「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第14回)議事要旨
日時
平成20年1月21日(月曜日)10時~12時
場所
文部科学省7F1会議室
- 1.資料1、2について
- この報告書で目指すべき方向やその前提についての説明が不十分のまま、本論に入ってしまっている印象がある。
- これからの図書館像を実現するために、図書館職員に求められる資質能力を向上させることが必要であり、そのための研修が重要であると考えているので、「1.はじめに」の書きぶりを充実させたい。
- 10ページ目の研修成果の評価の方法では、新任図書館長研修の要綱を資料として挙げたらよいのではないか。また、図書館司書専門講座で行っているアンケート調査の例なども挙げるとよいのではないか。
- ボトムアップ研修については、図書館の現状を認知して、そこでどうするのかという話から出発してしまっている。専門的職員を配置する必要があることをまず明記したうえで記載すべきである。
- 1-2-(1)に、司書、司書補という専門的職員の持つ意味や、「望ましい基準」、「これからの図書館像」などから引用して理論構成をしっかり書き込む必要がある。
- 資料4について
- 長期非常勤職員の例をモデルとして挙げることは不適切であるが、資料2で図書館職員の非常勤化が課題とされており、それに対する回答として取り上げるというのもひとつの考え方である。資料の整合性をとるか、あるいは考え方を説明できるようにする必要がある。
- 非常勤職員が非常に多くなってきているという現実はあるが、報告書のなかでモデルを示すと、益々促進されてしまうことにもなるので、非常勤職員の研修も必要であるという文言を入れるに留めた方がよいのではないか。
- 勤務状況や年限に応じて司書のモデルを準用して非常勤職員の研修を行うことが必要であるとすることも考えられる。
- 資料5について
- 「2.期間について」で、終了証書の発行基準を厳しくすることが書かれているが、これでは参加者が減ってしまうのではないか。
- 図書館側から言えば、児童サービスには児童担当者を、レファレンスにはレファレンス担当者を送り込んで、即戦力を少しでもアップしたということで日替わりで出席者が代わるのも、やむを得ないところもある。
- 「1.企画・運営について」では、実施する県立図書館の力量によって研修の企画内容に差があるため、基礎的な分野の研修は標準化して、すべての地域において毎年実施するとされている。それもひとつの理由ではあるが、研修をできるだけ効果的に実施することや充実させることも理由であったので、書きぶりを工夫した方がよい。
以上