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第1章 子どもとテレビゲームの現状 第1節 子どものテレビゲーム接触等の現状

第1節 子どものテレビゲーム接触等の現状

1  テレビゲーム産業の状況


 「2003 CESAゲーム白書」(社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA(2003))によれば、平成14年のゲーム総出荷額は1兆2,624億円であり、前年に比べ減少に転じているものの、平成9年以降、6年連続で1兆円規模を維持する結果となっている。
 平成14年の国内出荷規模をハードウェア・ソフトウェア別に見た場合(表3)、国内出荷額は、ハードウェアが1,397億円で、ソフトウェアが2,492億円である。さらに、国内向け出荷台数は、ハードウェアが883万台、ソフトウェアが6,637万本である。
 また、総出荷額を国内・国外別に見た場合(表4)、総出荷規模に対する国外の出荷比率の増加が進んでいる。平成14年においては、国内総出荷額が3,889億円であるのに対し、国外総出荷額は8,735億円であり、国外総出荷額は国内総出荷額の2倍以上である。

表3 ゲーム出荷規模(国内)
  ハードウェア出荷額
(出荷台数)
ソフトウェア出荷額
(出荷本数)
総出荷額
平成14年 139,669百万円
(883万台)
249,208百万円
(6,637万本)
388,877百万円
平成13年 221,129百万円
(1,324万台)
264,158百万円
(7,194万本)
485,287百万円
平成12年 189,175百万円
(1,020万台)
293,122百万円
(8,175万本)
482,297百万円
出所:社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「2003 CESAゲーム白書」(2003)

表4 ゲーム出荷規模(国内・国外別)
  国内総出荷額 国外総出荷額 総出荷額
平成14年 388,877百万円 873,529百万円 1,262,406百万円
平成13年 485,287百万円 972,171百万円 1,457,458百万円
平成12年 482,297百万円 635,454百万円 1,117,751百万円
出所:社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「2003 CESAゲーム白書」(2003)


2  子どものテレビゲーム接触等の実態

(1)  子どものテレビゲーム接触の実態
 過去の実態調査によれば、子どもは日常生活のかなりの時間を、テレビゲームに接することにより過ごしており、テレビゲームは、子どもの生活に無くてはならないものとなっているという実態が見られる。
 「第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書」(内閣府(2001))によれば、「小学4~6年生」及び「中学生」の休日の過ごし方は、表5のとおりである。
 「休みの日には何をして過ごすことが多いか(当てはまるものをいくつでも挙げて下さい)」を尋ねたところ、「テレビを見る」及び「マンガを読む」と並んで、「テレビゲーム、カードゲームなどの室内ゲーム」をして過ごす者の割合が高かった。具体的には、「小学4~6年生」の56.8パーセント、中学生の46.8パーセントが、休日に「テレビゲーム、カードゲームなどの室内ゲーム」をして過ごすという結果が出ている。

表5 子どもの休日の過ごし方
  小学4~6年生 中学生
1位 テレビを見る
 (67.60パーセント)
テレビを見る
(68.30パーセント)
2位 テレビゲーム、カードゲームなどの室内ゲームをする
(56.8パーセント)
マンガを読む
(49.40パーセント)
3位 マンガを読む
(49パーセント)
テレビゲーム、カードゲームなどの室内ゲームをする
(46.8パーセント)
4位 買い物をする
(45.60パーセント)
買い物をする
(43.60パーセント)
5位 スポーツや運動をする
(33パーセント)
友だちとおしゃべりをする
(38.60パーセント)
6位以下 (略) (略)
出所 :内閣府「第2回青少年の生活と意識に関する基本調査報告書」(2001)
調査対象 :小学4年生から中学3年生までの2,271名(男子1,126名、女子1,145名)(有効回収率75.7パーセント)
:「あなたは、休みの日には何をして過ごすことが多いですか。この中から当てはまるものをいくつでも挙げて下さい」という問いに対する回答。

 また、「青少年とテレビ・ゲーム等に係る暴力性に関する調査研究報告書」(総務庁(1999))によれば、家庭でのテレビゲームへの接触状況は表6のとおりである。
 「ふだん学校がある日、自分の家や友だちの家で、テレビゲーム機でどれくらい遊んでいるか」を尋ねたところ、性別による違いが大きく、男子については、小学生の90.4パーセント、中学生の84.4パーセントが、学校がある日にテレビゲームをしているという結果となっていた。さらに、2時間以上(「2時間くらい」、「3時間くらい」及び「4時間以上」の総計)テレビゲームに接触している者は、小学生男子では43.3パーセント、中学生男子では38.1パーセントもいた。

表6 家庭でのテレビゲームへの接触状況
  遊ばない 30分くらい 1時間くらい 2時間くらい 3時間くらい 4時間以上 合計
小学生男子 72
9.6パーセント
105
14.1パーセント
246
32.9パーセント
199
26.6パーセント
94
12.6パーセント
31
4.1パーセント
747
100パーセント
小学生女子 374
47.3パーセント
177
22.4パーセント
134
17パーセント
64
8.1パーセント
31
3.9パーセント
10
1.3パーセント
790
100パーセント
中学生男子 133
15.6パーセント
117
13.7パーセント
280
32.7パーセント
174
20.4パーセント
106
12.4パーセント
45
5.3パーセント
855
100パーセント
中学生女子 543
65.3パーセント
101
12.2パーセント
96
11.6パーセント
61
7.3パーセント
23
2.8パーセント
7
0.8パーセント
831
100パーセント
全体 1,122
34.8パーセント
500
15.5パーセント
756
23.5パーセント
498
15.5パーセント
254
7.9パーセント
93
2.9パーセント
3,223
100パーセント
出所 :総務庁「青少年とテレビ・ゲーム等に係る暴力性に関する調査研究報告書」(1999)
調査対象 :5府県(茨城県、埼玉県、愛知県、京都府、兵庫県)内に所在する小学校及び中学校をそれぞれ5校ずつ選定し、その小学6年生及び中学2年生それぞれ2クラスを抽出して、そのクラスに在籍する全ての児童生徒を対象とした(男子1,611名、女子1,631名、計3,242名)
:「あなたは、ふだん学校がある日、自分の家や友だちの家で、テレビゲーム機でどれくらい遊んでいますか。」という問いに対する回答。

(2)  子どものテレビゲーム接触に対する保護者の認識
 上述のように、日常生活において、子どもはかなりの時間テレビゲームと接して過ごしている一方で、子どもがテレビゲームに接する時間について保護者は十分に認識していないという現状も見られる。
 「青少年とテレビ・ゲーム等に係る暴力性に関する調査研究報告書」(総務庁(1999))においては、保護者に対し、自分の子どもが毎日どれくらいの時間テレビゲームをしていると認識しているか調査している(表7)。それによると、子どもがテレビゲームをしている時間を、2時間以上(「2時間くらい」、「3時間くらい」及び「4時間くらい」の総計)と回答した保護者の割合は13.8パーセントであった。他方、子ども自身が自己申告したテレビゲームをする時間(表7の一番下の行)を見てみると、2時間以上と回答した子どもの割合は26.3パーセントであり、保護者の認識と子どもの実態との間では、開きがあることがわかる。

表7 子どもの平均テレビゲーム遊び時間(平日)
  30 分くらい 1時間くらい 2時間くらい 3時間くらい 4時間くらい 遊ばない わからない 計(人)
父親 23.3 23.3 9 2.8 0.8 37.3 3.4 100パーセント(1,345)
母親 20.1 23.1 10.5 3.3 0.9 40.2 2 100パーセント(1,688)
総数 21.5 23.2 9.8 3.1 0.9 38.9 2.6 100パーセント(3,033)
子ども (15.5) (23.5) (15.5) (7.9) (2.9) (34.8) (-) 100パーセント(3,223)
出所 :総務庁「青少年とテレビ・ゲーム等に係る暴力性に関する調査研究報告書」(1999)
調査対象 :5府県(茨城県、埼玉県、愛知県、京都府、兵庫県)内に所在する小学校及び中学校をそれぞれ5校ずつ選定し、その小学6年生及び中学2年生それぞれ2クラスを抽出して、そのクラスに在籍する全ての児童生徒を対象とした(男子1,611名、女子1,631名、計3,242名)
:「父親」「母親」「総数」の欄は、保護者に対し、「この調査票を持ち帰ったお子さんは、平日(月~金曜日)には平均してどれくらい家庭用のテレビゲームをしていますか。」という問いに対する回答。
「子ども」の欄は、子ども自身が自己申告したテレビゲームをする時間。


【参考】子どものテレビゲーム接触等に関するその他の調査

 子どものテレビゲーム接触等については、上述の調査のほか、小規模ながら、社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)等も近年調査を行っている。

(1)  社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)(2004) 「2004 CESAキッズ調査」

表8 幼児・小学生のテレビゲーム使用量(1週間の平均日数)
ほとんど毎日 4~5日 2~3日 1日 1週間しないこともある 不明
28.10パーセント 15.40パーセント 23.60パーセント 4.10パーセント 27.70パーセント 1パーセント
(注) データは、首都圏・関西圏(京阪神含む)・広島に在住する3歳~小学校6年生までの男女483名のもの(実施時期:平成15年12月2日~12月19日)。

表9 幼児・小学生のテレビゲーム使用量(1日の平均プレイ時間)
  0分 1~20
21~40
41~60
61~90
91~
120分
121~
180分
181~
240分
241分
以上
不明
平日 9.6パーセント 11パーセント 32.2パーセント 31.8パーセント 2.4パーセント 6.5パーセント 0.7パーセント 0パーセント 0.3パーセント 5.5パーセント
休日 2.7パーセント 4.5パーセント 19.2パーセント 37パーセント 5.5パーセント 17.1パーセント 7.5パーセント 2.7パーセント 1.4パーセント 2.4パーセント
(注) データは、首都圏・関西圏(京阪神含む)・広島に在住する3歳~小学校6年生までの男女483名のもの(実施時期:平成15年12月2日~12月19日)。

(2)  坂元 章・湯川 進太郎・渋谷 明子・井堀 宣子(2002) 「青少年と放送に関する調査研究-テレビおよびテレビゲームにおける暴力が青少年の攻撃性に及ぼす影響を中心として-平成13年度総務省委託研究報告書」

表10   小学生、中学生、高校生のテレビゲーム使用量
  小学生 中学生 高校生
  男子 女子 男子 女子 男子 女子
1週間の平均日数 4.36 2.25 3.81 1.72 2.91 1.35
平日の平均時間 1.59 0.68 1.29 0.58 0.88 0.41
土日の平均時間 2.76 1.43 3.11 1.51 2.09 1.15
(注)
 小学生のデータは、都市部と地方部のそれぞれから4校ずつランダムに選び出した、合計8校の5年生(780名)のもの。調査は、平成13年11月~12月に行われた。
 学生のデータは、都市部と地方部のそれぞれから2校ずつランダムに選び出した、合計4校の2年生(627名)のもの。調査は、平成12年12月に行われた。
 高校生のデータは、都市部と地方部のそれぞれから2校ずつランダムに選び出した、合計4校の2年生(423名)のもの。調査は、平成12年12月に行われた。

(3)  NHK放送文化研究所 (2002) 「フォローアップ予備調査 ―中間まとめ― “子どもに良い放送”プロジェクト報告書」

表11 幼児と小学生のテレビゲーム使用量
  0~1歳 2~3歳 4~5歳 小学校
1年生
小学校
5年生
1週間の平均時間 0 0.11 0.73 2.58 3.06
(注)
 0~1歳児のデータは、川崎市内保育園通園児102名のもの。
 2~3歳児のデータは、川崎市内保育園通園児150名のもの。
 4~6歳児のデータは、京都市内幼稚園通園児105名のもの。
 小学生のデータは、川崎市内の小学校1年生と5年生298名のもの
 調査はすべて平成14年3月に行われた。