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中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会(第1回)議事概要

日時   

平成25年11月12日(火曜日)18時00分~20時00分

場所

文部科学省生涯学習政策局会議室

出席者(敬称略)

委員

大久保貴世、景山明、木村治生、鈴木みゆき、成田奈緒子、原田哲夫、前田勉

文部科学省

清木生涯学習政策局長、藤江男女共同参画学習課長、坂本家庭教育支援室長、西村家庭教育支援室室長補佐

議事概要

(1)議事の公開について、資料4のとおり決定。座長に鈴木委員を選任。

(2)清木生涯学習政策局長挨拶

(3)坂本家庭教育支援室長より、資料1(設置要綱)、3(スケジュール)、5(中高生を中心とした子供の生活習慣づくりの現状と課題について)、6(主な論点(案))について説明の後、意見交換が行われた。

(委員の主な意見) 

○ 中高生になると自分の生活圏も広がり、自由度が増してしまうため生活習慣が乱れる。中高生の生活習慣づくりの問題の大きな柱としては2つ。1つは幼いころからの積み重ねが非常に大事であるということ、もう1つは、現に中高生にどうアプローチしていくかということ。地域の中で、中高生の居場所づくりと大学生や高校生などとの「斜め」の関係をつくれる場の提供も必要。

○ インターネットをするとみんなで同じことをしているということで、どうしても同期化、同調してしまう。周りに流されないという個性を身に付けさせることも大切。なぜインターネットを使うのかという目的を自分で考えられるようにということを話している。

○ 中高生の生活習慣を改善するには、幼児期からの積み重ねが必要。本市では、キャリア教育が、それぞれの個性、持ち味を最大限発揮しながら、自立して生きていくために必要な能力や態度を育てると考え、キャリア教育プログラムを策定し、「生活リズムと食」を1つの柱として幼児期から中学校までの一貫した取組を行っている。他方、保護者への啓発では、「点数」という非常に分かりやすいものが腑に落ちるということで、生活習慣と学力との相関関係について分析して示している。中高生においては、将来の目標のようなものをきちんと持たせるということが、本当に流されない、あるいは、流されても立ち直っていくということにつながると考える。

○ 中高生の生活習慣は、全体的には改善傾向にある。しかし、中学生で5割、高校生で9割以上が携帯電話やスマートフォンを所持するというような大きな変化がある。メディアに費やす時間と学習時間は逆相関の関係にあり、生活全体の中でどういう時間の使い方をするのが良いのかということを考えるのは今日的な課題だ。また、全体的に家庭の影響力が増している。保護者が子供への関与を強め、色々手取り足取り教えてしまうと、主体性や自律(自立)性が失われる懸念がある。生活習慣づくりのゴールは「自立」だと考えるが、大人が関与し過ぎることで身辺自立や経済的自立や精神的な自立が損なわれないように配慮しなければならない。
 課題認識として検討したいのは、自立に向けて自分で生活をコントロールする力をどう身に付けるかということ。そのために、周知の方法や家庭の格差に対する配慮、情報が届きにくいところにどう届けるかを考える必要がある。大人が教えることが中心の小学生までのアプローチと違い、中高生は主体的に生活をコントロールする力を自分で考えながら獲得しなければならない。その方法論を、事例の中から何か見出せると良いのでは。

○ 親自身の生活リズムが整っている家庭の親は鬱傾向が低く、遅寝遅起きの親は鬱傾向が高い。親の生活が改善されると、親の気持ちが上がってくるので、子供に対して口出ししなくなる。自立の第一歩は、子供が自分で考えて行動するという環境をつくることだが、不安が高い親は口出しをする。まず、親自身がきちんと生活をして、心が落ち着いた状態をできるように促していく。

○ 女性の場合、月経サイクルと概日リズムは非常に強く結びついており、1日のリズムが乱れると月経サイクルも乱れてくる。特に、生殖機能が発達する思春期に夜型化すると、不安定な生理機能のまま固まってしまう。思春期の女性を朝型化し、生殖生理、生殖機能を守ってあげたいというのが一番言いたいこと。
 また、教育現場では根拠が求められる。例えば、成績が上がる理由として、早寝早起きでレム睡眠がたくさんとれ、そうすると記憶が定着し、整理されるといったことを、一般の方に理解していただくのはなかなか難しいが、理由が分かると取り組めるということで、例えば、早寝だと成長ホルモンがよく出るので大人の美容に良く、子供も成長する、というような分かりやすい啓発に取り組んでいる。

○ 睡眠調査票を使って、子供たちの睡眠実態を把握し、生活リズム向上の活動を行っている。朝からあくびをしたり、問題行動を起こしたり、乗り気がなかったりする子供たちと睡眠との関係も睡眠調査の結果で初めて明らかになった。生活リズムが乱れていても、学校嫌いの子は少なく、ただ、その乱れた生活リズムが改善されることなく現在に至っている子供が多く、早い対応が求められる。
 また、子供に自然体験をさせているが、親だけでなく、地域も含んで、大人の社会が子供に対してもっと知る機会を与えていく必要がある。中には幼少期から既に睡眠を中心とした生活リズムが乱れており、重荷を背負った状態のままで成長している子供もいる。子供にとっていかに睡眠が大切であるかを親だけでなく、地域も含め、大人がそのことを正しく知る機会を設ける必要がある。

○ 家庭や地域の体験活動は、自立への一歩として非常に重要。
 1つは子供の問題。周りに流されない自分が、24時間という1日の生活をどうコントロールしていくか、また、将来の目標や夢を持てるかという問題に、どのような体制をつくって取り組んでいけるか。それが中高生の生活習慣を考えるにあたっての出発点であり、1つの目標にもなるのでは。
 もう1つは保護者へのアプローチ。親の生活習慣づくりと子供の生活習慣づくりとの関連という点を、どう保護者へ逆にアプローチしていくか。一番聞いてほしい保護者に届かない状況に対して、エビデンスを持ちつつアプローチをかけていく必要がある。そのために、一貫した組織と人材づくりを1つの柱として、今後検討を重ねていきたい。また、気づきを促す仕組みを考えていくことも課題の1つ。

○ 中高生になると、寝ないで勉強した子の方が、成績が良くなる傾向が出てきてしまうので、保護者が睡眠の重要性を納得しない。本人たちはすごく体の調子がいいとか、気持ちが落ち着くとかいう実感があっても、成績に反映されないことが往々にしてあるのが今すごく問題となっている。そこにどう立ち向かうのかが問題。

○ 学習と睡眠という2つだけではなくて、例えばメディアや中高生になると部活の時間が生活を全体に後ろに下げるような働きを持つ。生活全体の中でどうコントロールするかという視点が重要で、学習と睡眠というだけではなく、そこにメディアや部活、それ以外の生活の時間が重なったときに、自分の中で生活の質を高めるために、中高生がどういうふうにコントロールする力を付けていくのかが大事だと感じた。

○ 子供から大人までの生活習慣づくりということで、子供だけではなく、親と一緒に何か取り組むとか、組織と人材づくりということで言うと、メディアを巻き込んでやるぐらいの方がいいのかなと思った。

(以上)

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室

(生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室)

-- 登録:平成26年01月 --