ケータイ&スマホ、正しく利用できていますか?(高校生版)(2015年版)

保護者の皆様へ

保護者の皆様へ

学びに、仕事に、生活に、いまや必要不可欠となっているインターネット。その入り口である携帯電話やスマートフォンを賢く安全に使うためには、メリットとリスクを正しく認識しておくことが大切です。
家庭での子供との対話や、保護者同士の話題づくりにお役に立つポイントや関係資料を文部科学省HP上に掲載しました。是非、御一読ください。

ケータイ&スマホ、正しく利用できていますか?(高校生版)(2015年版)

改正「児童ポルノ禁止法」と「リベンジポルノ対策法」

18歳未満の裸等の写真や動画撮影・所持・投稿も違法

【事件例:児童ポルノ(製造、提供)、リベンジポルノ(公表)】
女子高校生(16歳)は、交際相手の男(19歳)に裸の写真を携帯電話で撮影された。その後、別れ話を持ちかけられた男は、復しゅうするつもりで女子高校生の同級生に画像を送りつけ、その結果、同級生の間で無料通話アプリ等で画像がやり取りされ、出回ることとなった。

18歳未満の裸等の写真や動画撮影・所持・投稿も違法

 最近このような事件やトラブルが、年々増えています。関係する法律を知るとともに、この問題についてじっくり考えてみましょう。
 児童ポルノ禁止法では、18歳未満の子供の裸やそれに準じる姿の撮影を児童ポルノ製造として禁じ、送付・提供や公開等も禁じています。さらに、平成26年6月の改正で「単純所持」の禁止が新たに追加され、自分の性的好奇心から児童ポルノの写真やビデオを所持している場合や、スマートフォンやクラウド等に保存している場合も処罰の対象となりました。この単純所持罪は、平成27年7月15日から適用されます。
 つまり、18歳未満の高校生の裸等の写真は、持っているだけでも法律違反となる可能性があるのです。
また、嫌がらせ目的で元交際相手の裸の画像等をインターネット上等に公開するいわゆる「リベンジポルノ」などによる個人の名誉・私生活の平穏に対する被害の防止に関する法律(私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)が、平成26年11月に成立しました。高校生の皆さんは、リベンジポルノという行為が犯罪だということをしっかり認識してください。
 カメラ機能付き携帯電話が登場して15年。手軽に撮影できる時代だからこそ、インターネット上に流出した画像等の完全な削除が難しいことを強く認識しましょう。特に裸等の写真については、「欲しがらない」ことも「断る」ことも相手への優しさだということを絶対に忘れてはいけません。

リベンジポルノに注意!
リベンジポルノに注意!
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STOP!炎上を招く不適切な投稿

 単なるイタズラ写真から、非行や犯罪行為を自慢するものまで、流行語を生むほどの社会現象も巻き起こした不適切投稿。
友達の興味を引きたい、ちょっと目立ちたい、という軽い気持ちでの行為が人生を狂わせてしまう―そんな想像をしたことはありますか?
 従来はインターネット上の書き込みは匿名性が高く、投稿者が特定されにくいとされてきました。しかし、炎上するなどして世間の注目を浴びてしまうと、すぐに特定され、個人情報が流出してしまうのが実状です。
 その結果は悲惨です。学校や警察からの厳重注意、アルバイト先の解雇、損害賠償請求等の一時的なことだけでは済みません。業務妨害等の犯罪とされることもあります。炎上の記録はインターネット上に残るため、名前で検索した際に表示されて目にとまれば、進学先や就職先の関係者、結婚相手の家族などにも過去の事実が伝わることになります。
 たった一枚の写真が自分の人生を大きく変えてしまう可能性を考えると、どれだけ軽はずみな行動かがわかります。
 もちろん、他人の投稿を興味本位で炎上させる側にも問題はあります。しかし、根本的な原因は、写真に記録された常識や倫理に外れた行為です。
 みなさんはもう、「してもいいこと」と「悪いこと」の区別がつかない年齢ではないはずです。
 将来、大切なときに後悔するのでは遅すぎます。今から自分自身の行動に気を付け、投稿前には深呼吸をして考えるくらいの余裕を持ちましょう。

たった1度の「ささいな悪ふざけ」がキミの未来を台無しにする!?
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「いじめ防止対策推進法」に注目!

 平成25年9月、国や地方自治体や学校がいじめ防止に取り組むことを定めた 「いじめ防止対策推進法」が施行されました。この法律では、インターネットを通じて行われるいじめの防止にも取り組むことが定められています。
 平成25年度の調査によると、高等学校におけるパソコンや携帯電話で悪口、中傷や嫌なことをされた件数は2176件で、いじめ全体の約2割を占めています。
 最近は、携帯電話やスマートフォンの普及により、複数の友達と会話ができるアプリなどによって参加者限定のグループを作って楽しんでいる人もたくさんいます。
 一方で、決まった参加者しか読めないアプリやサイトでのやりとりは、いじめにつながる書き込みがあっても発見しづらいという欠点もあります。このため、ターゲットにされた人が深く傷つき、立ち直れなくなってしまうことも少なくありません。
 いじめと思われる書き込みや行動に気付いたら、先生や家族の人にすぐ相談してください。みんなの力で勇気を持っていじめの芽をつみとりましょう。
 インターネット上のいじめを止められるのは、異変に気付いたらすぐに行動できるあなたの勇気です。

勇気をもって行動しよう!
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お問合せ先

総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課

(総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課)

-- 登録:平成27年03月 --