「これからの図書館の在り方検討協力者会議」(第1回)議事要旨

1.日時

平成20年7月17日(木曜日)13時30分~15時30分

2.場所

文部科学省9F生涯学習政策局会議室

3.議事等

1議事の公開について

 資料2の内容が、全会一致で了承された。

2主査・副主査の選任について

 薬袋委員が主査に選任され、糸賀委員が副主査に指名された。

3これまでの意見の概要について

薬袋主査説明

  • これまでの議論は、司書課程の枠内で司書になるために必要な科目を洗い出して積み上げてきた。今後は実現可能性についての検討になると考える。
  • 理論的な内容を押さえ、司書になるための基礎的な知識・技術を身につける範囲としている。
  • 現行科目についての意見・問題点を受けて議論された改善点の要旨は以下のとおり。
    • 司書科目の中を分野別に分類して、体系が明らかになるようにした。
    • 資料論について、専門主体別の資料論を「図書館資料論」に取り込み、主題知識の学習については、大学において学んでもらうこととした。
    • 資料組織演習・情報サービス演習に加え、より基礎的な図書館サービスや図書館業務に関する演習科目を設け、多様な演習の展開を試みる。
    • 実習については、必要であるという意見も出たが、年間1万人以上の実習生の受入先の確保の問題から、「図書館特論」において各大学の判断で行っていただくものとした。

委員意見

  • 大学の判断で1単位科目を設けることを認めてほしい。
  • 1996年改正時に日本図書館協会が提案していた24単位の考え方に立って、当時設定されていなかった「生涯学習概論」を加えて勘案すると、総単位数は25~26単位にすべきと考える。
  • 司書講習科目と差異を生じさせないよう留意すべき。
  • 今回の「大学において修得すべき図書館に関する科目」は、司書のキャリア形成のあくまで入り口。大学での学習、現職者への研修、望ましい基準に向けた取組、一部の大学や大学院による専門的な学習等のバランスや内容構成の違い等を踏まえて本意見を検討する必要がある。
  • 本意見の実現可能性を考える上では、単位数だけでなく、現在開講されている司書養成課程の時間数を整理し、検討すべきと考える。

4事務局から今後の流れについて説明

以上

(生涯学習政策局社会教育課)

-- 登録:平成21年以前 --