「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第17回)議事要旨
日時
平成20年4月30日(木曜日)15時~17時
場所
文部科学省13F3会議室
科目検討ワーキンググループの議論のまとめについて
全体
- 日本図書館協会図書館学教育部会は、総単位数24単位(特論を含むと26単位)を提案する。
- 科目のバランスを見ると図書館員にとって最も基本的な、資料を組織化する知識・技術が少ないのではないか。
- タイトルは、図書館法に基づく司書を養成するためであることを明示した方がよい。
- 図書館に関する科目は、これからの司書に求められる資質・能力として、「最低限必要と考えられる」知識・技術ではなく、「基礎となる」知識・技術という表現にすべき。
- 大学における養成科目の位置付けは、司書の養成の基本・入り口であるとし、養成科目で全てが教えられるものではないことを示したほうがよい。
科目
○ 図書館情報技術演習
- 基礎科目としてこのような科目は必要と考える。ただ、修正案のような細かいことはやらない方がよいのではないか。図書館実習演習でhtml文書作成の技術は不要と考える。
- 個々の大学が受講生に合わせてある程度フレキシブルに対応するための、最大公約数的な内容を掲げているということを説明する必要がある
- 今の学生にとって、コンピュータはブラックボックス。仕組みを理解することが情報リテラシーと考えるので、基礎的な内容をやってほしい。
○ 図書館サービス演習
- 演習ではあるが講義も行い、実際に図書館へ行き資料の選書や配架などを見学し、教室でサービス計画を立案・発表するような形式も考えられる。
○ 資料組織演習
- 大学が必要に応じてもう一科目設けるというように、柔軟性を持たせてはどうか。『特論』で対応することも可能ではないか。
- 資料の整理・組織化の経験がなければ、資料を検索したり使いこなしたりすることはできない。また、目録・分類から、コンピュータでのデータベース構築まで一体化して大学で勉強してきてほしいという意見もある。
- 開架書架を利用しやすいものとするには分類が重要であるため、分類の時間を増やすべき。
- 現場での目録の知識の使用頻度は低いが、原理的なことだけでもきちんと教えた方がよい。
○ 児童サービス論
- 議論の上内容を積み上げた結果、2単位となった。1単位でよいとするなら、どの内容が不要か検討する必要がある。
以上