第3章 2子どもの読書活動への支援の状況 (5)自由意見(保護者調査)



2 子どもの読書活動への支援の状況

(5)

自由意見(保護者調査)

保護者調査の自由意見は、全部で651件である。その内訳と主な意見は次のとおりである。

テーマ

件数

図書館での読書活動について

73

学校での読書活動について

144

家庭・地域での読書活動について

163

書店について

11

図書館行政について

6

活字離れについて

32

幼児期の読書体験や読み聞かせについて

72

子どもの読書に対する期待

63

その他

68

合計

651


1 図書館での読書活動について

児童コーナーの充実

  • 図書館でのイベントがもっと多いと本も身近に感じるのではないでしょうか。対象年令別のおすすめ本コーナーなどがあると図書館でも本が探しやすいと思います。
  • 図書館に足を運び、自分の手で選んだ本を読むことで、読書の楽しみを、覚えると思う。児童コーナーの充実を望む。
  • 町の図書館で本を借りたり、読み聞かせに行ったりするのが好きな娘です。そこでは、本だけでなく、よくいらっしゃる方々との交流もでき、多くの面で、活動の幅が広がっているようです。

蔵書の充実

  • 地域によって図書館の充実さにばらつきがあるので、まんべんなく、いろいろな種類の本と出会えるようにしてほしいです。図書館の中に読書スペースを多く配置すると、マナーも身に付くし(静かにするとか)楽しいので利用しやすいのではと思います。
  • 図書館でも学校でも子どもの読む本が少ないなぁと思います。本屋でおもしろそうだなぁと思ってもやはり買ってまではと思うので図書館にも新書をどんどん入れてほしい。
  • 図書館にはたくさんの本があるけど、読みたい本がないと子どもがいうのはどうしてなのだろうか。
  • 幼児(絵本)に対しては活動があったり図書館へ行っても沢山あり充実していることが多いが、児童特に中学年→高学年に対する図書が絵本ほど充実しているとは思えない。図書館も中学年→高学年向けは高いところにあったりして、背が低いうちの子は上の段ははじめから見ていない。成長とともに読める本がまとめてあるといいのですが。
  • 親の方は、なかなか読み聞かせが出来なくて、反省している一方、子どもの方は、本に触れることが楽しみでよく、本を借りている。町立図書館で読みたい本、新しい本を希望すれば、電話等で連絡下さり、喜んで図書館へ足を運んでいる。

図書館への行きやすさ

  • 子どもが歩いて又、自転車などで気軽な場所に図書館が無いことが、とても残念です。どうしても親が付き添わないと無理な為、図書館に行くのも限られて来る。
  • 地域の図書館が遠いので、ほとんど利用できない。近所では図書館の場所も知らない人が多いので、子どもの足だけでは利用できないのが残念。
  • 住まいの近くに図書館があり、そこに行くことが楽しいことであるというが本好きになるきっかけ、第一歩になりましたので地域に図書館があるという事は大事な事だと思います。

図書館の規模

  • 近くに図書館がありますが、規模が小さく、職員も専門の司書が一名しかいません。もう少し充実していればと思います。

駐車場の充実

  • 図書館の駐車場が少なく、行っても駐車場に止められなくて帰ったりする事がよくありました。たくさんの人が使える様にしたらもっと利用できると思います。

移動図書館の充実

  • 子どもが読む本は子どもに選ばせたいので、巡回図書館の車が、子どもが利用できる時間に、子どもが歩いて行ける場所に来てくれるといいと思う。

2 学校での読書活動について

学校図書室の充実

  • 様々なジャンルの本に触れさせる機会が必要になると思います。専門的な助言も必要になってくるので学校などで担任、司書などから本の選び方・活用の仕方などのヒントを低学年のうちから指導していく必要性を感じます。
  • 学校図書館の本がまだまだ生徒数に比べると不足しているように思えるので、充実した本の設置を希望する。
  • 市立図書館が遠いので学校の図書室など学校が休みの時はずっと開放してほしい。
  • 小学校の司書教諭が、担任をもちながら配置されているのが現状です。専任の先生がいればもっと学校の図書室がさらには子どもの読書活動もより、充実するのに、と思います。

読書の時間

  • 下の娘が中学校で朝の5分間読書をするようになって読書量が増えたので学校のはたす役割は大きいと思う。
  • 子どもの通う学校では読書活動が非常に盛んなので、子どもは無理なく自然に本に親しんでいます。「今日はこんな本を読んだよ」などという読後感想が家庭内にあたりまえのようにあるのは幸運と思います。学校と言う集団生活の中で家庭ではできない「他人のすすめる本」などを知ることがますます読書への興味を深めていると思います。その経験から、子どもの読書活動の定着は、学校や地域単位の活動を家庭と併行して行われることが望ましいと思います。
  • 学校での読書活動で評価する場合、読んだ冊数をグラフにしたりして競わせた事があったが、あれはおかしい。数だけこなせば良いというものではないのだから。
  • 夏休みの読書感想文が重荷になり、本を読むのが苦手になる子もいる。

調べ学習

  • 学校から帰ってくると習い事に行ってそれから宿題をやると読書の時間がとれないので学校で読書の時間を設けてくれるといいし、調べ学習など、学校の図書室や町の図書館を使って学校でやってほしいです
  • 小学生のうちは、コンピューターよりも読書の時間をもった方が良い。調べものは、インターネットではなく図書館の書物で調べた方がよい。よい司書を配置する。

3 家庭・地域での読書活動について

家庭の読書環境の充実

  • 何よりまず親が読んでいる姿を見せないとだめだと思います。
  • 一番身近な家庭に本を置き、自然に読書する態度を身に付けさせる事が大事である。
  • 親が本好きで子どもたちが小さな頃から図書館通いでした。私の親はそうでもなかったのでその人の本質的な部分で好き嫌いはあると思います。わが家では幸いにして皆本好きです。環境や子どもへの働きかけがきっかけになると思います。
  • 現代社会テレビ、パソコン、ゲームなどが一般家庭にはあり、なかなか読書を優先する事が難しいと思うので、興味をもてるような本をすすめたり、図書館、本屋など、機会を作って行くようにしてきたいです。

地域の読書環境の充実

  • 小さい子を連れての図書館通いは、結構エネルギーがいる。だから地域の公民館、集会所等の読み聞かせのサポートが充実し、結果、親からの啓蒙が必要で、最も近道なのではと思います。
  • どんな本を子どもに読ませたらいいのか、もっとアドバイスなどが、地域の活動などから得る事ができたらよかったと思います。活動がわかりにくく、参加しにくいようにも思います。
  • お話しの会ボランティアによる“本たんけんクラブ”に子どもを参加させたところ、いろんなジャンルの本を読む様になりました。子どもから「お母さん、○○の本読んでみたら…」と言われる程です。地域の方達の協力は、絶対必要だと思います。

本の選び方

  • 書店などで何年生向きなどもう少し解りやすく表示してもらいたいです。
  • 書店でたまに見ますが簡単な説明やPRが書いてあったり例えば、「泣ける本」とか「こんな気分を味わえる」とか「恋愛中の君に」など、あれば選びやすいかと思います。それから毎月学校の先生などからお勧め本2-3冊を紹介して頂けたりしたらよいかと思います。どんな本を読んだらよいのかわからないのだと思います。かつて自分もそうでした。

5 図書館行政について

図書館行政への期待

  • 私は、よく福崎の図書館に行っていましたが、知り合いに加西の市立図書館を紹介してもらい、町の方には入かなくなりました。理由は、本がたくさんある、ほしいものがしらべやすい。人目を気にせずゆっくりと読めるなどです。今度新しくなるので楽しみにしていますが、加西の図書館のようだったらいいなと思っています。
  • 公立図書館、学校の図書館が充実しており、書店で購入するより借りて読む事が多いです。ただ、まだ低学年なので、充実しすぎてどんな本、何を読むかすごく迷いながら借りてます。問23の(3)のブックスタートという言葉を初めて聞きますが、こういう活動が、増えるといいと思いました。

図書館行政への不満

  • 図書館不足の現状を見ると、行政の教育に対する、勉強不足に憤りを感じます。図書館の不足によって、利用しにくさによって本離れが加速していると思います。
  • 図書館が民間に委託されるのは反対だ。不安である。

6

活字離れについて

  • PC等の普及により、子ども達の読書離れが気になります。今後も学校で又、地域でもいろいろなイベント等行っていただきたいです。又、家庭内でも大きくなるにつれ、親子で…という事が少なくなりがちなのでもっと読書を通してのコミュニケーションができればと思います。
  • 今の子ども達は、習い事が多くまた、TVゲーム等により、読書をする時間が少なくなってしまっているように思います。豊かな時代となり、なくしてしまうものも多いように思います。

7 幼児期の読書体験や読み聞かせについて

家庭での読み聞かせの効果

  • この調査の対象の中2の次男には、小さい時あまり読み聞かせをしなかったのですが、長男には毎日していました。あとになるとその差が歴然と現れました。読み聞かせは大切だと通感しました。
  • 小さい頃の読み聞かせは、とても大切だと思います。字が読めるようになると、すすんで自分でも読むようになっていく様です。本を読む事を嫌がらないのは、読み聞かせをしていたからだと思っています。
  • 読書は習慣だと思います。その習慣をつけてあげるのが大切だと思います。特に低学年では。読むものは、マンガでも、事典でも参考書でも、教科書でも!文字を読むことに興味を持たせることが大切では。本の種類や内容は、自然に決まっていくのではないかと思います。

地域での読み聞かせ等の活動

  • 市川市、浦安市など、幼稚園、学校の中でお母さん達がボランティアで、絵本を読み聞かせてくれている事が素敵だと思いました。
  • 幼児期における読書習慣の大切さを保育園、幼稚園などへの働きかけで呼びかけてほしいと思います。この時期の影響は、小中高校へとつながると考えます。小学校では遅いというのが私の考えです。

8

子どもの読書に対する期待

  • 本が好きで毎日のように読んでいます。困るくらいです。
  • 子どもたちは今「ゲーム」の世界にあまりにも多くさらされていると思います。物語という点では本と似ているかもしれませんが、読書とはことなります。もういちど読書のたのしみを子どもたちに味あわせてあげたい。読書をとおして世界のひろがりや心のひろがり、そういうものを体験してほしいのです。
  • 子どもが読書をしている姿は、とてもいいと思います。難しい本を読まなくても、自分の興味のある内容の本を、楽しんで読んでいけばと思います。

9

その他

  • 読書によって自分の気持ち等がはっきり言えるようになり、表現力がゆたかになった。
  • テレビやテレビゲーム等の影響で、読書をするという機会が少なくなった今、子どもに読書をする機会をどうしたら増やせるか、社会全体の課題の様に思います。


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