対応者であるRamirez氏はインタビューの中でアメリカの1970年代の猥褻判断に何度か言及していた。おそらくこれは、1968年の「ギンズバーグ対ニューヨーク事件」(Ginsberg v. New York, 390 U.S. 629)、及び、1973年の「ミラー対カリフォルニア事件」(miller v. California, 423 U.S. 15)のことを指していると考えられる。
1968年の「ギンズバーグ対ニューヨーク事件」裁判では、成人にとっては猥褻とは言えなくても17歳未満の未成年にとっては猥褻であると思われる雑誌販売の禁止を認めている。
また、1973年の「ミラー対カリフォルニア事件」の裁判では、猥褻判断基準として、1)全体として好色的な興味に訴えている、2)明らかに不快な方法で性的行為を描いている、3)全体として芸術性などの真面目な価値視点を欠いている、の3項目を示している。
特に、「ミラー対カリフォルニア事件」判決で示された基準から分かるように、具体的な行為を示すと言うよりは、包括的な基準を示すことで、その時々の事件に関わる人々が判断できるようにしており、2003年のバーカ議員の法案はこれに添った形でその通過を目指しているようである。