地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト事業

目的・要旨

 スポーツを普及・定着させ、スポーツを人々にとって身近なものとするためには、トップアスリートなどの優秀な技術や経験を地域スポーツに有効に活用し、スポーツの裾野の拡大及び底上げを図ることが重要であり、地域住民が主体的にこれらの活動に取り組むようにすることが今後の地域スポーツのあるべき姿である。
 また、小学校においては、学校の小規模化や教員の高齢化等により、体育の授業において児童に手本を見せるのが難しい場合もあり、民間人の活用を含めた地域での教育支援体制の強化が必要となっている。
 このため、拠点となる総合型地域スポーツクラブはもとより、地域のスポーツクラブなどにおいて、スポーツ人材を活用した取組を行い、地域スポーツとトップスポーツの好循環を推進する。
 さらに、こうした取組を自立・継続したものとするためには、地域のスポーツクラブが連携・協働して取り組むことが重要であることから、拠点クラブを核とした地域スポーツクラブのエリアネットワーク構築の実践を通じて、自立・継続して取り組む体制を整備する。

事業内容

1.  好循環推進プロジェクトの実施

(1) トップアスリートによるジュニアアスリート支援等の実施

 拠点クラブにおいてトップアスリートを活用し、地域のジュニアアスリート等を指導するとともに、必要に応じて、地域の課題解決への取組や小学校体育に対する支援・協力を行う。

(2)地域の課題解決への取組の実践等

 トップアスリートや小学校体育活動コーディネーターの派遣に関する連絡調整を行うとともに、住民のスポーツ参加を通じた地域課題解決への取組(健康増進や子育て支援等)の企画・実践を行う。

(3)小学校体育活動コーディネーターの派遣による支援

 小学校全体の体育授業や体育的活動の計画を補助したり、担任とティームティーチングで体育の授業に取り組んだりするとともに、学校と地域との連携を図るため、これらを中心となって行う人材を、「小学校体育活動コーディネーター」として派遣し、小学校における体育活動の支援等を行う。

2. 「拠点クラブ」を核としたエリアネットワーク構築に関する実践研究

(1)地域スポーツ活動の自立・継続に向けたエリアネットワーク構築

 地域スポーツクラブが自立・継続してスポーツ活動を推進するための諸課題について、前年度に検討した解決方策を実践し効果を検証するとともに、自立・継続した地域スポーツ活動の推進に必要なエリアネットワークの機能及び拠点クラブの役割を検討する。

(2)スポーツ指導者(トップアスリート等)の共有化

 エリアネットワークを構成するクラブが主催するスポーツ教室やイベント等において、トップアスリート等のスポーツ指導者の共有化を図るため、トップアスリートに関する情報共有、各クラブへのスポーツ教室等の企画立案及び連絡調整等の取組について、持続可能な仕組みとするための工夫・改善に取り組む。

(3)エリアネットワークを活用した共同事業化へ向けた実践

 スポーツ教室や指導者講習会等のうち単独のクラブでは実施することが困難な事業について、エリアネットワークを活用した共同事業化を図るため、前年度の成果を踏まえ、事業化に向けた取組内容等の工夫・改善及び共同事業に適した企画・運営体制の検討を行う。

お問合せ先

スポーツ・青少年局スポーツ振興課

連携推進係
電話番号:03-5253-4111(内線3485)

(スポーツ・青少年局スポーツ振興課連携推進係)

-- 登録:平成24年04月 --