平成25年2月28日
文部科学省は、厚生労働省と共同で、ある疾患を有する患者体細胞から樹立したiPS細胞(疾患特異的iPS細胞と呼ぶ。以下同じ)を用いて疾患発症機構の解明、創薬研究や治療法の開発等を推進することにより、iPS細胞等研究の成果を速やかに社会に還元することを目指す「疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究」について公募を実施し、先日、採択機関を決定したところです。このたび、実施機関、厚生労働省及び製薬企業との調整を行い、研究実施体制が決定しましたので、お知らせいたします。
本事業では、目的や実施内容に応じた2種類の拠点を構築しています。ひとつは、疾患特異的iPS細胞を用いた疾患研究及び創薬の成功例を創出することを目的として、iPS細胞作製やその分化誘導技術を有する拠点機関と厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)の補助を受けている研究課題(以下、難病研究班)及び製薬企業等が共同研究を実施する「共同研究拠点」であり、もうひとつは多種多様な疾患の患者体細胞から疾患特異的iPS細胞を樹立して細胞バンクの充実を図ることを目的とした「樹立拠点」です。
「共同研究拠点」では、拠点機関は疾患特異的iPS細胞の樹立及び疾患研究に必要な細胞種への分化誘導を行い、難病研究班にその細胞および付随する技術を供与します。難病研究班では、分化誘導された細胞を用いて、製薬企業と連携しつつ、創薬の候補となる化合物のスクリーニングを行うこと等により、創薬研究を進めます。
なお、本事業に参加する製薬企業等には、2種類の参加方式を設けています。それは、共同研究拠点及び難病研究班と共同研究契約を締結し、創薬のための基礎研究、アッセイ系確立のための研究を実施していただく「参画」と、研究結果の定期的レビュー・意見交換を行う「連携・支援」となっています。「連携・支援」においては、研究の進捗が認められた場合に、関係者による相互の合意のもとで「参画」へ移行し、共同研究を行うことを可能としています。
共同研究拠点の拠点機関の採択については既に発表した通りですが、その後、拠点機関と共同研究を実施する難病研究班及び製薬企業との調整を行い、このたび(別紙)に掲げる研究実施体制を決定し、事業を開始しました。
共同研究拠点においては、引き続き本事業に参加する製薬企業等を募っていくこととしています。また、今回決定した体制については、研究の進捗状況、難病研究班の再編及び参加する製薬企業等の追加等により、今後変更となる可能性があります。
彦惣、中村、森
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