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第3章 子どもとテレビゲームのより良い関係のために 3 テレビゲームに関する研究・開発の促進

3 テレビゲームに関する研究・開発の促進

(1)    子どもとテレビゲームに関する研究の推進

   テレビゲームが子どもに与える影響等についての調査研究を推進する必要がある。

 テレビゲームが子どもに与える影響については、これまでも、心理学、社会学、生理学等の幅広い観点から研究が行われ、一定の知見が得られてきているところであるが、引き続き、テレビゲームの影響に関する研究が格段に進められることが必要である。
   メディア・リテラシー教育等を効果的に実施するためには、テレビゲームの影響に対処する詳細なガイドラインの作成が望まれるが、テレビゲームの影響に関する研究が不足しており、詳細なガイドラインを作成できるような段階にはない。テレビゲームのどのような要素が子どもにどのように影響を与えるかを厳密に特定できる実験研究が多数行われるべきである。
   これらの調査研究を一層促進するため、国の支援・助成などが必要であり、さらに、テレビゲームが子どもに与える影響について組織的な調査研究も必要である。
   テレビやインターネットと比較して、テレビゲームにはジェンダーの偏りが予想されるため、ジェンダーに注目した研究も必要である。

【参考】米国の事例
NIMF】
NIMF自身又は他の研究者と共同して、攻撃型のテレビゲーム使用が暴力性の発達に及ぼす影響に関する調査研究などを行っている。また、その研究成果を、専門学会で発表したり、専門雑誌に論文を投稿するなどの活動を行っている。(42ページ参照)

(2)    有益なテレビゲームの開発の推進

   教育等に効果のあるテレビゲームの開発を推進する必要がある。

 教育や臨床に利用できるものなど、子どもにとって良い内容のテレビゲームの開発を促すべきである。テレビゲームの有効利用の潜在力は指摘されているが、まだあまりそれは結実されていない。開発者が先行事例や研究知見を参考にするなどして、また、行政やNPOなどから活性化策が出されるなどして、その開発が進んでいくことが望まれる。

【参考】米国の事例
NIMF】
NIMFは、テレビゲームを一概に悪いものとは考えておらず、むしろ子どもにとって良いゲームもあると考えている。良いゲームの市場を拡大することで、良いゲームのメーカーが利益を出せるようにすることが重要である。(44ページ参照)

スターブライト財団】
入院中の子どもたちに、わかりやすく治療法や病気について理解させるため、喘息などの病気について学ぶゲームソフト(CD-ROM)を作成・配付している。(63~64ページ参照)

ジョゼフ・リーバマン上院議員事務所】
子どもたちに批評的な考え方を育成するのに役立つゲームも存在する。異文化や他の価値観を理解するためのゲームも開発可能だと考える。(89ページ参照)