子どもの生活習慣づくり支援分科会(第3回)議事概要

1 日時

 平成24年3月14日(水曜日)14時00分~16時00分

2 場所

 文部科学省 生涯学習政策局会議室(9階)

3 委員出席者(敬称略)

 大木委員、小澤委員、川島委員、鈴木委員(分科会長)、三池委員、水口委員

4 文部科学省出席者

 杉野生涯学習総括官、笹井男女共同参画学習課長、横田家庭教育支援室長、新木社会教育官

5 議事概要

(1)今後の施策のあり方等について

事務局より、平成23年度啓発資料(案)について、資料1、資料2基づき説明

(2)討議

(委員の主な意見)
 ○「生活習慣づくりの基盤」が「早寝早起き朝ごはん」であるということを説明するために図を描いた。企業の方向けの文章に、「早寝早起き朝ごはんは生活習慣づくりの起点になります」といったメッセージを入れると良い。

○企業の事例は、「何をやっているか」だけでなく、取組を通して、「子どもや地域がこう変わった」といった効果があると取組への意欲がわき、意義深いものとなる。

○早寝早起き朝ごはん全国協議会の紹介の欄は、URLも入れると多様な情報が届けられ、参加企業の増加にもつながる。

○社員向けの啓発研修資料の欄には、活用を促すだけでなく、取組事例もお寄せいただけるような記述があると良い。

○事例の効果については、企業の業績や職員のモチベーション、ワークライフバランスにどう影響があったのかを踏み込んで聞いた方が良い。

○企業内研修用資料の案については、データがたくさん示されているが、その結果の根拠の記載がなく、例えば、なぜ朝食の欠食が良くないのか、なぜ睡眠のリズムが乱れることが悪い影響なのかといった簡単な科学的バックグラウンドのスライドを足すと受け取り方が大いに変わる。

○体温の上昇リズムの傾向を「朝食をしっかりと」「朝食抜き」という群の違いでみていますが、朝食は摂取の有無だけでなく、しっかりとるとはどういうことかということがイメージできるような説明が付加されていると良い。せめて、「主菜副菜の整った朝食」といったことがわかることが必要。

○子どもに説明する場合などは、主菜副菜まで詳しく言わなくとも、品数の揃った写真を見せると、そのイメージだけでも変わる。根拠とイメージがわかるものがあると良い。

○粗食でもしっかりかんで食べるとか早食いをしないとか、食べ方、作法といった習慣や食文化もあると思うがどうか。

○そこはなかなかデータがない。今回は特に企業の忙しい現役世代に取り組んでほしいとなると、若い親にかえって届きにくくなるので、データでなるべく示した方が良い。

○睡眠についても、遅く寝るとなぜよくないのか、睡眠時間が短いとなぜいけないのかも説明しないとわからないかもしれない。

○睡眠時間が長いほうがむしろ健康ではないというデータもあり、リズムの大切さを伝える必要はある。

○不登校やニートが何で起こるのか、子どもの生活実態といった根本的なところの認識が不足しているように思う。

○今テレビや携帯電話など画面に向かう機会が本当に多い生活になっている。このことが睡眠の問題につながっているが、なかなか現実社会で対策が難しく、自己管理能力が重要になってくる。

○震災を機に家族と地域の絆が再認識され、企業も社会の中の企業であるという認識が深まりつつある。これをきっかけに生活習慣への認識も高まっていくのではないか。

○社会を巻き戻すことはできないが、生活習慣づくりはますまず重要な課題であり引き続き対応が必要。

○文部科学大臣表彰も地域の団体等には非常に励みになるものであり進めてほしい。

○早寝早起き朝ごはん運動に関わり、24時間をどう自分でコントロールができるかという自律と、生活を自分で立てていく自立と、その両方の力が必要だと思っており、今回の企業向けのパンフレット等は非常に良い方向だと思う。

(以上)

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室

(生涯学習政策局男女共同参画学習課家庭教育支援室)

-- 登録:平成24年05月 --