地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト(以下「本事業」という。)のより効果的な展開を図るとともに、地域スポーツとトップスポーツの好循環の実現に資するため、本事業の受託団体代表者及び一般傍聴者など約200名が参加して、事例発表やグループディスカッションなどを通じて、本事業の取組についての情報共有や課題解決策の意見交換等を行いました。
平成25年12月3日(火曜日) 12時30分~16時00分
文部科学省東館3階講堂
文部科学省
森岡裕策スポーツ振興課長が、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会が東京で開催されることとなり、スポーツへの関心が高まっている今こそ、地域スポーツとトップスポーツとの連携・協働をより一層推進し、スポーツ界の好循環を生み出し、スポーツの裾野を広げていく必要があることなどについて挨拶しました。
以下の4つのテーマ別に、本事業の受託団体代表者が事例発表を行いました。
NPO法人スポーツ・サンクチュアリ・川口(埼玉県川口市)の相澤和江クラブマネジャーが、関係者(トップアスリート、アシスタントコーチ、拠点クラブ、巡回指導先団体)が企画運営に携わり事業を共有することによりトップアスリートによる指導が地域スポーツに根付くように取り組んだ事例や、トップアスリートの派遣を通じて周辺の総合型地域スポーツクラブや創設中のクラブを支援した事例などについて発表しました。
NPO法人スポネット弘前(青森県弘前市)の鹿内葵クラブマネジャーと吉崎裕祈プロジェクトリーダーが、健康問題、運動実施率の低さ、青少年のスポーツ指導者の問題などの地域課題を解決するために取り組んでいる「健幸ノルディックウォーキング教室」や「健康教育講座」、「部活動やスポーツ少年団に関わる質の高い指導者の発掘と育成」の取組内容について発表しました。
NPO法人健康づくりフォーラム(鹿児島県鹿屋市)川尻彰プロジェクトリーダーが、外部指導者に対する学校の理解を得るための取組や体育活動コーディネーターの発掘・育成に関する取組など、本事業の効果的な実施に向けて取り組んだ内容を報告するとともに、専門的なスキルを持ったアスリートが教育現場で指導するための「人材育成」や学校支援に地域のスポーツ指導者を活用するための「組織づくり」などの重要性について発表しました。
NPO法人高津総合型スポーツクラブSELFの菊地正副理事長が、本事業を効果的に進めるために東京都と神奈川県の4つの拠点クラブが連携して取り組んだ情報共有のための定期的なミーティングや合同のスポーツ指導者研修会などについて報告するとともに、一般社団法人神奈川県総合型スポーツクラブネットワークの取組やクラブのネットワーク化に向けた今後の展開などについて発表しました。
本事業の受託団体代表者が参加して、4つのテーマ別(上記(2)のア~エ)に分かれて、それぞれの取組の成果や課題の解決策について、約1時間ディスカッションを行い、その結果について各グループの代表者が約5分間で発表しました。ディスカッションでは、現場での経験に基づいた具体的な成果や課題の解決策について、活発な意見交換が行われました。
本事業受託団体のNPO法人希楽々(新潟県村上市)、NPO法人朝日丘スポーツクラブ(愛知県豊田市)、Yu-Gaku加茂スポーツクラブ(島根県雲南市)に加えて、一般社団法人日本トップリーグ連携機構や文部科学省の取組についてパネル展示を行うとともに、各団体の担当者による一般参加者などへの取組の紹介や、質問への対応を行いました。
野口健スポーツ連携室長から、本プロジェクトの取組は、子供にスポーツの楽しさやすばらしさを伝えるとともにトップアスリートのスポーツ指導を通して地域貢献したいという思いに応える形で、人材の好循環を生み出しており、本取組が各地域で自立・継続したものとなるよう、引き続き御尽力いただきたい旨などの挨拶を行いました。
スポーツ・青少年局スポーツ振興課スポーツ連携室
-- 登録:平成25年12月 --