから、今後さらにもう1回そういうチャンスがあるだろうと思いますから、よく話し合いをいただいて決めていただく必要があるのだろうと思います。しかし、派閥単位で選挙をやるわけではありませんし、そういうことをやるべきではないと思いますから、開かれたというのはそういうことですから、幅広い方々のご意向を反映する形で小泉さんが出馬を決定されることが一番望ましいと思っております。(了)


(大臣官房総務課広報室)

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ