1 競技スポーツは人類の創造的な文化活動の一つである

競技スポーツ振興の意義

 スポーツは、人間の体を動かすという本源的な欲求に応えるとともに、爽快感、達成感、他者との連帯感等の精神的充足や、楽しさ、喜びを与えるなど、人類の創造的な文化活動の一つです。
 心身の両面に影響を与える文化としてのスポーツは、健康の保持増進、体力の向上に資するとともに、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や、とりわけ青少年にとっては、スポーツが人間形成に多大な影響を与えるなど、心身の両面にわたる健全な発達に不可欠なものとなっています。
 一方、スポーツには、人間の可能性の極限を追求するという側面があり、このような競技スポーツは、自らの能力と技術の限界に挑む活動であると同時に、その優れた成果は、国民に夢と感動を与えるなど、人々のスポーツへの関心を高め、スポーツの振興に資するとともに、活力ある健全な社会の形成にも貢献するものといえます。

世界柔道選手権大会 女子48キログラム級で優勝した谷亮子選手(トヨタ自動車株式会社)、男子無差別級で優勝した棟田康幸選手(警視庁)、女子無差別級で優勝した塚田真希選手(綜合警備保障株式会社)2007/ブラジル(写真提供:アフロスポーツ)

 また、グローバル化している現代社会において、スポーツの振興は、世界共通の文化として、我が国はもとより世界のスポーツの発展に寄与するとともに、スポーツを通じた交流により、世界の人々との相互の理解や認識を一層深めるなど、国際的な友好と親善のためにも有意義なものです。

2007AFCチャンピオンズリーグで優勝した浦和レッドダイヤモンズ(写真提供:C.URAWAREDS)

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