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平成24年度「生命動態システム科学推進拠点」の実施機関の決定について

平成25年1月8日

 文部科学省では、「創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業」のうち、「生命動態システム科学推進拠点事業」について、実施機関の公募を実施し、外部有識者により構成される課題選考委員会の審査を経て、実施機関を決定しましたので、お知らせいたします。

1.プログラムの概要

 文部科学省では、平成23年度の生命動態システム科学戦略作業部会の報告書※を踏まえ、生命動態システム科学推進拠点事業を平成24年度から開始します。本事業では、計測で得られたデータから数理科学的手法(数学、統計学、計算機科学等を含む)を用いて生命現象を理解し、in vitro、in silico、in vivoでの再構成系を構築するという「生命動態システム科学」という研究手法を活用して、生命現象をシステムとして理解する方法論の実証を行います。また数理科学と生命科学の融合研究の発展のため、人材育成や融合人材の常勤ポストの設置等を行う恒久的な拠点が整備されることを目指します。
 さらに、生命動態システム科学の手法を創薬開発に応用する道筋を示すことを目的としています。

 ※ 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会ライフサイエンス委員会生命動態システム科学戦略作業部会 報告書(「生命動態システム科学」の今後の推進のあり方について、平成23年7月19日) (PDF:890KB)

2.決定までの経緯

(1)公募

 募集期間:平成24年11月7日(水曜日)から11月29日(木曜日)
 募集方法:文部科学省ホームページに掲載し募集
 審査対象件数:19件

(2)審査

 外部有識者により構成される「生命動態システム科学推進拠点」課題選考委員会において、書面審査及びヒアリング審査を実施しました。

3.決定した実施機関等

 上記の手続きにより、実施機関を4機関決定しました(審査番号順)。 

 課題名

 多次元定量イメージングに基づく数理モデルを用いた動的生命システムの革新的研究体系の開発・教育拠点

申請機関

 国立大学法人京都大学

代表研究者

 松田 道行

 課題名

 転写の機構解明のための動態システム生物医学数理解析拠点

申請機関

 国立大学法人東京大学

代表研究者

 井原 茂男

 課題名

 複雑生命システム動態研究教育拠点

申請機関

 国立大学法人東京大学

代表研究者

 金子 邦彦

 課題名

 核内クロマチン・ライブダイナミクスの数理研究拠点形成

申請機関

 国立大学法人広島大学

代表研究者

 楯 真一

4.今後の予定

 今後、実施機関と事業計画と実施体制について調整を行った後、速やかに補助金交付等の手続きを行い、事業を開始する予定です。

5.「生命動態システム科学推進拠点」課題選考委員会 委員名簿

氏名

所属

巖佐 庸

 国立大学法人九州大学大学院理学研究院 教授

郷 通子 

 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 理事

笹井 芳樹 

 独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センター グループディレクター

樋口 知之  

 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所 所長

三村 昌泰
(主査)

 学校法人明治大学大学院先端数理科学研究科 特任教授 / 先端数理科学インスティテュート 所長

 柳田 敏雄 

 国立大学法人大阪大学大学院生命機能研究科 特任教授 / 独立行政法人理化学研究所生命システム研究センター センター長

山本 雅 

 学校法人沖縄科学技術大学院大学学園 教授 

6.審査講評

 素晴らしい計測技術や、しっかりとした化学に立脚した合成生物学の提案等、申請書を見て新しい発見をすることばかりでした。さまざまな融合領域の提案があった中、公募要項にあるとおり、数理科学と生命科学の融合領域の形成、人材育成を含むその拠点の永続性について重点的に審査を行いました。融合領域の拠点選考ということで、専門分野も多様な選考委員の、それぞれの観点から各申請を評価し、書面審査、ヒアリング審査ともに、話し合いの合議により結論を出しました。
 特に今回重視した「数理科学」については、生命科学のための道具として使用するものではなく、それ自体が科学として発展していくことができる研究を想定していました。そのため、生命科学者等が中心となり、既存の数理手法・他研究者の手法を導入するような提案には厳しい評価・指摘となったと思います。決定した実施機関に対しても同様で、機関内の数学・数理科学に携わる多くの研究者を本拠点に巻き込み、融合領域の発展のみならず、数理科学・生命科学どちらもきちんとした科学が発展していくことを代表研究者にお願いしたいと思います。更に、その中で融合領域の先駆けとなる人材の輩出、生命の新しいモデルの構築等、魅力的な研究を成し遂げ、研究分野の振興につながることを期待します。 

「生命動態システム科学推進拠点」課題選考委員会 主査 三村 昌泰 

お問合せ先

研究振興局ライフサイエンス課

柴田、志岐
電話番号:03-5253-4111(内線4364)
ファクシミリ番号:03-6734-4109
メールアドレス:life@mext.go.jp

(研究振興局ライフサイエンス課)