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自然科学研究機構の3研究施設(愛知県岡崎市)を松野大臣が視察

平成29年4月16日(日曜日)
科学技術

4月16日、松野大臣が、愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所を視察しました。これら3つの研究所は大学共同利用機関法人自然科学研究機構が設置する研究所で、一つの大学では整備できない大規模な施設・設備を整備し、国内外の研究者が利用できる我が国の学術研究の中核的拠点です。

基礎生物学研究所は、昨年ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典教授が13年間在籍していた研究所で、ノーベル賞受賞理由の4つの論文のうちの2つが在籍時の成果です。
 ここでは、世界最大・唯一の大型分光照射設備を使ってさまざま光が生物にどのような影響を及ぼすかの研究や、世界中から集めたメダカを使った遺伝の研究など、生物が生きている仕組みの解明を進めています。
 また、作成した遺伝子クローンや培養細胞など貴重な研究資源を災害などで失うことが無いように、7つの大学と連携して、国内すべての研究者が利用できる研究資源を保管するバックアップ拠点形成を目指しています。

基礎生物学研究所 バイオリソース研究室(水槽の中はすべてメダカ)成瀬清特任教授に説明を受ける

基礎生物学研究所 光学解析室(世界最大・唯一の大型分光照射施設)亀井保博特任准教授に説明を受ける

生理学研究所では、生きている動物の脳の神経ネットワークが、学習等によりどのように変化するのかや、なぜ眠くなるのか、なぜ覚えられるのかなど、脳の回路の変化を調べることで病気の原因を探る研究など「ヒト」の機能の理解を目指した研究を進めています。
 脳の回路は、学習や経験等により必要な回路が淘汰されて効率よく伝達できるよう変化している為、赤ちゃんの時が一番回路は多く、潜在能力が最も高い。脳の学習というのは経験によりできることが増えるというよりも、必要な機能が残されていくという淘汰された結果だという説明を、「そういうメカニズムなのですね」と、大臣はとても興味深く聞いていました。

生理学研究所 多光子顕微鏡室
左:村越秀治准教授 右:鍋倉淳一教授 から神経ネットワークの話などの説明を受ける

分子科学研究所は物質を作る根源の単位である分子についての研究を進めている他、必要な実験装置の開発も行っており、オリジナルの装置を作ることで効率よく、また独創的な研究を進めることができます。
 ここでは、リチウム電池や燃料電池の先の新しい電池の材料を作ろうと研究を進めている若手リーダーの研究室や、質の良い光(放射光)を作り出して国内外の研究者が利用でき、電子状態を直接観測できる極端紫外光研究施設を見学しました。

分子科学研究所 協奏分子システム研究センター階層分子システム解析研究部門
小林玄器特任准教授から新しい電池の材料を作る研究について説明を受ける

分子科学研究所 極端紫外光研究施設(UVSOR)
小杉信博教授から説明を受ける

3研究所は予算規模に対して高い論文成果を誇ります。研究者にとっての環境整備の課題として大学に所属する研究者は、大学とは教育をするところである為、研究だけに集中することは難しい。研究者が研究に集中できる環境を整備することが、日本の研究推進につながるという意見が聞かれました。

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