「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第2回)議事要旨

1.日時

平成20年10月17日(金曜日)10時~12時

2.場所

文部科学省9F生涯学習政策局会議室

3.議事等

1大学において修得すべき図書館に関する科目について

  •  『図書館情報技術演習』の内容は、解説もなく演習をするには難しいと考える。講義内容としてもハード面が多く、全体的にレベルが高いのではないか。
  •  『図書館情報技術演習』の操作演習は図書館サービス演習に組み込むことが可能なので、図書館学で重要な検索やデータベースについての講義を中心とする講義科目とし、一部演習を交える形とする。
  •  司書、学芸員、社会教育主事の資格取得に共通する生涯学習概論の内容については、相互の調整が必要である。
  •  『図書館制度・行政論』は、学芸員や社会教育主事と共通する内容を『生涯学習概論』へ、その他の図書館に関する内容は『図書館経営論』へ振り分ける。
  •  『図書館経営論』は、「制度と行政」の内容も含まれることになるので、内容にあった名称にした方が良いのではないか。経営感覚は、司書として現場に着任した時点で持ち合わせておくべきものであると、受講生が認識できる講義としたい。
  •  『図書館サービス演習』の内容は、図書館サービス論と情報サービス演習に振り分ける。全体の内容は今後の図書館サービスの向上にとって大変良い内容だが、大学における課程の内容としては少し高度と考える。
  •  司書有資格者全般について、主要な図書・雑誌、著者、出版社に関する基本的な知識が不足していると感じる。各主題分野に関する知識や幅広い教養が必要であることを明示することが大切と考える。
  •  司書の評価を上げるには、市民に司書の持つ専門知識を提供することで認めてもらうことが必要と考える。『専門資料論』にあった「主要な一次・二次資料」は削除しない方がよいのではないか。
  •  『図書館制度・行政論』と『図書館サービス演習』の内容を別科目に振り分けたことで減少した単位分は、『特論』に移してはどうか。
  •  『特論』で行う内容は、例示するだけではわかりにくいとの意見もある。大学の自由度を担保するためにも、サービス系特論と資料系特論と分けるか、科目ごとに選択できるようにするなど、内容の範囲を示した方が良いのではないか。
  •  学則で演習が1単位30時間となっている場合、今回の科目改定による負担はかなり大きくなる。必要な単位数と開講時間について正確性を持たせるためには、必要開講時間数を示すことが必要なのではないか。

2司書・司書補講習の科目について

  •  科目・単位数の変更は開講時間に直接影響が生じることから、関係者に意見を聞いた方が良いのではないか。
  •  司書講習がもともと現職者へ資格を付与する性格であったことを踏まえれば、大学における司書課程と科目内容に差異を設けることもあり得るが、現在は大学生も司書講習を受講できることを考えれば、差異を設ける場合には合理的な理由が必要であると考える。

3その他

事務局から今後の流れについて説明
次回ヒアリング対象者については主査一任で了承

以上

(生涯学習政策局社会教育課)

-- 登録:平成21年以前 --