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中高生を中心とした子供の睡眠習慣に関する科学的知見の整理分科会(第1回)議事概要

日時   

平成26年8月28日(木曜日)14時00分~16時00分

場所

文部科学省生涯学習政策局会議室

出席者(敬称略)

委員

田中秀樹、原田哲夫、福田一彦

文部科学省

藤江男女共同参画学習課長、坂本家庭教育支援室長、塚田家庭教育支援室室長補佐

議事概要

(1)藤江男女共同参画学習課長挨拶

(2)議事の公開について、資料1-3のとおり報告。座長に原田委員を選任。

(3)事務局より、資料1-1(検討会設置要綱等)、1-2(分科会について)、2-1(第1回検討会議事概要)、2-2(子供の生活習慣づくりの現状と課題について)、2-3(検討委員会主な課題・論点)について説明。

(4)小中学校・高等学校での睡眠授業の効果について田中委員より事例発表。

(5)睡眠習慣が子供の心身に与える影響について福田委員より事例発表。

(6)事務局より、資料4-1(普及啓発資料の作成の方向性)、資料4-2(生活習慣に関する委託調査)について説明。

(7)討議。

(委員の主な意見) 

○ 睡眠授業の効果を生徒に定着させるには、まず学校側がその必要性を理解すること。年に一回は講演会などを開いて、睡眠の大切さについて理解を深める。
 生徒への啓発は、5月の連休明けや、夏休み明けなど、リズムが崩れやすいタイミングで実施するとともに、保護者が学校へ来る機会を利用して、子供と一緒に、睡眠や基本的生活習慣についての話を聞いてもらうと、家に帰ってからそれが家族の話題になる。知識教育をきっかけとして、家族一緒に睡眠や基本的生活習慣について考える機会をもてるようになるとよい。
 保護者や教員もそうだが、養護教諭、心理職等の専門職への教育というのも必要である。専門職の間でも、メンタルヘルスと体内時計のリズムに関連があることは意外と知られていない。

○ 学校教育の中に、睡眠に関する知識を子供たちに与える仕組みをつくらなくてはいけない。
 また、塾や習い事がやり玉にあがることが多いが、学校の活動にも問題があるのではないだろうか。子供たちが帰宅後に仮眠をとってしまうのは、遅くまで、部活動をやっているということも原因のひとつである。そういうことを含めて変えていかないと、子供たち自身だけでどうにかしようと思っても難しいだろう。

○ 健康科のような副教科は絶対に必要だと思う。土曜の午前中などを使って、睡眠だけでなく、食事の重要性など子供の心身の健康に関連することを分野横断的にやれないか。ただ、睡眠学会などの協力のもと、組織的にやっていかなくては難しいだろう。

○ 思春期の子供は世界的に見ても、みな夜型化しており、日本に限った話ではない。ただ、日本人は大人も含めて、他の国と比べて圧倒的に睡眠時間が少ない。日本の中だけでみていると気づかないが、世界的にみるといかに異常なのかということを提示する必要がある。
 ただし、睡眠時間を強調しすぎると、では寝だめをしましょうという話になってしまうので、必ず体内時計のリズムと合わせて話をする必要がある。

○ 啓発資料については、まず、根拠となる原著論文まで示して事務局においても資料として使用できる詳細なものを作成し、それをもとに、指導者用、中高生用、さらには小学生用と、段階的に簡単なものにしていくと面白いのではないか。

○ エビデンスも必要だが、詳細すぎても発達段階によっては、混乱してしまうという場合もあるので、それでよいと思う。基本軸としては同じで、発達段階に応じてレベルを変えていければ、先ほど話がでた健康科のような副教科を展開するときに、学習指導要領としての役割を果たせるのではないか。

○ 睡眠に対しては世間でかなりの誤解があるように思う。例えば身体のために睡眠がいいからと言って、遮光カーテンを引いて、朝寝坊をして、時差ボケ状態で余計具合が悪くなっているような人も多い。よかれと思ってやっていることが、実は全く逆効果であることを教えてあげるとともに、では具体的にどうしたらいいか示すことが必要だろう。

○ 啓発のために、モデルケースのような絵を描いておくとよいだろう。だらだら夜遅くまで起きていて、学校でうとうと、帰ってきて少し仮眠して、塾に行って、帰ってごはんを食べるようなA君と、理想的な生活習慣を送っているB君。2人のようなモデルを対比させて提示するとわかりやすいのではないか。

○ 睡眠覚醒リズムが乱れて、生体リズムが崩れると、生活習慣病のリスクや発がん性が高くなるというようなデータはたくさんある。中高生にとってはずっと先のことのような話でも、このようなデータを出すとかなりインパクトがある。

○ 啓発資料で大切なのは、動機づけだろう。規則正しい生活をするとどんなメリットがあって、不規則な生活をするとどんなデメリットがあるのか。それを示して、なぜ規則正しい生活が必要なのか子供たち自身に考えさえることが必要。

○ 調査についてだが、睡眠負債や慢性的な睡眠不足を調べるために、休日と平日の睡眠時間の差を見るのは有効。それに加えて、平日の中でも起きるのが早いときと遅いときでどうか、睡眠時間が長いときと短いときでどのぐらい違うか調べてはどうか。

○ 中学生の睡眠状況を見てみると、平日と土日の差がとても大きく、しかもそのことに何ら危機感がないことが問題。平日の差については、本来なら一週間の睡眠記録をつけさせるのが一番良いのだろうが、例えば「平日で2時間以上寝る時間がずれることがありますか」のような聞き方をしてはどうだろう。

○ 自己肯定感だけなく、道徳観や幸福観、自ら学ぶ力についても聞いてみて、生活習慣との関係を明らかにできれば、様々な方面に生活習慣の大切さを訴えられるのではないか。

○ 生活が夜型化することで、女性は月経サイクルがばらばらになったり、月経痛がひどくなったりするということが、我々の研究で明らかになっている。倫理的に問題があるかもしれないが、月経サイクルなどについて聞いてみると、様々な分析ができるだろう。

(以上)

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室

(生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室)

-- 登録:平成26年09月 --