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大西宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッション報告会

平成29年2月21日(火曜日)
科学技術

無断転載を禁じます。

「宇宙飛行士が宇宙ステーションでどんな実験、研究をしていて、それが地上の皆様方の生活のどんな役に立つのか、そういったことをこれから先2時間、ありのままお伝えしたいと思います」
 2月21日、報告会の最初に大西宇宙飛行士は、会場に集まった子供から大人まで約2000人とインターネットで同時中継された先で見ているおよそ1万2000人に向けて、そう伝えました。
 大西宇宙飛行士が報告会で最も伝えたい事だといいます。

大西卓哉 宇宙飛行士

大西宇宙飛行士は、昨年7月7日から10月30日まで国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在し、ISS内にある日本の実験棟「きぼう」で小動物の長期飼育やタンパク質結晶の生成など、日本だからこそできる実験を中心に精力的に活動した他、アメリカの補給船「シグナス」をISSロボットアームを操作して、日本人で初めてキャッチするなどの成果をあげ、無事帰還されました。

滞在115日間の中での実験や広報活動、生活の様子などを写真や映像とともに説明し、小動物の長期飼育の説明では映像を流しながら、
「これは12匹のマウスを国際宇宙ステーションに連れて行き、長期間飼育して地上に返すというミッションです。無重力空間だと筋肉の萎縮や骨の減少といった人間が年をとるにしたがって体に起こるいろいろな不都合、いわゆる加齢現象が非常に速いスピードで進行します。それを調べてこれからの高齢者医療に生かそうというのがこの研究です。」 と、話されました。

マウスの実験はアメリカをはじめ各国から関心が寄せられています。また、大西宇宙飛行士がロボットアームを操作しキャッチしたアメリカの補給船には、日本の技術が使用されており、大西宇宙飛行士は、
「宇宙開発をけん引してきたアメリカの民間企業が日本の技術を利用して宇宙開発を行っている。日本の宇宙開発というのは逆に言うと、そこまで高まってきた良い証だと思う」と話されました。

その他、散髪や食事などの生活の様子、滞在中に地上と交信しながら行った実験イベントなどの紹介もされました。

散髪の様子

活動報告の後には、「きぼう」でのミッションを地上で支えた中野優理香 きぼうフライトディレクタが加わりミッション中のエピソードや裏話などを聞くインタビューコーナーと、専門家を招いて「きぼう」の意義や成果をさらに掘り下げたトークセッションも行われました。

左:大西宇宙飛行士、右:中野優理香 きぼうフライトディレクタ

大西宇宙飛行士は「きぼう」のフライトディレクタの仕事をしてみたい、中野 きぼうフライトディレクタはいつか宇宙ステーションに行ってフライトディレクタの経験を活かしたいと話すと、スクリーンにイメージ写真が映し出され、会場が沸く場面もみられました。

中央:白川正輝 JAXA有人宇宙技術部門 きぼう利用センター、
右:高橋智 筑波大学医学医療系教授

報告会の冒頭で、あいさつをした田野瀬大臣政務官は、
「宇宙開発は未来を切り開く科学技術の発展に貢献するものであるとともに、夢や希望、そして日本を元気にする大きな力を与えてくれます。大西宇宙飛行士は日本ならではのミッションを着実に果たされ、未来を切り拓いてくれたと思います」と話しました。
 また、来年、平成30年3月、日本が議長国となり、各国担当大臣などの参加者を得て、「第2回国際宇宙探査フォーラム」を日本で開催することに触れ、
「大西宇宙飛行士らの活躍をさらに発展させ、未来に向かって挑戦できるよう政府としてしっかり議論したい」と意気込みを語りました。

田野瀬大道 大臣政務官


※大西宇宙飛行士は3月、4月に全国各地で報告会を開催予定です。詳しくはこちら

※大西宇宙飛行士の長期滞在概要についてはこちら(JAXAホームページ)

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