「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第3回)議事要旨

1.日時

平成20年10月30日(木曜日)17時~19時

2.場所

文部科学省5F3会議室

3.議事等

1関係団体等からのヒアリング

1 全国公立短期大学協会

  •  『図書館行政論』の内容は『図書館経営論』に含むことができるのではないか。
  •  『特論』は、選択科目とすることが好ましい。
  •  通常の時間割が1時間目から5時間目までほぼ空き時間なくびっしりで、既に、土日に集中講義や同時開講で司書科目を開講していること等を考えると、28単位への単位増加は厳しく、必修24単位、選択科目2単位とすることが望ましい。
  •  短期大学では教員資格より司書資格の取得を希望する学生が多い。このことを鑑み、短期大学で司書課程が維持できる形で検討してほしい。

2 私立大学通信教育協会

  •  充実した課程内容にするためには、教科書の作成等の準備に時間が必要である。
  •  通信教育の利用者には社会人学生が多い。特に演習科目の単位数増加によりスクーリングの時間が増加することは社会人学生の負担となるので、配慮してほしい。
  •  準備期間の確保と留年をしながら資格を取得していく社会人学生への配慮から、入学年度当時の法適用を明示した移行措置を設けてほしい。

3 郡山女子短期大学部教授 二宮和比古氏

  •  『図書館及び図書館史』の内容は、基礎知識として学ぶべきと考える。
  •  「実習」があると望ましいと考えるが、実情を鑑みると、必修ではなく選択肢のひとつとして挙げておくと良いのではないか。
  •  『図書館行政論』の内容は『図書館経営論』に含むことができるのではないか。

4 帯広市図書館長 吉田真弓氏

  •  『図書館経営論』では、行政組織としての認識や経営感覚、多様な就業形態への理解について学ぶ必要があると考える。
  •  学問的な内容にとどまらず、具体的な事例を通じて学ぶことが重要と考える。また、著作権に関する演習やコミュニケーション能力の向上につながる演習、「実習」の導入を提案する。

2大学において修得すべき図書館に関する科目について

  •  利用者への対応について学ぶにあたって、利用者に物事を伝える方法の工夫等について事例を踏まえることは大切と考える。
  •  司書の評価が上がり有資格者が活用されていくために、採用側が求める能力を備えた司書を育てる必要がある。そのためには、憲法などの基本的な知識や主題専門領域の学習、サービスラーニングやインターンシップ等による社会的な学習等、トータルで学ぶ必要があることを学生に示す必要があるのではないか。
  •  演習科目は1単位15時間でないと今の試案に対応できない大学が出てくるのではないか。
  •  科目名は、科目内容を反映した名称となるよう検討した方がよいと考える。

3司書・司書補講習の科目について

司書講習については「大学における科目」を適用すること、司書補講習については原則として現状のままとすることで了承

4その他

事務局から今後の流れについて説明

以上

(生涯学習政策局社会教育課)

-- 登録:平成21年以前 --